ドラマ 東野圭吾「手紙」を観て

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最近、手紙を書く機会がほとんどなくなり、メールで済ませてしまうケースがほとんど。

青梅の麻雀・散策から帰って来た12月19日夜、テレビ東京の「カラオケチャンピオン」を観終わる頃にが帰って来て夕食中、決勝に残ったプロになったばかりの男性歌手が優勝して番組が終わりました。

181220(1).jpgすぐ9時からのドラマが始まり、強盗に入り、男が老婆を絞め殺すシーン。二人で「暗いねぇー」と言って、チャンネルを替えようと思いましたが、タイトルが「手紙」で東野圭吾原作と出たので、ちょっと興味があり主役に亀梨和也をはじめ豪華キャスト陣だったので、さわりを見ると、ついつい引き込まれて、結局、最後まで一緒に観賞。

 

 

181220(2).jpgあらすじは、強盗殺人をして収監されている兄と、犯罪者の唯一の肉親である弟との手紙の交換からはじまり、弟の人生が犯罪者の家族ということで、恋人のいとこや両親から交際をやめさせられ、自分の夢である大学進学もあきらめる。理解してくれる友人女性が、兄に代筆の手紙を送っていたことがバレるが、「唯一の兄を大事にして」とお願いされる。一流流通会社に勤めるも、兄の存在がばれて、左遷。やっと同級生で応援してくれていた友人と結婚。

 

社長は犯罪者の家族のつらさを理解し、本人に生き方を問いかける。

娘も生まれやっと努力して幸せな家庭を築くも、隣りに引っ越して来た元先輩夫婦に近所へ噂話を流され、途方に暮れる。そして、社長に再び会って相談すると、「正々堂々と生きて来ただけで甘えがある」と言われる。

 

そんな中、娘が暴漢(若者)に襲われ、顔や体、妻も傷つく。犯人が捕まり、その両親が謝りに来て、自分が犯罪者を批判する立場になって、被害者側が加害者を許せないことに気づく。

 

兄に、犯罪者の弟として、社会から家族や仕事での差別を背負って生きて来たと本当のことを述べて、兄に更生を頼んで、縁を切る手紙を送る。その後、兄が殺した家に、謝罪に行き、息子さんから、兄がずっと手紙を送り続けて来て無視していたが、弟からの手紙を受け取って、被害者に対する謝罪ともう弟に返事が書けないと聞く。今回で最後のけじめをつけることを弟に告げる。

 

ラストシーンは、刑務所の慰問コンサートに行き、そこで坂本 九「見上げてごらん夜の星を♪」を涙ながらに歌い、受刑者の中に兄が泣きながらいる。

 

手紙は話し言葉と違って、破ったり、捨てたりしない限り、残るものである反面、見えないので受け取る側である程度推測しながら判断することが多い。一方向なので相手が返信しないと、それで終わってしまうこともあります。

犯罪が起こると必ず報道記者・リポーターなどが必要以上に、家族や親戚を追いかけることがありますが、十分に配慮することを望みます。

このドラマでは、理不尽な差別や偏見などが犯罪者の家族へ負担をかけると同時に、なるべく避ける一般人の姿を赤裸々にとりあげ、結論はなくても大変だということが良くわかりました。被害者の家族は、犯罪を記憶から消すことはできないし、加害者本人のつぐないと家族などの苦労もわかって、とにかく事件や犯罪が起これば、いろいろな犠牲が生じ、幸せになれないんですね。

 

東野氏の社会派サスペンスは、犯罪と家族、被害者と加害者、社会のあり方など、深く考えさせられた今年一番のTVドラマとなりました。原作も読みたいと思います。亀梨さんの渋い演技はピッタリで感動しましたが、ソロの下手さは、最後に九ちゃんの歌で締めたので、良しとしますか。

 

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このページは、hatochanが2018年12月20日 19:35に書いたブログ記事です。

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