8月29日、東京は猛暑。上半身裸で原稿書き。明日からミステリーツアーに行くので原稿締切の二日前に送信。
【原稿】福島原発処理水について―である調
2011年3月11日東日本大震災による福島原発事故でメルトダウンが発生。住民は放射能汚染のため約47万人が避難し、12年経った現在でも3万人が故郷へ戻れない。未曽有の死者・行方不明者を出し大惨事。日常生活が破壊された。
今年6月、福島・南三陸町へ行く機会があり、震災後、目にしたのは10mを超える防波堤や復興した新しい町。住民の皆さんの復興にかけた思いと活力を感じた。
「処理水」とは原子炉建屋などにたまる「汚染水」を浄化処理し、トリチウム以外の大部分の放射性物質を取り除いたものだとニュースで聞いた。
政府、東電は、2015年「関係者の理解なしにいかなる処分も決定しない」との約束を反故。有識者会議の議論から海洋放出を決定し、IAÈAの国際基準に合致していることを前提に、水産業者や国民への説明が不十分にもかかわらず、8月24日、処理水放出を開始。計画では「廃炉完了」まで放出期間は30年もかかる。トリチウム濃度は放出後の海水で検証。これまでは基準値以下であるが、安全性の調査は続く。
政府は、風評被害による漁業補償に取り組むとは言っているが、場当たり的。海洋放出以外で汚染水を減らす対策に取り組むべきである。
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