7日の「緊急事態宣言」(東京・千葉・埼玉・神奈川)を受けて以降も連日東京では一日の陽性者は2千人超、日曜こそ2千人を割りましたが、首都圏3県も最多更新が続いています。また、大阪・京都・兵庫も政府に対して「宣言」を要請中。
7日夜の菅首相の国民向け記者会見は、首相や政府が重大局面に立って切迫している状況を把握しているのかはなはだ疑問を感じる内容でした。主に、飲食店のみ時短要請を行い、多種の店や施設は非該当。小出し感が否めません。これ以上の厳しい徹底は必要でないのか、さらに補償が十分なのかについても現状認識に程遠く、わずかの補償アップのみ。さらに、第4から第3ステージに戻らなかった場合の処置はあいまいで2月7日以降もそのまま継続される確率が高いと感じました。全般に記者の質問に詳しい回答がありませんでした。
検討委員会の尾身会長のトーンも、自身の会見時に比べて政府寄りでトーンダウン。
(小生の意見)
ここまで急拡大してきた原因は、第1波や第2波時の検証が十分でなく、医療が逼迫、崩壊することが心配されていたのに、措置を講じる先手を打てずに待っている間に危機に瀕してしまったこと。
政府の情報公開が遅く、知事との役割分担、連携が下手で、国民は「どうすればコロナから守れるのか」がよくわからず、世代別でもとらえ方が甘いところがあったのだと思います。
とりあえず、「いのちを守る」ために、国民側も意識と実践を共有、協力して生活していくしかありません。小生の住む習志野市では、午前と午後の2回、マイク放送で市民の協力と理解を啓蒙していますが、同じ内容の録音で心に響きません。やはり市長が肉声で、本日の市の感染者数などを発表し注意を呼びかけるようにしてもらいたい。
最後に、2月7日になった時点で、どれくらい一日の陽性者や重症者、死者が減る結果が出ることを期待しています。さらに、このようなコロナ急拡大では、日本でのオリンピックやパラリンピック開催は無理だと個人的には思います。開催中や開催後の感染の影響を考えると、観客は見込めないし、選手の健康状態や関係者、警備、ボランティアなど規模が大きいだけに大変難しい。スポーツは平和の祭典とはいえ、リスクを背負っての開催はやめた方がよく、次回のパリ大会まではまだ時間があるので、十分な対策を講じて実施できるよう努力すべき。
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