年度末最後の3/31(日)は遠出をして、昨年の12/21に歩いた小田原へ。
「小田原から東海道沿いに箱根湯本を巡る(約10km)」に参加。
〔コース〕
スタート 小田原駅観光案内所→小田原城址公園・報徳二宮神社→街かど博物館「とうふ工房」→鈴廣のかまぼこ博物館→神奈川県立 生命の星・地球博物館→前田橋→箱根町立郷土資料館→北条五代の墓(早雲寺)→玉簾の瀧→見番→ゴール 箱根登山鉄道 箱根湯本駅
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ハトちゃんは、東京駅が始発だと思っていたのですが、上野・東京ラインに変わってホームに滑り込んで来た電車は乗客がいっぱい。最初は立ち見でしたが、二つ目の品川でサラリーマンが降りてくれたのでその後は座れました。良かった! 東京駅(8:00発)から約1時間半、小田原駅へ(9:21着)。
小田原というと、東海道屈指の宿場町で、箱根関所を控え関東の出入口として栄えました。大きな規模を誇り、本陣をはじめ、旅籠や土産物店、食事処が軒を連ねていました。また、戦国時代から五代にわたって関東を治めた北条氏が小田原城を築城し、城下町の礎を築いて発展した町です。
また、箱根湯本は、箱根郷の温泉地の出入口として、発展して来た町で観光地として有名。
小田原駅改札口前には大きな小田原提灯がぶら下がっています。駅前の観
光案内所で手続きをしてスタート(9:25)。天候は晴れて暖かいのですが、風があります。
コースマップを見ながら、東口前から進みます。
エスカレーターを降りて、すぐ地上に出て駅前を右折。線路沿いを歩いて、マップのコースよりも近道して、坂道を上って小田原城址公園内の城本丸(天守閣)前へ。
園内のソメイヨシノは満開で、花見・観光客があふれ、天守閣はピンクの桜に浮かび上がって、青い空とのコンストラストでくっきり。桜の名所にもなっています。
天守閣に上って、市街を眺める人たち...。遊園地で遊ぶ人々も...。前回、園内散策をしたので、本日は報徳二宮神社へと急ぎます。
二宮尊徳を祀る神社で、尊徳の見慣れた薪を担いでいる像が立っています。
境内は、厳かな雰囲気があって、高い木々に覆われています。また、境内の早咲きの桜は、風に吹かれて散り始め桜吹雪の中を
歩きます。桜で満開の境内にも、花見客が写真を撮ったり...。
参詣後、神社脇が駐車場になっていて、お堀の手前に藤棚があります。
続いて、箱根口へ。 国道1号線東海道にぶつかります。
右折してそのまま直進。
市街のあちこちに、町の成り立ちを紹介する東海道の石柱が立っています。小田原駅跡も。また、電話ボックスやバス停留所に城風な屋根が。3色の梅が鮮やかでした。
早川口の東海道本線と新幹線の高架下をくぐって、板橋見附から斜め右の細い道へ。
途中、とうふ工房(下田豆腐店―出桁造り)の風情ある老舗の建物があったはずでしたが未確認。
上板橋から、小田急線箱根登山鉄道に沿って、再び国道を箱根湯本方
面へと歩きます。
左上方に西湘バイパスが見えます。
間もなく、風祭駅手前に、小田原名産かまぼこで有名な鈴廣の大きな建物。店
頭でも店員さんが販売しています。また、観光客のための人力車が止まっていました。
鈴廣のかまぼこ博物館は、隣りの建物。外観のみで通過。
風祭のY字路の歩道橋を横断して、小田原箱根道路沿いを、同じく湯本方面へ。
長いトンネルをくぐると、右手に横に長くて、地球と生命
をシンボルにしたマークのある神奈川県立 生命の星・地球博物館〔地球の歴史と生命の多様性を展示した自然
系博物館で、1万点にのぼる実物標本を展示)が見えて来ます。
道の左手の空き地を進んで、横を流れる早川の様子を見ましたが、さほど景観には乏しい状況。
