コースは;御嶽駅青梅市御岳交流センター たましん御岳美術館奥多摩町立せせらぎの里美術館奥多摩フィッシングセンター川合玉堂美術館御岳小橋寒山寺櫛かんざし美術館小澤酒造沢井駅
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オジン隊は、7月15日(水)駅ハイ「親水と文化の御岳渓谷めぐり(約6km)」に参加。
東京都多摩地区へは、武蔵五日市に次いで2度目。10時前に青梅線御嶽駅改札口で元気な顔で、4人全員が集合。再会を喜びました。台風11号が日本列島に近づいていましたが、前日で雨も降らず天候は晴れ。
御嶽駅前の御岳インフォメーションセンターに寄りましたが、ここはスタート地点ではありません。国道411号線青梅街道を2分ほど沢井方面へ戻ります。途中、御岳山行きのバス停がありました。休日はバスを待つハイカーでいっぱいですが、台風のせいか、本日はほとんどハイカーがいません。
その先の御岳交流センターへ。受付を済ませて、名簿に記入してス
タート。
マップを見ると、いったん多摩川上流を目指して、奥多摩町立せせらぎの里美術館へ。そこから交流センター前のほとりまで戻って、次の沢井駅まで下るコースになっています。
裏の階段を下りると、すぐ御岳渓谷。
清流が流れる川のほとりへ。川の傍は、上の道路に比べて閑静な状況。
御岳橋を過ぎて、上流に向かい渓谷の遊歩道を進みます。このあたりの川は、結構、急流で、長い竿でアユ釣りの太公望がいました。清流が岩にぶつかって出るしぶきと木陰が多くて、だいぶ涼しくてヒンヤリ。
川にポールとロープが張られて、カヌーのコースが作られています。残念ながら、カヌーの練習風景は見られませんでしたが、カヌー競技の話から、東京オリンピック・パラリンピ
ックの新国立競技場が、二転三転して、何と2520億円もかかることに。他の五輪と比較しても突出し過ぎ。それに税金が投入される不合理さや、責任者の不明確と無責任さなど、メンバー一同、おかしいという話になりました〔7/17に安倍首相による白紙に戻す発表あり〕。
前方の山を観ると、はげ山があり、『なんで、部分的に伐採して急斜面にしたの
か。大雨が降ったら、災害が発生し、危ない』 という心配をしてしまいました。
途中の道端には、野生のアジサイがまだ残っていて、咲いていました。
川に沿った細い道で、出会う人もいなかったので、和気藹々と四方山話
と渓谷美を楽しみながら進みます。ラフティングの発着点も先にありました。ラフティングボートの周りで準備中の光景が観られました。
昨夏、ハトちゃんは一人だったので、杣の小橋からショートカットして
、橋を渡って向こう岸へ行ったのですが、今回はコースどおり。
神路橋手前から右にドッグレッグした川沿いの道を進んで行きます。
いったん、舗装道路に出ると、渓谷沿いにバキュームカーが3台。『まさか、川に流
していないよね?』という愚問が出て、ありえないのに大笑い。観光地で、渓谷(警告!)でしょ。
たましん御岳美術館と、奥多摩町立せせらぎ美術館は外観のみ。
せせらぎ美術館の建物は、築150年の民家を解体し、その部材で建てたので風情がありました。
ここで、兼子隊長が『文化人が
来る所で、われわれ暇人が来る所ではない』 と......。
川を引き返して、分岐点では、水際の木道を渡り、足元に勢いのある清流を
感じます。
途中から、鮎釣りしている太公望が増えて、入漁料はいくらかが話題に...。分岐点の横に看板があり、一日券2000円の表示。
川を堰き止めて、放魚している奥多摩フィッシングセンターの一般餌釣場3300円。『意外と高い?』のにビックリ。
