前日の雨が上がった11月30日(日)、「JR 駅からハイキング」で「湘南の絶景と寺社めぐり(in 二宮)約8.3km」に参加。二宮は昨年の6月18日(火)以来。
コースは;二宮駅ガラスのうさぎ像・伊達時彰徳の碑東海道松林の名残り等覚院東海道一里塚茶屋の薬師堂西光寺 川勾神社ふたみ記念館吾妻山公園(吾妻神社・展望台・浅間神社)知足寺徳富蘇峰記念館二宮駅
戸塚駅で東海道本線国府津行に乗り換えて、最寄り駅の幕張本郷からは約2時間。二宮駅には9時08分に到着。駅前北口から横断歩道を渡った建物(奥が なぜか体育館?)1階の二宮町観光協会で、スタート受付(9:15)。台帳では10人目。天候は晴れですが、ところどころ曇が多い不安定な空模様。
南口にまわると、ロータリーにガラスのうさぎ像〔太平洋戦争終結直前の爆撃に より、尊い多くの生命が犠牲になり、父を失った12歳の少女の戦争体験記「ガラスのうさぎ」(高木敏子著)が国民に深い感動を呼び、二度と戦争があってはならない、恒久平和への思いを込めて建造〕と、伊達時彰徳の碑〔二宮の発展に貢献したのを記念して、1951(昭和26)年建造〕がありました。
突き当たると、車が行き交う国道1号線へ。そこを右折す ると、東海道二宮宿の名残りで、道路に沿って松並木があり、横を通過します。枝葉や松ぼっくいが多く落ちていました。
1号線(旧東海道)に沿って歩いて行くと、「吾妻神社入口」と表記された信号 と、鳥居があります。
いったん、斜め左に入る道を進みます。
途中、左に一段高くなって、等覚院〔境内には、六地蔵尊、子を抱 く観音地蔵など。本尊は不動明王 および両脇侍像〕へ(9:33)。
ふちが赤い鐘堂には、町指定の最古の梵鐘がぶら下がっており、薬師堂前のフジの木も町の天然記念物とのこと。寺の前に、師走の衆議院選挙候補者掲示板が取り付けられていました。
落葉を掃いている関係者の人から 『ウォーク頑張ってね』と激励を受けました。
道なりに進むと、1号線の「山西」で合流。以後、500m国道を直進すると、歩道橋と信号がある「川勾神社入口」へ。
コースマップにしたがい、手押しの信号を押しますが、なかなか青になりません。
やっと、信号が変わって、歩道橋前に東海道一里塚〔江戸日本橋から 18番目にあたる。江戸時代は一里塚周辺は旅籠、茶屋、商店などで賑わっていた〕の石碑が建っていました。
先ほどの信号まで戻ると、途中まで先にいたマスクをした若い男性ウォーカーと信号前で鉢合わせ。
横断して、川勾神社方面に向かいます。右折して間もなく右側に小さなお堂が。茶屋の薬師堂〔木造薬師如来像が安置されているが、未公開〕の前で立ち止まりました。
その後、東海道本線の陸橋(川勾橋)を渡ると、ちょうど眼下を電車が通りました。400m先のバス停「川勾神社入口」を右に曲がると、 左手に「川勾神社」の看板があります。
左折して間もなく、川勾神社手前に墓が立ち並ぶ西光寺〔鎌倉時代開山で、真 言宗東寺派の由緒ある寺〕(9:54)。参道が長く、奥の本堂前に は、カヤの大 木(樹齢約5百年)。カヤは町の天然記念物になっていて、また、本堂前には砂利の上に、円状に仏像の焼物が囲んでいました。
参拝後、右に曲がると、正面に延喜式内社の川勾(かわわ)神社 〔相模の国「二之宮」として、社名 が大和朝廷「延喜式」に記されている、千年を超える由緒ある古社。子宝、縁結びのご利益がある〕へ(10:00)。
鳥居をくぐって、石段を上ると、藁葺きの随神門が表れます。
四方を森に囲まれた自然豊かな場所で、県内最古の随神の神様が...。
その後、いったん来た道 を戻って、今度は左折。山間の道になっていて、ゆっくりと坂を上って下ると、右手に山西プールがちょっと高くなったところに見えます。道なりに進むと、運動場入口の信号地点まで。左折して、その先の交差点「釜野橋」をまた左折。右手に用水路が流れる上り坂。
両側は色づいた山々で囲まれています。
ちょうど中間距離のチェックポイントのふたみ記念館(博物館)http://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/futami_museum/ 前へ(10:15)。
