翌日(11/9)6時起床。打って変わっての小春日和。前夜は広い和室で一人占め。せせらぎが聞こえていい旅気分。
一人庭に出て、あたりを散歩。南房総暖かい気候とはいえ、11月。早朝は少し冷え込みます。そのうち、ご夫妻も起きて来て、早速、隆ちゃんは玉ねぎの発芽を喜んで、清水の前を通って畑へ案内。途中、昨夕奮闘して引き揚げた車のタイヤ跡が残っていました。
イノシシの足跡を発見。近くのわなには残念ながらかかっていませんでした。
朝食をいただいて、NHK朝の連続ドラマ「わろてんか」を観ながら雑談。
その後、陶器を焼く釜を見せていただいたり、高枝バサミで庭の熟した次郎柿をとって、お土産としていただきました。後日、帰ってから食べると、大変おいしかったです。
本日、午後の電車で帰ることを話すと、それまでの時間を隆ちゃんの運転で観光ドライブへ。途中、イノシシのわなのかかり具合と村の仲間たちと草刈りをした場所に立ち寄りました。
その後、山あいの奥にあって、紅葉の名所でもある壇特山 小松寺〔真言宗智山派;文武天皇の御代(683~707年)、役小角の創建といわれ、里見・徳川の朱印寺であったと伝えられている古寺。国指定重要文化財の銅造十一面観音坐像や県指定有形文化財の梵鐘が有名〕へ。
車を降りると静寂な世界が広がります。池に落葉がいっぱい。
隆ちゃんに案内されて、境内前のトイレ傍を歩いて行くと、異様な臭い。黄色く色づいた大イチョウの落葉に混じって大粒のギンナンが多数落ちています。
紅葉にはちょっと早いモミジ、自然の中を歩きながら朱塗りの仁王門をくぐると、僧侶の男性が落葉を掃いていました。
隆ちゃんは、地元に根づいて交流を持っているらしく、気軽に挨拶。「今度、ギターを1本あげるから練習してよ」と。人懐こくて優しい性格は相変わらず。「今年の紅葉は塩害の影響で葉の先が縮れて色もくすみ気味」。その話を前もって観光客に 紹介しているので来客は少し減るそうです。だいぶ内陸部なのに塩害の影響とは?大変ですネ。写真は隆ちゃんとなかよしの後輩。
二人が話している間、小生はレジ袋をもらって素手でせっせとギンナン拾い。今年は地元習志野で、イチョウの木を伐採したために、少量しか取っていなかったので。
その後のドライブもあったので、約200個ぐらい取って止めました。ちょうどカメラ片手の地元民に会うと地元の方はあまり拾わないそうです。来年は早めに来宅して、このギンナンを大量にゲットしたくなりました。
小松寺を出て、安房グリーンラインに入ります。グリーンラインの終点近くの海底地すべり地層を見学。
※大規模海底地すべり地層は、地層の状況から、地すべりの規模が大きくなり巨大な津波を引き起こしたものと推定されていて、半固結状態であった地層が地すべりによって分断、かき回された状態となったもの。海底にあった地層が数百年ごとに起きる大地震で隆起して地表に出現したもの。
全体として混沌とした乱堆積層となっていて、四方八方に地層が断裂し重なったことが断面からよくわかりました。
フラワーラインに出て右折。オーシャンビューの白いホテルが海岸沿いに立ち並びます。間もなく、白浜町の野島埼灯台前。駐車場に車を停めて野島埼灯台公園へと向かいます。
公園内には灯台をまわる遊歩道があって、二人で歩いて行くと、太平洋を一望できる広場や七福神の石像がある厳島神社があります。
平日の観光地は休日の混雑がウソ のように人がいないので、観光・眺望を二人占め。灯台の手前に「南房総最南端の碑」がありました。
海岸の岩場を伝わって、南白浜サンライズポイントの「朝日と夕陽の見える岬」に到着。広大な太平洋を望み、遠く伊豆諸島がうっすらと観えました。
後日、隆ちゃんからのメールで雲一つ無い日の野島埼から伊豆大島を見渡せる写真を送ってくれました。
電車の時刻と昼食のこともあって、いったん白浜町からフラワーラインを千倉方面へと走って行きます。途中、隆ちゃんと一昨年2月に歩いた、道の駅「潮風王国」やお花畑、千倉漁港の景色が懐かしく感じました。
千倉の海岸美術館〔写真家、浅井愼平(1937年~)が館長を務める〕前を通って、隆ちゃん宅へ戻りました。
洗濯物を干し終わった奥さんを同乗させて、館山へと向かいました。
お目当ての館山駅西口ロータリーのラーメン屋は、開業前で断念。昨日、スタート・ゴールのイオンと鶴谷八幡宮の間にあって小生が目をつけていた、人気うどん店第1位の「丸亀製麺」へ入店。うどんを除いてセルフなので、具は自分で好きに選べます。うどんは讃岐うどんで、おいしかったです。
食後の喫茶は、ココス〔ファミリーレストラン〕 へ。ハトちゃんが持っていた割引クーポンが使えてラッキー。
駅西口まで送ってもらって、館山、千倉の旅も終わりに近づきました。お土産(柿・ギンナンの自然の生り物)の御礼とお世話になった2日間を思いで(中身が重いで~)にして、電車に乗り込みました。
それにしても定年後転身した隆ちゃんと奥さんの笑顔がとても印象的でした。
「今度は愚妻と一緒に行きますよー!」
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