その後、道標にしたがって進むと、階段や東屋を過ぎて、林の間から川は見えなくなったり。
また途中に湧き水が流れていたり、地面が濡れていて滑りやすいところもあります。
さらに、川原まで下りて歩く道もあり、川遊びのグループも。橋脚の高い御岳橋をくぐると、右手に川合玉堂美術館 http://www.gyokudo.jp/ 〔日本画壇の巨匠・川合玉堂が1941(昭和19)年から19
57(昭和32)年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられた。1961(昭和36)年に開館。玉堂は伝統的な日本画の本質を守り、清澄にして気品のある独自な作風を展開。愛してやまなかった御岳渓谷をはじめ、15歳ごろの写生から84歳の絶筆まで幅広く展示されている〕がありました。美術館前で記念写真。その先に食事・喫茶処「澤乃井いもうとや」が。
御岳小橋を国道側に戻ると、カヌーの絵が描かれているトイレで休憩。上部に
スタートした、交流セ
ンターの建物が見えます。
右折して遊歩道を進みます。
向こう岸に、急峻な崖、岩肌と、前に清流がマッチした、絵はがきにもできる絶景ポイ
ントが観えて来ました。紅葉の季節はさぞかしすばらしいだろうと想
像しつつ、先を急ぎます。
このあたりから川幅が広くなり、上流と比べると流れもゆるやかになります。
途中に人家が川の傍に点在し、家庭菜園が見られたり、用水に流れる水の音も聞こえて来ました。また、ところどころに掲示されていた「日本の名水百選」らしき水飲み場もあって、冷たい水を一杯飲み干しました。 『生き返った心地で~す』。
また、珍しいバナナの木を発見。残念ながら、果実はなっていませんでした。『こ
んなところにバナナが。そんな馬鹿な(バナナ)?』。
川では、ところどころ、太公望が膝まで浸かって、竿を垂らしている姿も見かけま
す。
隊長を先頭に良いリズムで歩いて来たのですが、林が無くなった分、日差しをまともに受けて、相当蒸し暑くなって来ました。
楓橋近くには、休み処や喫茶店もあります。寒山寺まで御岳小橋から30分ほど。楓橋を渡って、先に坂を上り、吉野街道沿いにある「澤乃井櫛かんざし館」http://kushikanzashi.jp/ 〔収集家として著名な 故 岡崎智子さんの40年にわたるコレクションをもとに、江戸から昭和までの櫛とかんざしを中心に、紅板(メーキャップパレット)、矢立(携帯用毛筆筆記具)、
かつらなど季節に合わせて展示、年7回企画展を展示。収蔵点数は全部で3000点に及ぶ〕へ。なお、街道に「秩父多摩甲斐国立公園」の立て看板あり。
先輩3人は、入館〔駅ハイ参加者は100円引き〕し鑑賞。館内は冷房中で一服。その間、小生は館外の日陰で待つことに。受付の女性が丸イスを出してくれました。
10分ほどで戻って来ました。
その後、寒山寺〔中国の蘇州にある寒山寺にちなんで1930(昭和5)年に建立〕へ。一段高いところに本堂があって、その上が展望台。上からは、川の周辺が良く観えます。石段を下りて、楓橋へ。川の流れが穏やかになって、遠方の山々も晴れて良く観えて渓谷美を堪能。
橋を渡ると、右側に食事処「澤乃井ままごとや」がありましたが、山根副長が代表してランチの値段を確認しに行ってくれました。高かったので、左側の野外で軽食や利き酒ができる「同じ経営の清流ガーデン」で昼食をとることに。
当初、醸造した酒のみの販売しか、食券機に無
かったのですが、山根副長の粘り強い観察力で、缶ビールをゲット。
本日の完歩の祝杯をあげて、多摩川のせせらぎを聞きながら、ベンチで8月の暑気払いと9月の高麗川駅ハイの打ち合わせを。
