今年の最高気温を記録する中、5月28日(水)は、千葉健生病院健康友の会花クラブ(参加8名)が都立水元公園&柴又帝釈天を散策後、昼食を兼ねて懇親会を開きました。
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東京の東端に位置し、江戸川を境に千葉県と接する葛飾区柴又は、今も下町情緒と町人文化が残る人情深い町。映画 『男はつらいよ』(山田洋次監督) フーテンの寅さんの故郷として知られる帝釈天界隈には、寅さんゆかりのスポットが多く点在し、名物だんごや土産物の商店を巡る参道歩きが楽しい。さらに江戸川上流を辿れば、都内屈指の広さを誇る水元公園があり、水辺に広がる緑と季節の花々を楽しむことができます。
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〔コース〕
スタート 京成金町駅(10時集合)→JR金町駅北口から路線バスで都立水元公園→南蔵院(しばられ地蔵)→路線バスでJR金町駅北口→徒歩 金町浄水場 経由でゆっくり20分→帝釈天参道(昼食)→ 柴又帝釈天→ ゴール 京成柴又駅(13時50分)
今回は、金町駅からバスを利用して、菖蒲が咲く初夏の水元公園を散策し、下町柴又を訪れました。
和気藹々としゃべりながら、路線バスで、水元公園へ。園内各地で停まる循環バスは、平日で利用できず。
地下道をくぐって、釣り人が釣り糸を垂らしている公園内溜に沿って歩くと、釣り人の背後に何と、アオサギが1羽じっと立っていました。
作り物かと思って、メンバーの一人が覗き込むと、動きがあります。釣った魚を狙っているのでしょうか? 誰も脅かさないので、逃げません。
内溜を抜けて、公園内に入り、中央広場、ポプラ並木、メ タセコイア の高木、花壇を観ながら進みます。公園の広さと江戸川溜水辺の流れ、周辺地域をゆっくりと散策。
公園の端が遠いので、雰囲気を味わった後、Uター ン。水色の水元大橋を渡って、菖蒲園へ。
「菖蒲まつり」が6月1日からということもあって、管理の作業員らが作業中。総計14,000本の菖蒲は、1分咲き程度。1週間、来るのが早過ぎました。それでも、紫、黄、白などの早咲きの菖蒲が咲いていて、記念写真を...。
家族連れや団体客も多く、周囲は華やいだ気分。ステージ等で遊ぶ保育園の園児 たち、風景を描いたり、写真撮影グループ、サイクリング、散歩を楽しむ人たちも...。
色とりどりの花壇は、色違いでクローバーの模様を描いていました。
後半の帝釈天のこともあって、元のバス停に戻る途中、学生風の男子が、内溜バス停前で待っていたので、平日は停まらないことを教えてあげました。途中、場所を変えて、先ほどのアオサギが、やはり立っていたのにはビックリ。
バス停前の横断歩道で、クラブ代表のTさんが大岡裁きでおなじみの「しばられ地蔵」を、見に行こうと提案があり、寄ることに。
約500m先の南蔵院の境内、中央奥に「しばられ地蔵」があり、クラブの今後の発展を祈って、縄を1本縛りつけて来ました。
JR金町駅到着後、京成金町駅前から、京成金町線路伝いに柴又街道を歩い て行きます。途中、暑さに加え金町浄水場の鉄柵の長さと浄水場の広さに、メンバーの足取りも重くなって、『電車の方が良かった』 という意見も。
20分ほどで、帝釈天門前通りへ。帝釈天通りを進み、昼食の店を物色。結局、うなぎ店の反対側で、声をかけて来た 女性店員の「手打ちそば鶯庵やぶ忠」に入 り、天ぷらランチ定食を全員が注文。汗ビッショリになったメンバーは3人、冷たい生ビールでぐいーっと喉を潤しました、アイスコーヒー組も。
手打ちそばや天ぷら、コンニャクなど、値段も手ごろで美味で、全員大満足。諸活動やそば打ち、最近のニュースの話題に花が咲きました。懇親会の楽しいおしゃべりは、まだまだ続きましたが、一段落して最後のポイント帝釈天へ。
昼食後、帝釈天を参拝。境内で、『男はつらいよ』に出て来たシーンのニ天門、大鐘楼や、帝釈堂に 上がって天井の龍の画、御神水、龍や動物の彫リ物のすばらしさに、メンバーは感嘆 の声を上げました。
柴又駅まで戻る途中は、ゆっくり土産品などをウィンドーショッピング。
駅前で、最後に「寅さんの銅像」と一緒に、記念写真を撮ってゴール。
4年前の「京成バラ園」以来の市外での懇親会でしたが、メンバーの親睦と活動の充実をめざして、楽しいひとときが過ごせて、早くも次回の候補地を推す人も...。
風は流れてはいたものの、暑さの中、お疲れ様でした。
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水元公園...都内唯一の水郷地帯で、春は桜、梅雨は花菖蒲など四季折々の草花が楽しめ、面積
が約81.7万㎡もある区内最大の公園。1975(昭和50)年まで、都立江戸川水郷自然公園に指 定されていました。 小合溜から引いた大小の水路が園内を走り、水郷景観を作りだしています。園内には、釣仙郷という釣り場があって、多くの釣り人客で賑わっています。
このほか、ポプラ並木、「生きた化石」メタセコイヤの森、中央広場、フィールドアスレチック、バードサンクチュアリーなどがあります。
都の天然記念物「オニバス」や絶滅危惧種「アサザ」の自生地としても有名。
(菖蒲まつり) 毎年6月に開催(堀切菖蒲園と同時開催)しています。期間中の日曜日には、さまざまなイベントを開催(約80種1万4千株の花菖蒲が咲き誇ります)。
柴又帝釈天...日蓮宗寺院の題経寺は、経栄山と号し、柴又帝釈天として著名。市川市中山法華経寺第19世禅那日忠が当地にあった草庵を一寺と成し、1629(寛永6)年、開山したといわれています。本堂改築に際して、梁の上から日蓮聖人自刻と伝えられる帝釈天像の板木(板本尊)を安永8年(1779)の庚申の日に発見、柴又帝釈天として著名となり、現在に至るまで庚申の日を縁日としています。
境内には、総欅造りの二天門や大鐘楼、帝釈堂正面の「瑞龍の松」、そして奥に桧造りの大客殿と名庭「邃渓園(すいけいえん)」などがあり、見どころの多い寺。寅さんが産湯をつかったという御神水は、今日も勢いよく湧き続けています。
帝釈堂は、天井に龍の画があり、奥に毘沙門天像や板本尊が収められ、外周面をぐるりと法華経説話を表す木彫群に囲まれています。