「JR ウォーク」で 南房総・館山を歩く(2回目)

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4月25日(木)、「南房総 館山の海と観つつじ(約10km)」に行って来ました。昨年は、同コースを2月11日(祝・土)に城山公園の観梅に来ていたので、コースのイメージはできていました。

昨日の雨も朝方には上がって、快晴のすがすがしい行楽日和。いつもより遅い千葉駅7時45分発の内房線。行き先は終点の館山(9:51着)。

 

覚えていたはずですが、ハトちゃん館山駅東口の観光案内所へ。する PICT6558.JPGと駅ハイの受付がある、観光まちづくりセンター西口とのこと。あわてて反対側に行ってスタートの手続き。名簿で本日は3番目。はきはきした美人の受付嬢に、つい小生のブログを紹介。コースの注意事項を教えてくれました。スタートは、7分後の9時58分。

 

西口から、北条海岸に向かって、直進。4分ほどで波が打ち寄せる海岸沿いの道へ(10:02)。左 PICT6561.JPG PICT6562.JPG PICT6566.JPG折すると、海岸が目の前に。穏やかな  波が打ち寄せます。青い防砂ネットを超えて砂浜の道も歩けますが、舗装道路が歩きやすいので、ほとんどそちらを選択。一組のカップルが海岸を歩いているぐらい。途中に、放魚祭記念碑を観て、汐入橋を渡ります。

 

進行方向前方に、館山夕日桟橋(多目的 PICT6572.JPG PICT6575.JPG観光桟橋)〔平成22年4月 PICT6570.JPGら供用。全長約500m、桟橋付近には、ウミホタルも生息〕が見えて来ます(10:12)。最初のポイント、大桟橋はウッドデッキ(歩行者用)と舗装道路が区別されていて、途 PICT6577.JPG中、釣り人が十数人竿を垂れていました。橋上から、見渡す限りの水平線館山湾の船の往来が眺望できて、爽やかな風が気持ち良い。海の上を散歩できて幸せ気分。

 

 

桟橋の先まで行って戻ると1kmぐらい。帰りは、館山の海岸線を観ながら元の道路 に戻ると右折。すぐ脇に、「渚の駅 たてやま」。前回はオープン前で、今回は建物内に入りました(10:23)。1階 PICT6579.JPG PICT6581.JPG左手に、渚の博物館(市立博物館分館)〔房総の海と漁村の資料を展示。本物の漁船も展示。また2階デッキから鐘ヶ浦(海面が鏡のように輝いていることから名づけられた)の眺望ができる〕があります。道の駅を想像して行ったので肩透かし。地元の特産品などを販売するスペースもありますが地味。広い駐車場もガラガラ。あくまでも博物館なので"駅" と名づけなかった方が良いと、小生は思います。

 

 

海岸線の道路は、車の割りに人通りが少なくて、漁港に数十隻の漁船を PICT6587.JPG見かけるが、人は2、3人すれ違う程度(10:32)。館山フラワーパークに向かう道路は直進のみで、歩行距離が長く感じます。

 

次に向かったのが、左手に折れて、赤山地下壕跡〔太平洋戦争時に 館山海軍 PICT6591.JPG航空隊のの防空壕として作られた、全長1.6kmのうち250mを公開〕前へ。豊津ホールで入館受付ができます。建物前まで行き、中に入ることは今回やめて、先を急ぎます(10:42)。

 

 

コースがちょうど地下壕の裏手を PICT6599.JPG回るため、閉鎖中 PICT6595.JPGの壕の裏口とその脇の岩層を見ることができました(10:45)。その後、コースに沿って、熊野神社を過ぎて(10:48)、右手に進み、住宅地を過ぎると、いったん木が覆い被さんばかりの細い道に。また防空壕も道すがら見かけました。

 

左手の雑木林からウグイスのさえずり、水を張った田んぼからはカエルの合唱が聞こえて来ます。 PICT6603.JPG PICT6605.JPG里山風景もありますが、意外と人家もあります。そうした風景を眺めながら、コースを進みます。歩いていると昨年の情景が思い出されます。道は一本なので、迷うことはありません。

 

Y字路の角の地蔵尊を右手に曲がる PICT6611.JPGと「ヒカリモ〔洞窟内の水溜りに群生し、光を反射し黄金色に輝く〕」の看板(11:03)。草木に覆われてはいますが、ヒカリモの生息する洞窟の口がいくつかあって、覗くと黄色に輝いた藻が水面に...。

 

PICT6608.JPG 前回は案内人がいましたが、今回は期間設定なので案内人無し。しかし、館山の観光スポットに通じる道のいたるところに、標識があったのは親切。

PICT6615.JPG PICT6617.JPG矢印に沿って大谷津池に辿り着きました(11:09)。池の淵に沿って歩き、行き止まりのところに、鉄柵の中、沼サンゴ層〔約6千年前に生息していたサンゴの化石が確認できる地層で、県天然記念物〕を一応確認。目を凝らさないとわからないのと、雑木林の奥で、鉄柵なども錆びています。池を超えて、左右に分岐があり、小生は記憶でわかっていましたが、矢印が無かったのが、ちょっと迷う所。できれば矢印がほしい。

