2009年9月アーカイブ

せみの声も日増しに弱くなり、夜には虫の声が聞こえて、
朝夕は、涼しくなりぐっすり眠れるようになりました。
8/27(木)、妻が有休で休みになり、義姉の入院見舞に「曳船」まで一緒に行ったついでに、
見舞後、妻は、山の道具を買いに「御茶ノ水」へ、私は、JR「神田」駅下車、
徒歩6分の「日本橋三越」へと別行動で、美術展に行ってきました。
 
現在、「日本橋三越本店新館7階ギャラリー」では、「十二代 三輪休雪展」が開催されています。
まず、入口を入って、真正面に黄金色に輝いた「続・卑弥呼の書No.5」が
飾られていて、観る者を圧倒します。
 
三輪休雪氏は、処女作「愛の為に(ハイヒール)」が注目を集めましたが、
その作品の靴のつま先およびヒールの部分のデザインの洗練さと創造力は、
「陶」と「エロス」の融合という感じです。
 
同じ「ハイヒール」でも、趣向を凝らした3作品が並び、それぞれ、趣きが違っています。
同様に、「続・卑弥呼の書」も3点展示されています。
 
女体を題材にした作品も多く、「陶」に息づく情念として、「愛(エロス)」と「死」を常にテーマに
彫刻を多く用いた「造形美」のすばらしさを最大限に表現していて、観る者を不思議な感覚に
させてくれます。今回の展示では、全部で、80余点紹介されていました。
 
萩伝統の白萩釉、妖しい光沢の中に金彩の輝き、男女のミイラでは、男女のシンボルが
くっきりと映し出され、やきものに「叙情的な魂」を吹き込んでいます。
良く視ると、「続・卑弥呼の書」の真ん中の部分は、女性のシンボルが彫られています。
 
また、運搬が大変であったと思われる、山口県立美術館所蔵の7メートルを超す大作も
飾られていました。
 
ビデオ(12分)では、三輪休雪氏の生い立ちから、作品の紹介、制作現場、造形芸術の考え方
などを紹介していたので、しばし、魅入ってしまいました。
 
かなりの収穫を得て、妻と待ち合わせの、JR「御茶ノ水」駅へと向かいました。
 
余談ですが、帰りの総武線で自分たちの横の席に、30代後半のサラリーマンが酒に酔って、
隣の女性にもたれかかり、さらに、その女性が降りたあとも、2つ隣の女性にもたれかかり、
声をかけても起きずに、女性の車掌さんを呼ぶ始末。心配になって、息をしているかは見ましたが
大丈夫。それでも起きずに、車掌さんもお手上げ。
 
昼間で、こんなにしぶとい人は、初めて。電車に乗っていた、ご婦人方は「くすくす」と。
やんちゃな高校生がちょっかい出すも、無関係。
 
真夏の昼間の、電車珍道中でした。当然、終点まで乗って行ったのでしょうが、
カバンを持っていたし、仕事の途中でないことを祈るばかりです。

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