新年度に入って、最初の駅ハイ「北上尾~上尾の市指定文化財と桜めぐり(約10km)」に参加しました。例年、最初は「羽村桜街道と造り酒屋ハイキング」でしたが、今年はなくなりました。残念!
〔コース〕
スタート 氷川神社(上)→龍山院→少林寺→上平公園→観蔵院→蜜蔵院→氷川神社(平塚)→平塚公園→氷川神社(二ツ宮)→文化センター→ゴール 上尾駅
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北上尾駅前は、はっきりしない空で、出発時に霧雨が降っていました。小雨模様にもかかわらず、多くのウォーカーが集まりました。受付前には、「フレッシュ上尾」3人娘がお出迎え。
ハトちゃんは、9時16分着で、スタートは18分。コースには、あげお アッピーガイドの方々と、矢印がきちっと付いていて、親切で歩きやすい。
東口駅前通りを進み、国道17号線を左折。上尾市場を過ぎて右折すると、左手にはしらこばと団地内を進みます。間もなく、広大な県の「ふるさとの森」に指定 されている、氷川神社の社叢(しゃそう)が見えて来ます。
氷川神社(上)〔旧上村の鎮守で、「上村の氷川様」として近隣でも名が知られている。久保村須田家の明治2(1869)年の記録によると、上村、久保村、門前村、南村、桶川宿の5カ宿村の鎮守になっている〕へ。ガイドさんが境内の60㎏の力石を説明してくれました。
ここで、甘酒の無料サービス。ただし、コップが小さく、喉を潤すだけ。中には、お代わりするウォーカーも。
続いて、すぐ傍にある龍山院〔真言宗;開山の大徳賢律師は長禄元(1457)年示寂なので、同寺の創建はそれ以前ということに。また一説には、同師は中興の祖ともい われ、創建はもっと古い頃となる〕へ。
山門をくぐり本堂へ。境内を参詣。案内板には樹齢約300年と記されている「むくろじ」の大木は見事。むくろじは落葉樹で、6月ごろ開花し実を結ぶが、実の果肉にはサボニンを含み、かつては石鹸として利用されていたといわれ、種子は堅く、羽根つきの羽根に使われているそうです。
ジグザグに曲がりながら、県道上尾・久喜線に出て左折して間もなく、左手に入って、少林寺〔臨済宗;鎌倉にある円覚寺の末寺。鎌倉時代の正応元(1288)年創建という市域随一の古刹。寺伝によると同寺の開山は仏源禅師で、円覚寺の第二世を務めた高僧。少林寺は、幕末の文化3(1806)年2 月14日に火災で本堂、庫裏などを焼失〕へ。
山門入口で、ガイドさんの説明を聞きました。
『火災を免れた唯一の山門は、現在市指定の文化財。珍しい四脚門(しきゃくもん)、切り妻造りの屋根で、棟高が約4.7m余り。参詣者に荘厳さを伝えてくれます。正面の大虹梁という梁に「宝暦三癸酉歳」(1753)年と記されています。建築年を示す銘文のある山門は少なく、建築様式を示す建物としても貴重です』 と。
山門の屋根も、反り返っていて立派でした。
続いて、桜の名所で、地元の運動施設や憩いの場所としての上平公園へ向かいます。途中、菜の花が咲いている畑と、高いアカメの生垣がきれ いでした。
公園に着くと、少し散り始めていましたが、お花見客も出て いました。甘酒とポカリスウェットをいただき、ちょっと休憩。
桜や3種類の白・ピンク・紅梅などを観ながら、園内をぐるりと散策。
公園を出て、さくらまんじゅうの販売所を過ぎて左折し、上平中学校の横を通って、右折。菜の花畑の先に観蔵院が見えて来ます。
山門脇に地蔵が立っている観蔵院〔真言宗;本尊は市指定の文化財「木造十一面観音座像」〕へ。
観蔵院前を南へ700mほど歩くと比較的広い道路にぶつかり、 渡って左折し、高いタンクが数基並ぶ東部浄水場の手前で右へ曲がり、道なりに進むと途中の民家に「となりのトトロ」のキャラクターをデザインした民家がありました。県道5号線さいたま・菖蒲線に出ます。
そこを右折し、次の十字路を横断して200m先を左に曲がると蜜蔵院〔真言宗;薬師堂には薬師如来が安置され、脇侍の日光・月光菩薩は平安時代
の作と推定される市最古の仏像〕。
山門をくぐった左手には薬師堂が建っていました。薬師堂は公開されていて、本尊の薬師如来、日光・月光菩薩を拝観できました。
左手に入って、ここから100mほどで氷川神社(平塚)〔平塚公園に隣接し、境内も公園の一部かと錯覚する氷川大明神、祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)とのことであるが、創建等詳細は不明。上平塚・中平塚・下平塚の鎮守様。創建は1652~55年と伝わる〕へ。上尾市内に氷川神社は当社を含めて10社あるそうです。
神社から、平塚公園〔園内には、テニスコート(クレー3面)をはじめ、水遊びができる水の広場や、アスレチックが整備されているわんぱく広場、広い芝生広場などがあ る。自然が豊富で緑がいっぱいの公園には、その自然を活かした樹林の中に散策路がある〕を抜けて行きます。
ここから今度は氷川神社(二ツ宮)へと向かいます。1kmほど歩いて二ツ宮の氷川神社〔江戸時代には上尾宿・上尾村・上尾下村の鎮守で、男体社と女体社
の二つの宮があった。二ツ宮の由来は、ここの氷川神社に現在は明治41年頃の神社合祀の時、女体社は氷川鍬神社に合併され、男体社だけが残っているという。男体社の本殿の4面には中国の故事を現わしたすぐれた彫刻が施されている〕へ。
中を覗くことはできませんでした。
ここから住宅街を抜けて文化センターへと向かいます。
間もなく、文化センター・上尾商工会議所前へ。ガイドさんに勧められ、一段下がったテラスの芝川
沿いの遊歩道を歩くと、花吹雪が舞う中、桜並木が垂れ下がって、左手を流れる芝川のほとりは黄色い菜の花ロードになっていて、桜の下で菜の花を一緒に楽しめました。芝川に架かる道三橋から芝川を眺めた後は、ゴー
ルの上尾駅までは市役所通りを一直線。
駐車場前では、「さくらを楽しむ会」の出店が出ていましたが、駅ハイ参加者は、あまり立ち寄らずに駅へと向かっていました。
10分ほど歩いて子を掲げている母子の像が立っている上尾駅でゴール(11:20)。歩行距 離10kmを2時間余り。上野・東京ライン(11:33発)に乗車。2時間余りで帰宅しました。
上尾の市指定文化財の寺社と桜めぐりは、桜が散り始めた中、ギリギリお花見を兼ねてウォークができたことが一番良かったと思います。
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