「青べか物語の浦安 歴史文化&まちなかさんぽ(約10.5km)。
コースは;京葉線新浦安駅浦安市観光インフォメーション・マーレ 若潮公園・交通公園 境川フラワー通り旧大塚家住宅・旧宇田川家住宅清瀧神社旧江戸川(リンド技師記念碑)船圦緑道稲荷神社猫実の庚申塔豊受神社浦安市郷土博物館新浦安駅
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今回は、かつて江戸前の海産物を水揚げする漁港として栄え、小説「青べか物語」の舞台で、作家 山本周五郎が愛した町「浦安」を巡るウォーク。近年、浦安はディズニーランド・シーがあることでも有名。住民が増えて人気の街。
5月23日(木)天候は快晴で行楽日和。今年の5月は真夏日が続く異常気象で暑くなって日差しが強い。3カ月ぶりに、オジン隊のメンバー全員がそろって、京葉線の「
新浦安」駅に10時集合。ハトちゃんは新浦安駅まで乗車時間は30分弱。チョー近い駅ハイに。駅に9月開催のラグビーワールドカップのポスター。
スタート受付は浦安観光インフォーメーション・マーレで10時から。都心からも近いので、参加者が多い。マップを見るとほぼコースは例年どおり。コース上に市内コミュニティーバス3路線が頻繁に運行しています。
受付後、周囲の景色を眺めながら、和気藹々とスタート。まずは駅前からホテルやマ
ンションが立ち並び、京葉線に沿って若潮通りを進み、途中に、今川橋手前に若潮公園〔小高い丘と、珍しいワラビーやカピバラなどがいる小動物園〕があります。ちょうど保育園児たちが丘の上で遊んでいました。園内を横切って、自転車道路や標識、横断歩道などが設置されている自転車教習用の交通公園を眺めながら、境川を左側に見て直進します。
歩いているところは、一段低いので川面は見えません。
途中、毎日のように報道されている「高齢者の運転・事故」が話題に。
約1.4km歩いて、前方に立派な浦安市役所があります。右折して道路整備中の横を通って、間もな
く横断すると、敷地が広い浦安公園へ。前方に郷土博物館。建物の前に、金色の母子の彫像がありますが、一昔前の彫像の感じ。歩道脇にはツツジが鮮やか。信号横に健康センターの建物。
右折し境川に戻って川沿いを直進。ゆったり流れる川面を見ながら進みます。道路より一段高くなっ
ている「しおかぜ歩道橋」をはじめ、いくつかの橋を越えて、江川橋へ。川面を横から見ると、川の方が高くなっている天井川。昔は洪水になると心配な地域でした。
葉っぱが隆盛の大銀杏がある豊受神社〔1157(保元2)年創建といわれ、市内で最古の神社〕には立ち寄らず、コースどおりに進みます。
細い川沿いの道〔「ここに来ないと死んでしまう」 天才たけしの元気がでるテレビで紹介されたフラワー通り〕を進むと、旧大塚家住宅(江戸時代末期に建てられた茅葺屋根
の家)や旧宇田川家住宅(明治2年の建築で、市内最古の民家)の有形文化財があり、敷地内に入って、家の中を見学。道路に、近くの小学生が書いた色とりどりのチューリップが描かれていて、遠藤副長から「だからフラワー通りと名づけたのでは?」と。全員納得。
突き当たりにある、清瀧神社〔鎌倉時代初期の創建と伝えられる。海の神が祀られていて、江戸時代末期に一度修復された本殿には「龍」や「浦島太郎」、「千鳥」など
が刻まれている。漁師の信仰が厚い古社〕を参拝。浅間山信仰の塚と鳥居があります。
その後、新橋では、川を右側に見て川沿いを直進。さらに旧江戸川の境川西水門前まで。旧江戸川が目の前に。向こう岸が東京都。
階段を上がった所に、リンド技師記念碑〔リンドは1872(明治5)年に、江戸川と利根川の管理や港湾整備のため、オランダから招いた技師の一人で、治水計画の第一歩として両河川の水位測定に着手。その基点として、堀江水準標石を設置〕がありますが、通過。
川に出ると、川幅も広く水量も豊富。水門を右に曲がって、旧江戸川沿いの遊歩道を進みます。遠
方に東京スカイツリーが見えました。上を東京メトロが走っています。地下鉄なのに、
このあたりは地上を走っています。東西線のガード下をくぐって右側に山本周五郎の小説『青べか物語』 の舞台になった「吉野家」が見えました。
川には屋形船や釣り船が走っていたり、停泊していたり。釣り宿の看板も
目
につきます。浦安橋手前には、蒸気河岸や渡し場跡や太い給水管が。
隊長から「江戸時代、江戸(のちに東京)の町を、利根川などの治水工事を行い、川の流れを変えて、江戸の水路を確保し、造った徳川家康の功績は多大なもので、現代まで日本の首都が東京になっている所以」という話に及びました。
浦安橋(橋の途中に東京都と千葉県の境あり)の下をくぐって、さらに歩いて行くと、下りる石段と大川端児童公園がわからず、前のウォーカーの後を付いて行くと、稲荷神社への道とは離れた前方に。矢印がないと間違えやすい場所。
地元の方に聞いて、だいぶ戻り、やっと船圦(ふないり)緑道へ。緑道には花木や花壇がありベンチ
も...。小川には水が流れていないので、緑道というには名前負け。
緑道にお別れして、間もなく左手の石畳・鳥居の先に稲荷神社があり、立ち寄りました。立ち寄
るウォーカーは少なく、ほとんどは直進。記念写真。
その後、当代島公民館でトイレ休憩。出入口前にはステンレス
のオブジェ。ラウンジで来月の日時と場所を決めました。というのも、この先、ハトちゃんのみ、膝の様子を考慮し別れるため。
「6月21日(金)9:30千葉駅ハイ」に決定。コースを近道して東京メトロ東西線浦安駅前へ
。ハトちゃんの歩行距離は約7km。隊長たちは、ゴールまで完歩。間違った距離を合わせて11km以上歩いたようです。小生はショートカットしたのと、場所が近くて乗車時間が短かったので、だいぶ早く家に着きました。
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その後は。兼子隊長、山根副長、遠藤副長の3人は、駅前を通過して、交差点を斜め左に曲がって中央公民館の通りに。
次の信号を渡ったところに、猫実の庚申塔があります。
この庚申塔は、1715(正徳5)年、猫実村の庚申講の信者によって建てられ、正面金剛菩薩を刻んだ庚申塔では、市内で最も古いものです。
塔の正面には、猫では無くて、立派な阿吽のおサルさんがいます。邪気(たたりをする神)を踏みつけておさえている青面金剛菩薩、庚申の干支にちなんで足元に「見ざる」「聞かざる」「言わざる」の三猿も刻まれています。もともと道教(中国の民間信仰から発達した宗教)の三尸(さんし)説からはじまり、庚申信仰が行われていて、今でも手を合わせて祈願する人々が多いそうです。
新浦安駅でゴール(13:15)。歩いた歩数は、2万3千歩です。
駅に戻った隊長一行は、無料送迎バス(13:40発)で天然温泉「大江戸温泉物語」へ。温泉での冷たいビールが喉にいい感じでした。
最後に、恒例の兼子隊長の一句:「詰草の山駆け下りし園児たち」