コースは;都営新宿線九段下駅 昭和館北の丸公園北桔橋門本丸・天守台跡二の丸庭園三の丸尚蔵館大手門皇居外苑・和田蔵噴水公園東京駅丸の内駅舎東京駅
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習志野「ゆうほ(友歩・遊歩)21」のウォークは、台風11号が日本列島に近づいて来ている最中、京成船橋駅構内に9時30分に集まったメンバーは、神田先生をはじめ11人。ここ1年で最も少ない参加者。猛暑日が続いているせいもあります。
本日のコースは、当初は東京大仏(板橋)の予定でしたが変更。「九段下・昭和館から北の丸公園・東御苑を歩く」(約6km)へ。
都営新宿線「九段下」駅に到着(10:23)。地下鉄の階段を上がって、日本武道館のある北の丸公園出口へ。
地上に出ると、目の前に巨大な蓮の葉が浮かぶ千鳥が淵が見えます。ピンクの花が一輪だけ咲いていました。お花見の絶景スポット。
快晴で、早くも夏の日差しが照りつけます。
最初は、靖国通りの「九段下」駅前の「昭和館」へ。名前のとおり、昭和の国民生活の歴史的資料、 情報・映像、生活用品、また戦争を挟んでの暮らしが展示されています。
入館し、エレベーターで7階に出ると、リニューアル後、壁に終戦後の国会議事堂や戦災の廃墟の様子が 壁や出入口の扉に描かれていて、まず、驚きます。
7階と6階が常設展示室になっていて、8ヵ所のブースには、テーマごとに戦中・戦後の暮らしなどが展示されて、説明チラシや音声による無料ガイダンスも利用できます。
昭和世代のメンバー全員、懐かしさと戦争の悲惨さを痛感しました。次世代に伝えなければならない貴重な施設です。涼しい中、ゆっくり観ることができました。
館外に出ると、東日本大震災で死亡者が出た被害後、廃業した九段会館(以前は会合や結婚式場)〔元軍人会館〕の建物が見えます。
田安門は、1636(寛永13)年に建てられたといわれており、1730(享保15)年8代将軍吉宗の第 2子宗武は、ここに一家を創立して田安家を興しました。 現在田安門がある北の丸公園には、田安門から南北をつらぬくように西側一帯を田安家、清水門がある東側一帯を清水家が所有、さらに平川門の近くにあった一橋家を含めて、御三卿(ごさんきょう)といわれています。
公園内に入り、少し早かったのですが、昼食に。
屋根のあるベンチで、思い思いの弁当を食べていると、1羽のすずめが近寄って来て、エサをおねだり。逃げません。先月、我孫子の親水広場公園で遭遇した大ハクチョウの雄の行動を思い出して大笑い。
パンをほんの少しあげているうちに、みるみる十数羽が集まって来てビックリ。帰り際にベンチの横に「鳥にエサをやらないでください」の注意書き。
左手に日本武道館。各種コンサートやスポーツ大会、入学・卒業式のイベントが行われています。
北の丸公園〔旧近衛師団の駐屯地を1969(昭和44)年に森林公園として公開〕内を散策。吉田茂の立像 、左手に「科学技術館」、左手に「東京国立近代美術館工芸館」〔建物は明治洋風レンガ造りで、旧 近衛師団司令部庁舎で国の重要文化財〕もあります。
公園を出て、国立公文書館 http://www.archives.go.jp/に初めて入館。独立行政法人国立公文書 館は、国の行政機関などから移管を受けた歴史資料として重要な公文書等を保存管理。その保存実務から一般利用まで広く事業を行うことにより、歴史資料として重要な公文書等の適切な保存と利用を図ることを目的とした施設となっています。
歴史上重要な公文書や条約書の重要文化財、日本の平和を左右する「日本国憲法」の条文も展示されていて、資料によっては手続きすれば閲覧もできます。
公文書館を出て、暑い中、皇居を周回するジョギングの人を横目に見ながら、歩道橋を渡って、皇居東御苑へ。
濠が一番深くなっている「北桔橋門(きたはねばしもん)」から、皇居東御苑〔1968(昭和43)年10月から一般公開され、月・金曜以外は入園可能〕 http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html に入りました。
入口で「入園札」をもらって、入園。
目の前に高い石垣、本丸・天守台跡が見えます。大きな石垣は、何度か補修されたそうですが、それにしても江戸時代には今のように機械が無かったのに、当時の城郭建築の技術力は相当なもの。城の広さや各門の大きさ、鉄扉の厚さ、頑丈さなど、江戸幕府の権力の象徴がうかがい知れました。
天守台には上がらず、東に色鮮やかな八角柱の建物が、香淳皇后の還暦を記念した音楽堂「桃華楽堂」。
大芝生からは、「大奥」跡や、赤穂浪士で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけた「松ノ廊下跡」があり、 小高くなった天主台からは、当時は東京湾が一望できたそうです。
その後、本丸休憩所(売店)に寄って、冷房で休憩。花の絵はがきなどを販売。横でトイレ休憩。
今回は、昭和天皇の武蔵野の樹林の面影を残した樹林を移植した二の丸雑木林を通って、二の丸庭園へ。雑木林の中は、木漏れ日が射していましたが、涼しく感じました。
二の丸池では鯉が泳いでいて、百日紅の薄いピンク色や、ナデシコ、桔梗が咲いていて目を潤しま した。
御苑内は、江戸城を偲ばせる史跡が残っています。同心番所、百人番所、大番所と、建物も身分の違いから、立派になることを気づきま した。
最後に、入場無料の宮内庁「三の丸尚蔵館」の「絵巻を愉しむ―《をくり》絵巻を中心に」で、 ある絵師の各種絵巻を展示。こちらも冷房中で、しばし鑑賞。
大手門で、入園札を返します。出入口に、渡櫓の鯱 が置いてありました。水面が濁って、アオモが一面に発生している濠沿いを歩きます。
角に、伏見櫓が観えます。火事などで、現存する櫓は富士見櫓、桜田巽櫓の三基 のみ。
皇居外苑〔1949(昭和24)年4月開園。皇居前広場と北の丸地区に大別されて、クロマツ約2千本が、都会では考えられない広さと空間の光景〕が広がり、内堀通りから東京駅方面に左折すると、和田蔵噴水公園〔公園は、1961(昭和36)年御成婚記念として造られた〕前へ。新装なったパレスホテルが後方に見えます。
その後、ゴールは行幸通りの左手前に、改装された赤レンガの2階建てで屋根がドームになっている、東京駅丸の内駅舎。
今回のウォークで皇居東御苑は、サークル発足当初に一度来訪しましたが、何時来ても広々としていて、当時の江戸幕府・徳川政権の強大さと、その後、日本の中心地となった歴史の重みが感じられました。
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