ここでは、最近のアジア圏、とくに中国からの観光客の増加が目だっていて、良く見かけること(団体客で大声でしゃべっているので目立つ)から、日本でも高度成長時代に、日本の農協団体などが海外で大量買いをして、騒いでひんしゅくを買ったことが話題になりました。
駅ハイ後の恒例の天然温泉の件になって、河辺駅前の温泉は、以前立ち寄ったという兼子隊長と遠藤副長、記憶が薄れた山根副長。帰りの車内で、駅ハイではなく、3人で高水三山の帰りに立ち寄ったことを思い出しました。
その話から、『自分たちも認知症が始まったのかなぁ~。年をとったネ』 と納得。
昼食をとって自然の雰囲気に浸っていましたが、やっと重い腰を上げヒンヤリとした狭い地下道をく
ぐって、向こう側の小澤酒造へ。かにのマークで清酒「澤乃井」が有名な小澤酒造へ。 外観のみを見学。
その後、ゴールの沢井駅へと向かいました(ゴールは、端末受付コースなのでどこでも良い)。昨年は隣りの軍畑駅になっていましたが、炎天下での国道沿いは日陰が無く、今年はコースも短くなりました。
電車の間隔は30分に1本。楼閣を模した屋根が乗り、中央には仏塔
がそびえている駅舎で、橋上に改札がある無人駅でしたが、なぜか女性の駅員(係員)さんが立っていました。
すると、山根副長が、『今朝、隣りの軍畑駅で見かけて人ですね』 と。聞けば『一日に、沢井駅と交代で往復し、改札をやっている』 とのこと。副長の注意力に脱帽。
沢井駅(13:31発青梅行)の電車に乗車。4人がけの座席にピッタリと。
車内では、最近の女の子の名前がキラキラネームやDQNネーム、「子」をつけない名前が急増したことに話題が集中。
『我々、昭和世代は「子」をつけるのが多かった。今はほとんど子をつけない』 と。メンバー全員同感し、「子」がついた方が高貴だということに...。
そこで、ちょっと調べてみると、
古くは『日本書紀』の時代には、小野妹子、蘇我馬子、中臣鎌子(鎌足)、阿部鳥子など、主に男性に子型の名が付いた。上・中流女性の実名または字(あざな)の後につける尊称だったと。
子型の女性名の比率は明治末期から昭和初期にかけ大きく伸び、第二次世界大戦を挟んだ1930年代から1940年代に80%超のピークとなったのち、減少に転じたそうです。
しかし、インターネットの項目では、『「子」をつけるのはダサい』という親もたくさんいて、世代を感じますネ。
15分ほどで青梅駅に到着。次の始発まで10分ほど時間があったので、先輩たちに青梅駅構内の
昭和レトロの映画看板と改札口の漫画家 故 赤塚不二夫氏の逆立ちした「バカボンのパパ」の像を紹介。
青梅駅から青梅特快の東京行に乗り込み、先輩たちは河辺駅前の天然温泉に。小生はそのまま座って、途中の中野駅までグッスリ寝込んでしまいました。その後、御茶ノ水で中央・総武線に乗り換えて、15時過ぎに帰宅。
なお、 兼子隊長からのメールで、『やはり河辺の駅前温泉は、3人で行った温泉でした。軍畑から入った高水三山の帰りに寄った温泉で、農家でゆずを買ったことも思い出しました。ただ、第3水曜日が定休日で、"お風呂命"の3人で立川に向ったのですが、クアハウスがあるだろうとの思惑は外れました。女性の駅員が親切で、銭湯「梅の湯」の15時からの一番風呂に入ることができました。そのあと1階のロビーで生ビールにもありつけました。なお、山根、遠藤両名は、懐かしの銭湯牛乳も飲んでおりましたとさ・・・』
天候に恵まれ、陽ざしもそれほどでは無く、御岳渓谷の雰囲気を味わえて、森林浴で避暑ができました。多摩川の清流は、確かに清涼(せいりゅう?)剤になりました。