出入口が1階で迂回しなければならなかったので、ここも外観のみ。
博物館を通過して、15分ほどで前田橋〔1888(明治21)年、早川を渡るために作られた吊り橋〕
へ。ちょうど、二人の男女が渡っていて、ハトちゃんは、制限の案内表示〔大人4人まで、子供8人まで〕を読まないまま、10m後ろを渡ることに。
板が横に張られていて、下は見えないものの、結構、揺れたのと横のロープを持たないと、ちょっと危険な感じのする吊り橋で、高所恐怖症の小生は、何度か橋の上で立ち止まりました。
スリルを味わった後は、直進。前方山上から、水力発電の鉄管が見えて、その下の事務所前の桜が見頃。
突き当りを右折し、箱根町に入りました。
コースマップにしたがい、石段を上がると、正面に箱根町役場。現役で仕事をしている際、箱根の保養所建替えの申請で、来たことがあったので、懐かしさがこみ上げて来ました。
その前に、町立の郷土資料館(無料)があり、湯治場から温泉保養地に変貌し
ていく箱根の様子が絵巻物やパネル写真で紹介されていました。
次のポイント、早雲寺へは箱根町役場と分庁舎の間の階段を上って、雑木林の中の小さな祠を過ぎて道なりにゆっくりと坂を下ると、早雲寺〔1521(大永元)年、北条早雲の遺言により北条氏綱が創建した臨済宗大徳寺派の寺院。北条氏の菩提寺として栄え、1542(天文11)年には後奈良天皇の勅願寺となったが、1590(天正18)年、豊臣秀吉の小田原攻めで秀吉軍の本陣が置かれ、石垣山の一夜城が完成すると焼き払われた。その後、1627(寛永4)年、再建〕へ。
客殿、庫裡などが修復中で見られず。山門、中
門、太子堂や鐘楼を見たのみ。北条五代の墓の地図はあったのに、墓地に入るとわからずじまい。
中門前を右折して坂を下ると、弥栄橋へ。橋を渡らずに手前を左折して、湯本温泉街の歩道を、早川に沿って歩きます。
川には、水量も豊富で段差があったりで、桜とともに景観も良くなって来ます。左
側には温泉宿泊施設が立ち並びます。日帰り温泉の表示もあり。
ちょうど駅へ向かう観光客とすれ違います。15分ほど、ゆるやかに上って行くと、早川で釣り人が竿を垂れていました。
その先の天成園(旅館)の敷地内に入って行くと、表示があって、目の前に、その名のとおり玉のように流れる簾状の瀧が...。玉簾の瀧。
また、左手前に「延命の水」として親しまれている湧水があり、ハトちゃんは
2杯飲み干して、長生きを信じました。お母さんと娘さんが飲みに来たので、譲りました。
最後は、河鹿荘の前の細い路地を入って、提灯のぶら下がっている見番〔箱根温泉の芸者さんたちの稽古場〕へ。ここでも、人力車に
乗った観光客に出くわしました。
箱根町物産観光館に寄って、チラシをもらい、話をうかがいました。『桜が咲いて、2、3日前から、ぐっと外人さんを含む観光客が増えて忙しくなって来ました。箱根の山との標高差が千mぐらいあり、桜前線が上って行くので、約1ヵ月、お花見が楽しめます』 と。
箱根湯本駅前商店街は、相変わらずの賑やかさで、土産物店や飲食店が立ち並んで、前を向いて歩かないとぶつかります。
途中でベストリアンデッキに上がって、箱根湯本駅へ。
駅の観光案内所で、路線バスの時刻を聞きましたが、30分間隔で不便なので、結局、小田急・箱根登山鉄道で小田原駅まで戻ることにしました。その際、あわてて乗車したので、ゴールにあった駅ハイビンゴのスタンプを押し忘れました。
ビンゴスタンプは、ゴールチェックが無い場所は、スタート駅に設置してほしいと思います。
城下町・宿場町として栄えた小田原から東海道を経て、宿場町・温泉町としての箱根湯本への歴史散策と自然・文化に触れたウォークとなりました。
なお、2014(平成26)年度駅ハイポイントは、220ポイントで終了