 

古代サンゴの泉方向へ右手に進み、小さな水門の先を左に折れて間も PICT6629.JPGなく右折 PICT6626.JPGし、途中、防空壕跡前に薄紫のフジが垂れ下がっていました(11:18)。山の上に館山城が小さく見えます。道なりに進み、人家の途切れた手前左に公園入口の表示。細い山道を入って行きます。脇に竹林。一軒の人家を過ぎると、さらに細い山道。裏道から、館山城山公園内の雑木林にやっと辿り着きました。急な土の階段を、汗をかきかき登って行きます。

 

 

里見八遺臣の供養塔〔里見氏10代忠義に殉死した家臣8人の供養塔。 PICT6633.JPG南総里見八犬伝」のモデルといわれている〕(11:26)が途中にあり、さらに階段を登ると、斜面に梅林が(11:28)。

 

PICT6634.JPG PICT6659.JPG梅林の中をゆっくり上って行くと、 万葉の径日本庭園・茶室を過ぎると、右手に白壁の館山城天守閣〔城内 PICT6639.JPGは博物館の分館になっていて、「南総里見八犬伝」を題材にした資料を展示〕が見えて来ます(11:30)。手前でトイレ休憩。その後、赤、白、ピンク、紫など色とりどりのつつじが咲き誇る斜面に差しかかります。城の周りには、黄色と黒の縞模様の工事柵がめぐらされていたのは不運。それでも手前の広場と、白い壁のきれいな城が青い空に映えます。

 

また、館山城前の高台からは、鏡ヶ浦(館山湾) PICT6644.JPGと市街 PICT6642.JPG地が、一望できて、多くの観光客が来ていました。やはり上がって来た甲斐があったというもの。しばし休憩して、「ちば眺望100景」を堪能。階段下にも降りて、ツツジを撮影。

 

天守閣にも初めて上り、一段高い所から、館山湾や市街地を全方向眺めら PICT6657.JPGれて、ハトちゃんはご満 PICT6651.JPG悦(11:45)。殿様になった気分。

つつじと城からの景色を観るまでは、12時5分発の電車に乗ろうと速いペースだったのですが、ここで方針転換。せっかくなので、館山をゆっくり観賞しようと、1時間遅い電車に間に合えば良いと...。

 

舗装された急勾配の長い坂を下って行き、駐車場から逆に上って来る人もいましたが、上りは結構、 PICT6662.JPG PICT6671.JPG PICT6672.JPG長くてしんどそう。左手の急階段を降りて左手突き当たりに市立博物館本館〔里見氏の資料と、安房の歴史・民俗・文化を紹介〕があり、入館(12:05)。1、2階と屋外に出て展示物を鑑賞。館山ゆかりの水墨画家、岩崎巴人の作品も観ることができました。

彫刻の径の9基の像を眺めながら出口へ進むと、芝生広場里見茶屋があり、出入口の公園にはチタン合金・白御影石「光と風と夢」という題のモニュメント(12:14 )。そのモニュメントからはるか城を望むスポットが絵になります。花見の頃は格別 PICT6673.JPGでしょう。また、右手にだけ大きな石柱があり、振り返ると「館山城跡」の力強い表示。

 

 

国道257号に出ると、車に注意して汐入川まで一直線。潮留橋を渡って、汐入川沿いの国道410号を北上して、内房線の単線踏切を横断すると駅中心街。

千葉銀行、館山信用金庫を過ぎて、北条交差点の信号を左折。

 

直進して、内房線の踏切を超えて、右手に屋根構えが重厚な建物があり、何と「波奈(はな)総本 PICT6680.JPG」(12:35)。京葉線海浜幕張駅前の「奈のは」は、妻と時々外食。ヘルシーなバイキングが自慢の料理。そのチェーン店の本店に出会うとは! 写真を撮って、駐車場の角を曲がった途端、車から「鮨店「はな」の場所を知っていますか?」と車窓を開けて聞かれたので、教えてあげました。

 

 

館山駅前ロータリーの象徴、高いシュロの木が、南国情緒を漂わせます。 DSC07140.JPG

城山公園からゆっくりと観賞しながらのウォークだったので、余力は十分。ゴールの観光まちづくりセンターで手続き。受付嬢が、合間にハトちゃんのブログを見てくれて感想をひとこと(12:40)。「本日のブログもよろしく」という挨拶と再会を約してお別れ。

 

 

富浦以来となる南房総の花の旅を満喫し、また暖かい人情に触れた思い出に残る駅ハイになりました。帰りの電車は、平日の午後で空いていて、一番後方で4人がけのボックスシートを、途中の五井まで一人でゆっくり軽食と水分補給。車窓から、空と海の青さを眺望しながらうっとりして居眠り。

 

早春からの南房総は、暖かく自然に恵まれていて、いろいろな場所で発見ができ、さらに新鮮で美味しい食文化がある、ハトちゃんが大好きな地域です。      

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