コースは;新秋津駅 豊島屋酒造梅岩寺徳蔵寺久米川古戦場・将軍塚八国山緑地八国山たいけんの里国宝正福寺地蔵堂北山公園菖蒲苑西武線 東村山駅
6月18日(木)、オジン隊は「JR 駅からハイキング」で「新緑の八国山緑地から東村山菖蒲まつり(約8km)」に参加。
小生は、行きが西船橋からJR武蔵野線に乗って新秋津駅へ。5分ほどの遅れで、ちょうど9時30分着。
兼子隊長も少々遅れて、メンバーは元気な顔で、全員集合。天候は朝方の小雨が上がり、曇り。歩きはじめてからは傘も開くことがなく助かりました。
今回はスタートとゴールが鉄道会社の違う駅。コースマップをもらって、ゆっくりスタート。
まず、武蔵野線線路を左眼下に見ながら歩いて行
きます。歩道と
車道は分かれていますが、車道は車が結構多くて、バスも通っています。すると、前から歩
道を自転車が走って来て、危ないので避けました。今月から自転車に関する道路交通法が改正されて、罰則が強化された話題になりました。ルールを守らない人が多くて、厳しくするのは当然だということに。また、大磯駅ハイの旧東海道で後ろから自転車に乗って大声で抜いて行ったおじさんを思い出しました。
途中、15分ほど歩くと、JR東日本八王子支社総合訓練センターが見えました。
志木街道は車の往来が結構多いのですが、直進。途中にマクドナルドがあり、『食の安全性が一度失われると信頼回復が大変。赤字経営で打開策・サービスもあいまいでダメだ』 と。
秋津町3丁目の歩道橋が見えて来ます。歩道橋を渡らずに横の歩道を横断。
しばらくして、「世界のヤマザキパン」の大きな看板 ヤマザキパン東村山工場。
信号二つほど先の三叉路を左折し、東村山第二中の校庭に沿って歩くと、左手に、白壁の蔵と高い煙突が見えて来て、最初のポイント、高い煙突が目印の豊島
屋酒造〔酒造りで
東京の酒
「金婚」で有名〕へ。敷地内に入ると、冷たい仕込み水と、清酒の試飲サービス。酒やみりん、酒粕を買えます。小生を除いて、お土産として買いました。
三叉路まで戻って、今度は右手に入って梅岩寺へ。門の両側にケヤキとカヤがあり、ケヤキは周囲約6m。ケヤキは幹周7
.1m、樹齢700年で都の天然記念物。
カヤは幹周5m、樹齢600年で市の天然記念物。高さはどちらも25m程度。この他にも幹周り4.5m程度のケヤキが2本あり、合わせて4本の巨樹がありました。境内には、最近、十三仏の信仰で菩薩像が並んで設置されていました。それぞ
れ名前と像の表情や姿が違っていて、馴染みのない菩薩像もありました。お清めの水場には、井戸があり汲んでみると、意外と力が要ります。
その後、府中街道の久米川辻を右折すると、西武新宿線の踏切でちょうど電車
の通過待ち。
遮断機が上がって、次のポイント徳蔵寺〔臨済宗大徳寺派;1616年に
壁英禅
師が創建。多数の板碑や考古・民俗資料を収集していたことから
「ちらかし寺」と呼ばれる〕へ。
右手横に、近代的な建物が見えるのは「板碑保存館(国の重要文化財も所蔵)」。境内を進んで本堂を参拝。他にも多宝塔が建っています。
コースは寺の裏手を通って、八国山方面へ。寺の周囲には、小さな堀がめ
ぐらされています。
寺を半周して、諏訪町で前川、北川を渡ると、前方に小高い丘が観えて来ます。
八国山のふもと右手住宅地の公園に、久米川古戦場碑〔新田
義貞が鎌倉攻めの際に、小手指原に続いてここ久米川で戦ったという古戦場跡〕の石碑と案内板がありました。
東京・東村山市と埼玉・所沢市をまたぐ狭山丘陵の東端にある八国山緑地〔標高は
わずか89.4m。頂きから八国が見渡せ
ることから名が付いたといわれる。また、「となりのトトロ」のモデルになったところで、映画では猫バスの行き先「七国山」になっている〕の山道に入ります。
5分ほどの上りで、すぐ平らになり、そのままずーと武蔵野台地の雑木林の中を進みます。傾斜もなだらかで歩きやすい道なので、ピッチが自然と速くなります。
森の中はひんやりしていて、新緑の中、森林浴を楽しみながら進んで行きます。足元はやわらかく足への負担が少ない。
頂上には、こんもりした新田義貞の将軍塚や碑が残されています。
しばし、鎌倉時代の戦場になっ
た場所に思いを馳せながら、今度はゆるやかな下りを進みます。
途中、おおぞら広場、ほっこり広場などの案内板がありましたが、横目でチラッと見るのみ。ほとんど林の中は同じような風景が続きます。
途中の案内板〔63〕を真っ直ぐ行くと、西武園方面ですが、今回は左折し階段を下って行き、西武園線の踏切を渡ると、八国山たいけんの里〔「狭山丘陵の自然
と人の関係」をテーマに、八国山緑地周辺の動植物、環境、遺跡、暮らしなどを題材とした展示やさまざまな体験学習ができる施設。「ちょこっと体験」は、どんぐりや、葉っぱの工作など、毎月季節に応じた体験ができて、また、本格体験もできる。縄文土器づくりや革細工、草木染めなどの体験学習のほか、バードウォッチング、植物観察会など、さまざまな体験・イベントを開催。また、市内の遺跡から発掘された出土品を整理・保管し、公開〕。
外観のみで、先を急ぎます。
その後、コースマップにしたがって進んで行きます。今回のコース上には、一度も主催者の用意した→がありません。一応、都内ということでしょうか?
