5月12日午後3時過ぎから雨がずっと降り続いています。ゲラを妻に持ってきてもらい、自宅の机で校正。今回は合併号で2ページ増。全部見終えて、念のため再度校正。やはり何カ所か出てきました。校正はいまだに難しく、角度を変えて読んだり照合すると、また疑問が湧いてきます。昔は辞書が頼りでしたが、今はパソコンという便利なものがあるので比較的容易に調べることができます。
一番、難しいのは、作者の言葉や語句に対する癖やこだわり。とくに、日本語では漢字を使うと表意文字だけにひらがなとは違い、ニュアンスが変わってきます。漢字の場合、感じが伝わるので非常に使用頻度が多い。パソコンやスマホに慣れている世代では、使う漢字の正誤がわからないと、よく誤植が起こります。
最近では、漢字を当てるよりも、ひらがな表記が安全パイなので、便宜的に多く使用しているケースが見られます。その場合、ひらがなばかりだと、どこで区切るのかがわからなくなって非常に読みづらく、理解しづらい文章になってしまいます。したがって、句読点の位置や語句・文章の区切りに気をつけて、句読点を打つ方が良いと思われます。
翌日の校正・編集会議で、校正は一人よりも複数チェック。見方が各人違うのでより多くの目で見ることが大切です。さらに校正者のゲラを持ち寄り、個々の意見を尊重した上で照合してゲラ出しにする必要があります。
最後に、印刷・出版物の発行には、大変な労力と繊細さ、センスが必要であり、印刷されてしまうと、結果がすべて。校正・編集者の責任を問われ、取り返しがつかない(訂正は無い方がよい)ので、真剣勝負だと認識して日々取り組んでいます。
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