メーデーの由来は、1886年に連日の10時間以上労働に耐えかねた、ニューヨーク、シカゴ、ボストンの労働者38万人以上(事業所数は15,000を超える)がストライキを敢行。8時間労働を勝ち取りました(1日8時間は労働のため、8時間は休養のため、8時間は自分のための時間)。そして、5月1日(メーデー)が労働者の日となりました。
最近は、組合離れも多くなりましたが、労働者として自分たちの賃金、生活、権利などを守るためには、団結してこそ力を発揮できるものと思います。
ハトちゃんは、千葉健生病院健康友の会の手伝いを、退職後に始めて8年目、2年ぶりに友の会の皆さんと5月1日(火)千葉市中央公園の第89回千葉中央メーデーに、妻と参加。
元の職場で20代後半~40代ぐらいまではほぼ毎年、組合の中央執行委員や支部委員になっていた頃は、代々木公園の中央メーデーに参加し、3万人近くの人が一同に会して、自分たちの仲間の幟を見つけるのに苦労したことを思い出しました。書記局の先輩や同僚とともに、労働者の命と暮らしを守る活動に積極的に発言や行動に力を入れた時期でもあります。
毎月恒例の駅ハイオジン隊も、元の職場の先輩であり、組合の仲間でもあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
主催者発表では、約1,200人が参加しました。安倍暴走政治に対する危機感のあらわれでもあります。式典開始までの30分、妻は署名を集めていました。
オープニングの歌声に続き、プラカードコンクールには、わが健生病院友の会の仲間もイラスト入り のプラカードやキャップ(帽子)をかぶり、みんなで「年金下げるな!」など声を上げてアピール。閉会前の発表で、見事、最優秀賞(Ⅴ4)に輝きました。しかし、コンクール参加が4団体と少なくてちょっと寂しい限り。主催者から「来年は多くの参加をのぞみます」との声が。
今年のメーデーは、3年連続で地元商店街ともコラボして、公園内には出店が多数。また初めて、チラシに番号がふってあって、デモ行進後に当選者プレゼント。
式典に入り、主催者挨拶で、千葉労連議長から現状報告と問題点、めざすメーデーの意義について訴えがありました。
【メインスローガン】働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう
【サブスローガン】
□8時間働けばふつうに暮らせる賃金・労働条件を確立しよう!
いますぐどこでも最賃1,500円の実現、地元商店街・中小企業支援の拡充で地域経済活性化、安倍「働き方改革」阻止! 定額働かせ放題・過労死ラインの時間外労働合法化は許さない。
□軍事費削って福祉・教育の拡充を図ろう!
年金・医療・介護・保育など社会保障制度の拡充、教職員増やし担任不在の学級をなくせ、消費税の10%への増税中止。
□安倍9条改憲許さず、憲法を活かす政治を実現しよう!
市民と野党の共闘で安倍政権打倒! 立憲主義・民主主義を取り戻そう。
□誰でも安全・安心に暮らせる社会をつくろう!
TPP11の批准反対! 原発ゼロ実現、核兵器禁止条約を批准する政府実現、辺野古の新基地建設反対、オスプレイ整備拠点撤去・配備反対、特定秘密保護法・安保法制・共謀罪は廃止。
来賓紹介・挨拶、政党挨拶、カンパの訴え、連帯挨拶、参加団体紹介、メーデー宣言採択などの議事を進行。カンパは15万円以上集まりました。
現在の森友疑惑文書改ざん、加計学園大幅値引き疑惑、イラク・南スーダン日報隠蔽など、安倍首相夫妻と取り巻きによる政府や財務省をはじめとする官僚の不正などによって、次から次へと国民の信頼を裏切る悪事が止まることを知りません。その結果、内閣支持率は第2次安倍政権発足以来、30%を切って過去最低。国際的に見ても恥ずかしい限りです。
さらに強引に日本国憲法9条改憲による平和破壊、戦争への道を突き進む政治の現状と批判が相次ぎました。「働き方法案」の矛盾(正規労働者が増えるどころか、人件費抑制のために時間外削減、不安定労働者に頼る方向)があるにもかかわらず、強引に今国会の成立を狙うなど民主主義の根幹を揺るがすことにもゴマカシと時間稼ぎ。「アベノミクス」経済は貧困と格差を拡大し、大企業の内部留保は大幅に増えて、労働者の賃金は増えないという矛盾も露呈しています。また、沖縄の民意を無視する辺野古新基地の建設、原発の再稼動、TPP11への参加など、国民生活を守るはずの安全・安心の問題を脅かしています。、消費増税を行えばさらに暮らしは苦しくなります。
日米安保条約を遵守して、アメリカの言いなりの日本。国内問題には目をつぶって外交だけで点数稼ぎの矛盾。「安倍政治はNO!」を突きつけ一強政権運営を終わらせなくては...。
式典終了後は、30分ほど、中央公園からシュプレヒ・コールをし ながら、ゼッケンを着けたりプラカードを片手に持って中心街をデモ行進。ちょ うど昼時で 買い物客が足を止めて、聞き入っていました。
憲法に明記されている「国民主権」も、国会議員の多数決の論理で、一方的に決めてしまう。昨今の国会議員や地方選挙の最低投票率などを見ると、政治に無関心な層が増え続けて、国民の声が政治に反映されなくなるのではと、危惧します。
国際的にも評価されている「日本国憲法」の恒久平和と、9条による戦争の放棄も守れません。
難しいこともありますが、正義を信じて、敗戦で得た未来永劫への平和をめざすため、声をあげたい。今ほど、共同の力で政治を変えていく重要性を痛感しています。
コメントする