4月9日(火)は、「ゆうほ(友歩・遊歩)21」で聖蹟桜ヶ丘から多摩の丘陵(約7km)を歩きました。
9時30分に船橋西武前に集まった面々は、先生を含め19人だったそうです。というのも、ハトちゃんは、前日、実家に泊まってスタートの聖蹟桜ヶ丘駅(京王線)で合流することに。めじろ台駅から当駅までは特急で3駅17分。インターネットで調べて、11時前に駅に到着。予想した電車より10分遅れで、神田先生率いるサークルのみんながやって来ました。参加費+年会費の1,500円徴収。
トイレをすませていざ出発。駅西口から和気藹々と二人一組という感じで、さくら通りを周囲を観ながら南へ歩きます。桜は、すでに散ったあと。
徒歩5分ほどで、瑠璃光会館の表示があり、観蔵院〔1255(建長7)年鎌 倉時代後深草天皇の頃、鎌倉従関戸号、家親、有山修理太夫によって開闢。開基は有山左衛門、1578(天正6)年に開基。開山は含室傅秀大和尚、1625(寛永2)年に開山。曹洞宗の寺院。七福神の石像あり〕山門は立派ですが、参道が細いようです。左隣には、自動車整備工場があります。ちょうど会館から葬儀の車が出て来たので、遠慮して先生の説明だけで境内を遠くから眺めるだけ。
次に、霞ヶ関橋を渡って、大栗川に沿った道を通ります。護岸工事中の場所あり。
高台から多摩丘陵を望みますが、現在では住宅街になって密集しています。
途中で右に入り、ゆるい坂を上って行くと、突き当たりの 延命寺〔関戸山地蔵院と号する時宗の寺 院〕の裏口から入ります。このあたりは、閑静な空間。境内には六地蔵と、北条泰家の家臣で関戸の合戦で死んだ「横溝八郎」の墓があります。
参拝後、歴史と文化の散歩道 旧鎌倉街道ひたすら南下。このあたりには、寺社が点在し、観音寺〔真言宗豊山派の寺。関戸村の名主 で江戸時代絵師の相沢五流と、息子の生け花允中流の創始者伴主の墓がある〕へ。階段を上って行くと、本殿や墓を見学。登りに自信がないN会長だけが階段下で待機。境内には六観音もあり、参拝後、境内の脇を降りて会長と合流。墓地からは、丘陵一帯が見渡せました。
さらに、南下して熊野神社へ。神社石鳥居先の参道左手に、霞ノ関南木戸柵跡が残っています。 1213(建暦3)年に作られた木の柵で、このあたりは鎌倉時代に街道の要所として「霞ノ関」と呼ばれる軍事的関所が置かれていたそうです。「関戸」という地名の由来にもなっています。柱列は、復元したもの。
またまた南下して、神社から5分ほどで原峰公園の表 示がある木の門をくぐ って、雑木林を登って行きます。園内には、竹林、梅林に続き、武蔵野の雑木林が残る起伏に富んだ敷地に、沼地や水生植物園などがあり、ウォークというより山道を歩くハイキングの雰囲気。シャガの花が咲いていて、しゃがんで観ると良いとのダジャレも(笑)。木橋は、遠くから眺めるだけ。
すでに、12時を回っていて、先を急ぎます。交通量の多い鎌倉街道府中町田線を いったん北上し、熊野橋をわたって乞田(こった)川沿いの道を戻ります。川の水は真ん中だけで浅く、水量が少ない。
行幸橋手前の階段を上がって右折して進むと、道路際に春日神社。先を急ぐ余り、遠くから大きなケヤキと本殿を望むだけ。ケヤキは多摩市指定の天然記念物だそうです。神社手前を右折して、高西寺〔曹洞宗の寺で開基は不詳〕は立ち寄りました。
山門の仁王像の裏にある木造の竜 の彫刻を見学。イロハカエデは、今は切り株しかありません。このあたりは、鹿塚と呼ばれ、兎狩りに来た明治天皇に2頭の鹿を葬った場所。
「聖蹟」が付く地名も明治天皇が兎狩りなどを楽しんだところから由来しています。
やっと、前方にこんもりした丘が見えて来ました。シダレ桜の花が一本残っていましたが、大谷戸公 園に入ります。その先に、新緑の緑が美しい丘陵地帯になっている都立桜ヶ丘公園が広がります。
また、ここでも最後の力を振り絞って、丘陵の頂上にある旧聖蹟記念館前ま で、登り道が続き 、先生の後に続きます。会長が遅れて、先生が戻る中を、メンバーはやっと記念館手前の見晴らしの良い丘の上広場のベンチに到着。遅れて会長が。美女?の間に席を用意。照れること...(笑)。
正午を50分過ぎて、やっと昼食にありつけました。和気藹々と歓談。
広々とした丘陵を生かした造りと、きれいに整備された桜ヶ丘公園、歩くだけでも何とも清々しい。
公園の中央山頂付近には天皇が訪れたことを記念して建てられた、だ円形の近代洋風建物〔旧多摩聖蹟記念館-1930(昭和5)年に建立〕があり、中には明治天皇騎馬像や坂本竜馬肖像の掛軸など、価値がありそうな展示品が置かれています。食事が終わったメンバーから、自由に見学。
帰りは、13時40分に出発し、ゆるい下りでだいぶ楽に。うぐいすの道の 標識の先から、うぐいすの「ホーホケキョ、ケキョ」と美しい鳴き声が聞こえて来ます。遊歩道の横 にはさまざまな樹木やソメイヨシノ〔今年は 散ってしまって葉桜に〕などが混在して、例年だと、4月9日だと残っていて、お花見ができたのに、チョッピリ残念。かわりに赤いつつじや薄紫の藤が咲き始めていました。
ひじり坂から都立多摩養護学校脇を通って、馬引沢北通りを歩き、都営聖ヶ丘団地を右手に見ながら、一路、京王相模線と小田急多摩線の駅のある、永山駅へと向かいます。
ゴールの京王永山駅には14時18分に到着。今回は、急ぎ足のウォークになってしまいましたが、時間の許す範囲でスポットに寄り、ゆっくり観賞できたら、さらに良かったと思います。
習志野から東京西部地区までは、時間が1時間半ぐらいかかるので、歩く距離が少なくなるのは仕方ないのですが...。
帰りは、ハトちゃんもメンバーと一緒に、京王線・都営新宿線で本八幡→京成線で八幡→京成大久保という経路で帰りました。京王線と都営新宿線が接続していて、本八幡まで、ずーっと座って帰ることができ、遠出にもかかわらず、ゆっくりできました。16時には本八幡に到着。帰りが座れるかは、翌日の疲れ方がだいぶ変わって来ますので? 17時までには余裕で帰ることができました。
天候は快晴で、蕉風香る多摩の丘陵・雑木林の中を楽しく歩き、「新緑の多摩を満喫するウォーク」となりました。
「聖蹟桜ヶ丘」は、ジブリアニメの舞台として、都内屈指の桜の名所として、耳にする機会が多く、また個人的には、久しぶりに、小生が中学の頃、父親によく釣りに連れて行ってもらい、大物を釣り上げた思い出の地を懐かしく歩きました。月日が経ったので、街並みは、駅前から大きく様変わりしていましたけれども...。
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