コースは;烏山駅 天性寺八雲神社寿亀山神社石原食肉店御仮殿宮原八幡宮烏山大橋北ポケットパーク烏山和紙会館松月下模擬店島崎酒造エヌ・ピィ・アール山あげ会館烏山駅
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ハトちゃんは7月23日(土)、前日に続き宇都宮方面烏山駅まで出かけることにしました。というのも、昨日から3日間、日本最大級の野外劇「山あげ祭」がどんなものか観たかったので。
出発は前日より約1時間遅い電車。宇都宮線と烏山線などの接続時間を考慮。幕張本郷駅から中央・総武線で御茶ノ水乗換ですが、眠って乗り過ごし、水道橋駅からあわてて上野駅へ。
上野駅から5番線で快速ラビット(8時ちょうど発)を待っていると、隣りの7番線で人身事故が発生し何と35分遅れ。駅アナウンスの対応の悪さにイライラ。昨日から「ポケモンGo」が発売されて、誤って転落したのかという憶測も流れ、結局、快速が各駅停車に変更されてしまいました。
ちょうど弱冷房車端ドアには品の良いご夫人と小生が。駅員の対応の悪さに同調。声をかけると目的地は同じ「烏山」。
「旅は道連れ」ということもあり、隣りあわせで座って、貴重なお仕事の話をうかがい、四方山話をしながら宇都宮駅へ。結局、45分遅れで、宇都宮始発の烏山行に間にあわず、とりあえず一緒に烏山線の始発の宝積寺駅へ。
すると、お祭り開催で始発の臨時気動車(キハの記号)が15分の待ち合わせ
で発車することに。それが無ければ、1時間半待ちだったのでラッキー。結局、最寄り駅から片道で約4時間半。遠かったのですが、話をしながらの旅だったので、お蔭様で短く感じました。
駅改札口で、ご夫人と別れて、小生は駅ハイの受付へ。
今回は「野外劇「山あげ祭」をとことん味わうハイキング(約8km)」。
駅に着くと、駅長をはじめ
大勢の人々がいて、太鼓で歓迎。人力車(500円;駅⇔山あげ会館)も。
天候は最初、曇っていましたが、だんだん晴れて来て、野外劇開催には上々。
駅前でスタート手続きをして、マップを見て駅前通りから国道294号線へ。いったん左折して天性寺へ向かいましたが、先に山あげ祭〔450余年の伝統・日本一の移動式野外劇〕を観劇するために、ちょうど行われている時間帯の元田町会所前へと右折。町のあちらこちらで、町名の書かれた法被を着た集団に何度も出くわしました。
直進し、二つ目の大きな四つ角前の左側にある島崎酒造へ向
かう途中、同席したご夫人のグループに会い、立ち話。挨拶して、山あげ会館前の道路でお別れ。酒造で
は冷たい仕込み水の振る舞いがあり、早速、喉を潤しました。
交通整理員の誘導で、さらに直進すると、御仮殿は移転されていて、観ることはできませんでした。
しかし、左に人波が見えたので進むと、網代に和紙を貼った高さ十数mにも及ぶ「山」をあげる(立てる)「山あげ」3体を見上げます。祭の裏手に入って、人混み
を掻き分けて、舞台の傍へ。娘役と男役の方の踊りと唄が聞こえて来て、多くの観衆が野外劇に見入っていました。芸題は将門。写真を20数枚撮って、とりあえず駅ハイコースへと戻り、次の信号まで。飲食している町衆を見かけました。
石原食肉店で、名物カレーコロッケ(定価80円が1個まで50円)を購入。店先のベンチで食べると、本当に美味でした。
左折して、マップのコースを逆戻り。八雲神社〔1560(永禄3)年、烏山城主那須
資胤が勧請したのがはじまり。神社の祭礼余興が「烏山の山あげ行事」で、今年の11月下旬にユネスコ無形文化財に登録される予定〕に参拝。神社前からの
路地に大勢の観衆。野外劇を舞台正面から観劇できました。
その後、コースマップに沿って、那須烏山市役所前の信号を左折して直進。国道294号線の中央
「島崎酒造」前を通って間もなくの松月下模擬店へ。「飲み物のおもてなし」と書いてあったので、店員さんに聞くと、奥に冷たい麦茶のサービスコーナー。冷たい麦茶で喉をうるおした後は、チェックポイントの
烏山和紙会館まで歩いて3分ほど。入館は無料で、和紙の製造コーナーやきれいな和紙の作品も販売していました。
コースは宮原八幡宮、烏山大橋北ポケットパークを回るようになっていましたが、往復で2km超えるのと帰りの電車時刻を考え、ここから道路反対側に渡り、駅方面に戻ることにしました。
途中、出店で賑わうせせらぎ通りを通って、山あげ会館前広場へ。14時30分前後から会館前で戻
橋(芸題)山あげ祭が行われますが、時間の関係で会館の外観のみ。さすがに毎日行われるメイン会場なので多くの観光客や観光バス、人力車の姿、ふるさと物産コーナーも見受けられ、活気に満ちていました。
最後のポイントは、山あげ会館の大灯篭ゲートから 西に出て宇都宮大学発(有)エヌ・ピィ・アールへ。店の前にも店内にも多くのステンドグラスのきれいな作品が飾
られています。見学しながら、係員の方に話をうかがいました。
「フロントガラスの飛散防止フィルムの再利用を、宇都宮大学と那須烏山市のベンチャー企業とが、 協同で開発を進めた結果、マニキュアみたいな 樹脂の絵具を開発。この絵具は 乾くと 自然にディンプル (さざ波) 模様ができて、透明な板の上に絵を描くと、 光に透け、 ステンドグラスのような作品の仕上がりになります」 ということでした。
駅まで戻る途中、この日3回目となる車内で出会ったご夫人とお会いし、帰りの挨拶をしました。国道を右折しそのまま直進。途中、駅前通りがありましたが、時間があったので、最初のポイントである天性寺へ寄ることにしました。ゆるやかな坂の先に急な石段があり、看板がかかっていて、石段を
上ると本堂が〔1199(正治元)年、那須与一宗隆の法号曹源院を院号に創建〕。
現在でも那須氏の墓や織田信長公位牌など、烏山城主関連の文化財が残っています。
駅ハイの受付は、14時までだったので、スタートして来たウォーカーと鉢合わせ。
ゴールの烏山駅に13時半過ぎに戻ると、13時59分始発の電車が止まっていて、乗り込みました。2両編成で発車時間10分前には座れないほど満員に。
インターネットでは、7月21日の笠揃から24日の宮入りまで、お天気にも恵まれ、無事山あげ祭が終了し、「子宝三番叟」「将門」「戻橋」「蛇姫様」「関の扉」「老松」の奉納もつつがなく行われたと書かれていました。
青春18きっぷを使っての長旅でしたが、お尻が痛くなるのを我慢できれば、貴重な出会いや山あげ祭を観賞できて、遠出した甲斐がありました。