間もなくこんもりした武蔵野の風情が残る森が見えて来て、
格式のありそうな山門が目に入り、そこが正福寺〔臨済宗建長寺派;1278(弘安元)年、北条時宗
の開基といわれる〕。正面に国宝地蔵堂〔1407(応永14)年に、禅宗様建築として建てられた。鎌倉の円覚寺舎利殿と同じ造りで、木造建築物としては、都内唯一の国宝〕が配置されています。
最近、平成の大修理を終えたにもかかわらず、古色溢れていて、屋根の反りがキュンと吊り上がっていて、非常に趣きがあり
、歴史を感じます。 その前で、我らオジン隊も記念撮影。また、堂内には、千体の地蔵が祀られているそうです。
遠藤副長から、あとで『 東村山に国宝があるとは驚き。最近の(寺社建造物)油かけ事件などがあったのに、セキュリティー的には無防備だと思いましたが、その何気ないところもいいですね』 と。
寺の境内へは周囲どこからでも入ることができて、せっかくなので本殿に寄って、参詣。
国宝を観れたことに感動した後は、住宅街を抜けて行くと、観光客の列にぶつかりました。みなさん、お目当ては北山公園の花菖蒲。
公園手前は、駐車場の案内・整理が行われていて、観光客の後に付いて行くと公園内でゴール(12:05)。記念のご当地キャラがデザインされたメモ帳をいただきました。
園内は市の管理であるため無料。約220種、10万本といわれる紫、赤紫、ピンク、白、黄など、色と
りどりの見事に咲き誇る花菖蒲が菖蒲田に咲き誇っていて、ちょうど見頃を迎え「東
村山菖蒲まつり」中。
兼子隊長いわく、『菖蒲は今が勝負時でした。美しくもあり怪しくもあり』とのことでした。山根副長からは、『菖蒲苑は見事でした。もう少し咲いていても良かったなぁーとも思いましたが、兼子さんの言うとおり、観るには"しょうぶ時"でしたね』 とのコメントが。
カエルの声が聞こえるなど自然も残っていて、バックに八国山緑地を仰ぐ風景は、「新東京百景」にも選ばれています。
あまりの美しさに、メンバー各人はカメラや携帯をとり出して、思い思いのアングルを考えて、単独行動。
菖蒲の種類の名前を見ながら、園内をぐるっと散策。平日にもかかわらず、撮影する人や観光客でいっぱい。
ゆっくり観賞して、幸せな気分になって駅方面へ。几帳面な山根副
長は、出入口で園内管理料100円の絵はがきを買って、地元に協力。4月初旬から5月末日まで、七年に一度御開帳された長野の善光寺にあやかって、善行児だと。
最後は、園内に池と橋がある弁天池公園を過ぎて、赤色の弁天橋を渡り右折し
て間もなく、西武新宿線東村山駅西口へ。途中の鉄柵のある梅園では、梅の実がたくさん落ちていて、もったいない。
駅前観光案内所で聞くと、東口の方が飲食店が充実しているそうで、東口へ。
中華居酒屋「東来聚」で、ランチ、生ビールで乾杯。前月と前々月の店で、ビールの値段が高かったので、390円(税別)は大満足。昼食を食べながら、7月の御岳渓谷の日時と、8月はお休み、9月の高麗川(予定)を決定。
また、NHKBSプレミアムで今月の27日から始まる「グレートトラバースⅡ(二百名山)一筆書き」の話題に。
アドベンチャーレーサー 田中陽希の果敢な挑戦が、視聴者を感動させる番組ですが、既に放映された「グレートトラバース(百名山)一筆書き」を見た感想では、田中陽希 本人以上に、一緒に歩いて写しながら追うクルーの大変さに脱帽。
約1時間ほど昼食休憩をした後、隊長や副長たちは、恒例の天然温泉へ。
「日帰り温泉グランプリ」特集で、美肌の湯グランプリに選出された「天然温泉テルメ小川」でハイキングの疲れを癒したそうです。
小生のみ、東村山駅(13:45発急行)から西武新宿線で高田馬場、東京メトロ東西線で西船橋へと出て帰宅。
"初めて東村山「北山公園菖蒲苑」でいっぱいに咲き誇る花菖蒲の観賞、八国山緑地の森林浴と国宝正福寺地蔵堂の美しさに触れた、思い出に残る駅ハイに..."
東村山は、音頭だけでなく、変貌しているんですネ!