「東の佐倉、西の長崎」と呼ばれた蘭学の盛んだった城下町をたずねて
新型コロナ・オミクロン株の急拡大で、いつ「緊急事態宣言」になって中止になるかもしれないので、急遽、1月25日、駅ハイ佐倉へ。
「歴史の地さくら 佐倉市ゆかりの偉人を感じる名所めぐり(約10km)」 に行って来ました。
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コースは;JR佐倉駅 駅前観光情報センター サムライの古径 ひよどり坂大聖院武家屋敷麻賀多神社佐倉城址公園国立歴史民俗博物館佐倉新町おはやし館佐倉市立美術館宗圓寺・嶺南寺・甚大寺松林寺妙隆寺佐倉順天堂記念館旧堀田邸・さくら庭園JR佐倉駅
京成大久保駅(8:18発)から京成佐倉駅までは約20分。そこから、千葉グリーンバスでJR佐倉駅へ(9:00)。障害者割引きでJRだけの利用よりも運賃が90円安い。
佐倉駅階段下の観光情報センターで受付。マッ プとチラシをもらっただけでスタート。他に青年が一人だけ参加。コースは昨年とほぼ変わらず。小生は、昨年に続き13回目(うちサークル2回)。本日は雲一つない快晴。今回も「佐倉七福神めぐり」だけ。
まず、駅前のロータリーから高崎川に架かる城南橋に向かう道の両側には、女性の彫刻像が並んでいます。ここは彫刻通りと呼ばれています。城南橋を渡って左折し、お花見で有名な桜並木の高崎川土手沿いを進みます。川沿いの公園には正岡子規の句碑があります。竜灯橋手前で右折し横断、佐倉八景園(園芸会社)を右手に回り込みます。
高崎川の河川敷が望め、その先に城南堤が右側に続く道路へ。矢印があった城南堤手前の曲がり角を右折。山あいの道を進むと間もなく、サムライの古径ひよどり坂へ。両側が竹林に囲まれた坂道は、武骨な雰囲気が漂って、京都・嵯峨野を思わせる雰囲気。近年注目を集めるフォトジェニックななスポット。
階段を上ると、右側にある最初の七福神、大聖院〔布袋尊・真言宗〕へ。石の布袋尊の表情は愛嬌があります。参拝後、武家屋敷通りへ。
通りには、侍の社(無料観覧)があり、その並びに関東地方では最大級の
武家屋敷が続き、藁葺屋根の旧但馬家住宅をはじめ、旧武居家住宅、旧河原家住宅など5棟が道なりに点在していて、往時の城下町の面影を残しています。新たに屋敷の裏側に専用駐車場ができていました。傍に新旧の建物があり調和がどうなのか、ちょっと違和感を感じました。
その先の麻賀多神社手前には、佐倉養生所跡の石碑があります。町のあちらこちらに近代医学の先駆的役割を果たした蘭学"佐倉"の面影が残っています。
突き当たりに七福神の恵比寿天 ・福禄寿が祀られている麻賀多神社
〔佐倉藩の総鎮守で古くから「まかたさま」と親しまれている〕へ。
境内には、数人の参拝客が 訪れていましたが、コロナの影響で少ない感じ。参拝後、裏手にある樹齢約800年の大イチョウと二つの七福神も参拝。社務所脇には、今年の干支である、虎の絵馬や神社の行事一覧が展示されていました。
その後、佐倉市街の中心通り新町交差点に出ました。路線バスが通る旧城下町通りは歩道が赤色で区分されています。
右側に目立つ建物があり、佐倉市立美術館 〔佐倉・房総ゆかりの作家、作品を展示〕は外観のみ。
何度も歩いているので特典のある店舗は覚えていて、1回は立ち寄ったことがある店なので通り過ぎるのみ。
その後、ガラス越しに大きな山車が見える佐倉新町おはやし館。佐倉市指定無形文化財の佐倉囃子の歴史、伝統を継承する写真や資料を展示。きらびやかな山車人形も飾られていました。
通りに面して、手づくり工房さくらは、旧商家を利用し、お休み処になっていてお茶の無料サービスと七福神缶バッチのプレゼントあり。地元工芸作家の作品を展示・販売。
何度も来ているので、七福神めぐりの順番を変えて歩くことに。
七福神の2番目は、中心街を過ぎて通りの突き当り手前の細い坂道を下りて、途中から上ると、目の前に地方裁判所。左手に大きな樟の大木2本に囲まれた松林寺〔佐倉藩主「土井利勝」により
江戸時代 に創建された浄土宗の寺。〔七福神毘沙門天〕へ。境内の御神木が大きくて立派なのに比べ、境内、本殿は小規模で質素。隣接する土井利勝・夫人の墓も墓参。
蘭学通りを美術館方面に戻って、脇の坂を下ってすぐ左折。右側にある道と間違えやすい。電柱に寺が左折と表示されているのを初めて知りました。坂を下って間もなく妙隆寺〔日蓮宗・大黒天〕へ。境内に続く山門前には、鬼子母神の地蔵仏が多数並んでいます。
旧城下町通りに戻って、佐倉小学校への道を右折。道を直進。左側にある嶺南寺
〔弁財天・曹洞宗〕(梅の老木が枯れてなくなっていました)があり ます。向かいに宗圓寺〔寿老人・臨済宗〕があり、それぞれ参拝。
その先、宗圓寺と甚大寺との間の閑静な場所にある堀田家墓所(県指定史跡)を墓参。佐倉藩主だった堀田家当主や夫妻の墓所が並んで建っています。墓碑を読むと、伯爵という文字があり、大名だった堀田家夫妻の墓碑(夫妻の一緒の墓碑は珍しい)には、両方の家紋が刻まれています。後方は佐倉小学校で生徒たちの声が聞こえました。
続いて、最後の7番目になる一番奥にある甚大寺〔堀田家の菩提寺で天台宗の寺院。
本尊は十一面観音 像。不動明王、金比羅 権現なども祀っている。七福神毘沙門天〕 へ。赤い枠の外壁が特徴。境内奥に本殿。その扉に小さな窓があり、覗くと薄暗い中、観音像が安置されていました。また、扉にはコロナ渦で「終息祈願」と掲示されていました。
いつもなら旧城下町通りに戻って、美術館前の京成佐倉駅への道でしたが、昨年、近道を見つけた
ので今回も同じ道へ。掃除をしていたおばあさんに道を尋ねると、丁寧に教えてくれました。突き当りを左折し、竹林横の細い道を進み、また左折。急な階段を下ると、朝通ったバス通りに出て駅近くに出ました。
約10分ほど短縮できました。駅のロータリーまでは約3分。信号を渡ると、正面が京成佐倉駅でゴール〔歩行1時間20分で距離約4km〕(10:20)。
帰りも京成を利用し、快速西馬込駅行き(10:35発)で京成大久保駅へ。駅員さんに拾った自転車のキーを届けてからチャリンコで東部体育館の筋トレへ。歩行距離の足りない分3㎞とストレッチで汗を流しました。
城下町佐倉は、乗り換えなしで行けて近距離にあり、いつでも歴史や文化、観光を楽しめるので、ハトちゃんは大好きです。