風薫るゴールデンウィークの4月29日(月・祝)、「JR 駅からハイキング」で「レンゲ&菜の花畑と寺社めぐり(in 下総神崎)約11km」に参加。
コースは;下総神崎駅おかべ観音わくわく西の城神宮寺レンゲ・菜の花畑こうざき天の川公園利根川(神崎大橋)神崎神社・神崎の森神崎町役場旧庁舎鍋店(なべだな) 神崎ふれあいプラザ下総神崎駅
ここは、昨年4月28日に義母が亡くなり、行けなかった場所。3月31日の小見川に続いて、成田線沿線ハイク。
成田駅でJRに乗り換えると、車内でふいに呼び止められました。この頃、よくお会 いする四街道市在住の中村さん。車内から、駅ハイの話題で盛り上がります。下総神崎駅には8時42分に到着し、大勢の参加者とともにスタート(8:45)。地元のゆるキャラ「なんじゃもん」もお出迎え。
一緒にまわることとなり、まず駅前から横断橋を渡って、真っ直ぐに進み、突き当りを左折。
少し歩くと、左手にNTTの建物があり、右折して、四季の丘方面に向かって県道郡停車場大須賀線を南下。確かに、前半は矢印のみで、案内人は見当たらない。それでも、例年実施しているコースと比較的見通しが良いので、前方のウォーカーが見えます。
しばらく歩いたところで、いったん右に曲がり直進すると 、右手に最初の ポイントおかべ観音。ここで、混ぜご飯と煮物の無料配布のサービス。地元の方々が朝炊いたご飯は、とても美味しかった。ここで小休止して鹿島神社。その後、ゆるやかな下り坂へ。
ちょうど、坂を下ると、前方に成田線の踏切が見えて来ますが、渡らずに左折し、線路際の道を進むと、「関東ふれあいの道」の標識があります。電波塔を過ぎて、少しして右折。三四郎踏切を横断。
角に道標があり、左折し、すぐ右折。手前に「わくわく西の城」の看板が立っています。ちょっと、おしゃべりに夢中になり、わくわく西の城には寄らずじまい。
やっと、神宮寺の仁王門前へ。境内を参拝し、コースに戻ります。後ろに雑木 林 が続きます。
ちょうど、回り込むように歩いて行くと、遊歩道の案内板が。そこから、山道・雑木林の中を散策。うっすらと汗が染みて来ます。新緑の中を森林浴をしながら、ときどきツツジが咲いているところも―。雑木林中に中ノ城古墳があり、小高くなっていま す。 右手に、少し眺望の良い場所がありましたが、まわりの木々でいまいち。田園地帯と利根川はよく見えます。
雑木林の神崎ふれあい自然遊歩道とも別れて、今度は一転、里山の景色。平 地に田んぼや畑が延々と続きます。水田には水が張られてカエルの鳴き声。高空にはヒバリのさえずり。畑の数箇所に菜の花畑の黄色い絨毯。「なたね収穫 のため立入禁止」の看板。
田んぼの畦道を歩くのは、景色も広々としていて気持ちが良い――。
青面金剛道祖神の角を左折し、菜の花畑の横を通り、畑の真ん中を直進。コースマップでは、レンゲ畑があるのに、残念ながらコース上には無い。
あとで、神崎神社で一緒になった女性グループに聞くと、コースの先に、少なかったがレンゲ畑を観て来たそうです。気がつかず残念。
前方に、こうざき天の川公園〔水辺の自然が楽しめる親水公園で、鮒の釣り場としても知られる〕橋 の継ぎ目には3・11の大震災で大きな亀裂が残っていました。ここでトイレ休憩。左手に、手打ちそばや飲食物の販売コーナーがあり、手前では、サービス精神旺盛なおっちゃんが「観光パンフ」を手配り。
東西に細長い公園の景色を観ながら、今度は、利根川土手に向かって歩きます。左手の畑は、震災 の液状化の影響で砂地が多く、麦を栽培。「綿の方が良いのでは?」という意見もありました。
墓地を過ぎると、前方に国道356号線バイパスにぶつかり、一段高い利根川〔江戸時代から川沿いに河岸舟着場や舟運送が活発に行われた〕土手のサイクリングロードがあります。舗装道が歩きやすかったので、そのまま進み、神崎大橋の手前で、土手に上がり、利根川と河川敷を眺めました。今でも、震災の爪痕が残り、河川工事の重機も。このあたりも液状化の被害が多く出た地域だそうです。
手前側の神埼大橋の先 、神東ふれあい橋〔神崎町と茨城県稲敷 市を結ぶ〕は、矢 印のある引き返し地点まで行って、橋の上からの眺め。手前にいた交通整理員の話では、橋見学は参加者の半分程度とのこと。
バイパスを進んで、間もなく右折して河岸通りに入り、右手に曲がると、こんも りした森の中に神崎神社〔673(天武2)年、開創の古社。樹齢約2千年とといわれている国指定天然記念物 「なんじゃもんじゃ」の木がある〕。ここで、氷の入った薄口の「冷やし甘酒」のサービス。2人とも喉が渇いていたので、おかわり。
都内のウォークと違って、いろいろなサービスがあるのも、地方ならでは。うれしい限りです。
本殿右手にある御神木の「なんじゃもんじゃ(樟)」は、雷で親木は上部が焼失したそうですが、脇から数本枝木が出て、ひこばえが取り巻き、樹勢豊かに生い茂っています。また、佐原囃子神崎藝座連によるお囃子もありました。
境内の裏手が神崎の森となっていて、約7千坪もあるそうです。
急階段を降りて参道を抜けて、国道356号に。千葉銀行の先に、神崎町役場 旧庁舎〔歴史を感じさせる2階建ての建物〕。現在は展示が中心で、夕市の暖簾が。
その先の白壁に大きく「仁勇」の文字。300年以上も続く鍋 店〔酒蔵見学も可〕で「発酵の里こうざき」といわれるように、良質で豊富な水を使った酒蔵。仕込み水の試飲や酒の販売もあり、ちょっと覗くだけ。
右手に曲がって、児童公園の先を左折すると、パルテノン神殿に似た文化ホ ールとふれあいプラザの建物前を通ります。前方に現在の神埼町役場。いったん、国道に出て、歌碑と道祖神の横を通って、田園地帯へ。真っ直ぐ、国道を進むと10分で駅へ着くところでしたが、几帳面にコースどおりに。
小川の水門横から、二つ目の水門を曲がって、再び国道 へ。左手に約5分ほどでゴールの下総神崎駅に到着(11:45)。
次の上り電車は12時3分。無料抽選会では、中村さんが煎餅が当たってラッキー。小生はもちろんハズレ。
帰りの車中では、次回の駅ハイの場所を確認。四方山話に花が咲きました。駅ハイのベテランだけでなく、ディズニーの年間パスポートを県民の日に割引で買うとお得とか、スキーに頻繁に行くとか、いろいろな雑学を持っていて、ビックリ。
小生はJR成田駅で京成線に乗り換えるため降りましたが、中村さんも降りて、時間があると言って、成田山新勝寺に参拝に出かけました。
下総神崎は初めてでしたが、豊かな水に潤う町で、利根川と里山の自然が残されていて、歴史・文化に育まれ、地元の積極的姿勢や人情などが伝わる駅ハイでした。