館内の二見利節氏絵画〔二宮出身の異才の洋画家で、生前4千点もの作品を残す〕を鑑賞。抽象画の影響も受けたと思われる筆で、色づかいが茶や灰色を基調に、濃淡を大胆な構図で描くという印象。
釜野橋のバス停まで戻って、今度は直進。車はほとんど通りません。左手にこんもりした吾妻山が観えました。
東海道本線の線路と通過する電車の音が近づき、線路沿いの車道へ。や っと吾妻山の梅沢口下へ出ました(10:32)。
山道に入って、約300段の階段を上って、まず吾妻神社を目指しま す。くねくねと階段が続いて、市街地が見渡せる展望が開ける場所もあります。道は落葉の絨毯。
ウォーク中盤の山登りは標高約130mとはいえ、汗ビッショリになって、息も上がりました。下りて来る人たちをうらやましく感じました。吾妻山の緑豊かな森林浴を楽しむことはできずに、だらだらと長い山道・階段を上って行きます。
途中に、吾妻神社(日本武尊と妻の弟橘姫命伝説に因み、縁結びの神と して親しまれている)を通って、 さらに境内左手奥の手水場の先の道を頂上を目ざして上がります。
やっと、雑木林が切れて一段高い丘の吾妻山頂上。頂上が広い芝生広場になっていて、眺望したり休んでいる人たちが20人くらいいました(10:44)。公園管理の人たちが落葉の清掃におおわらわ。
展望台は、芝生や東屋、ベンチもあって、ちょっとどんよりと雲がかかっていまし たが、相模湾をはじめ湘南の海と市街地、そして丹沢などの山並み が観えます。
標高は136.2mと低山ですが、見事な景観が広がります。晴れて空が澄んでいれば絶景が見れたのに残念。それでも広々とした丘の上からの眺めは、来て本当に良かったと...。
しばらく眺望を楽しんだ後は、管理事務所側への道を下って行きます。長いローラー滑り台(全長約102m、傾斜10度)が見えて、木目調でロッジ風の公園管理事務所の手前を左折。前には、吾妻山公園〔今年、遊具をリニューアル〕の表示。
遊歩道には、左側にツツジが続く斜面 があります。花の咲いた時期に再来したいですネ。
紅葉を観ながら山道を下ります。
間もなく、左手奥に鳥居が見え、浅間神社。曾我兄弟の仇討ちと関係があるんだそうです。
坂(雨が降るとすべりやすい道)を下って、最後の急階段を下ります。途中で、数組の家族連れが登って来ましたが、大変そうでした。市街地が見晴らせます。
吾妻山公園の看板横を通ると、坂の終点。役場口から二宮町役場横を通って、マップを見ながら知足寺(浄土宗)へは10分程度(11:17)。細い道をジグザク行くと、正面に... 。
寺の左手に墓地があり、「曽我兄弟の墓」の案内板があり、墓参することに。意外と置くにあり、歩きでがあります。やっと敷地の端のところで発見。石碑が四つ並んでいました。
曽我兄弟は仇討ちで有名。1193(建久4)年6月、源頼朝が行った富士の巻狩りの際に、曾我祐成と曾我時致の兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った事件。赤穂浪士の討ち入りと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、日本三大仇討ちの一つ。
最後のポイントに向かう汚い川の浅瀬で鯉がうじゃうじゃ泳いでいたのにはビックリしました。県道秦 野二宮線の生涯学習センター前(県園芸試験場跡の碑あり)を駅方向に進んで左折 したところにある徳富蘇峰記念館へ(11:35)。
入口から入ると、左手に建物 があ りましたが、館内への出入口に人気が無く、ドアも開いていなかったので、その前にある梅林の外観のみ。梅沢という地名があるだけに立派な梅林がありました。特に収穫は無し。
線路に沿った生活道路を通って、二宮駅前へ。観光協会で手続き。ハトちゃんは、今回、コースを完歩し、8.3kmを2時間半かかり先頭でゴール(11:45)。3人ゴールしていましたが、ショートカット組。
帰りは11時58分の東海道線(東京行)に乗り込みました。休日なので、平塚で座席が埋まりました。
吾妻山の眺望こそ霞んでいましたが、山あり、海あり、旧東海道あり、寺社の歴史めぐりなどにも触れることができて、最後の紅葉も観れた湘南駅ハイ(in 二宮)でした。