「ぶどう」といえば、山梨県が生産日本一ですが、甲州市勝沼は一面に広がるぶどう畑に囲まれて、道路沿いには観光ぶどう園、ワイナリーが並んで、ワイン好きにはたまらない「ぶどう王国」。今回は、ぶどう狩りは終わってしまったものの、晩秋の紅葉に彩られた勝沼を歩いて、ぶどう、ワインに関する知識と寺町などを歩いて、歴史と文化にも触れて来ました。都内からも近郊で、比較的アクセスも良い観光地、勝沼ぶどう郷へ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハトちゃんは自宅庭の剪定作業の手伝いのため、10月に行けなかったオジン隊の「駅ハイ ぶどうの郷のワイナリー探訪と秋の寺町散策 (in 勝沼)」約10kmコースを、11月27日(木)、1ヵ月遅れて行って来ました。気温は、10月中旬ぐらいで秋晴れの爽やかな半日となりました
〔コース〕
勝沼ぶどう郷駅勝沼観光案内所→シャトー勝沼→祝橋→宮光園→麻屋葡萄酒→萬福寺→等々力寺町→シャトージュン→勝沼ぶどう郷駅勝沼観光案内所
駅に到着(9:24)。駅が高いところにあって、前方に山並みとぶどうの丘の建物やぶどう畑がまず目 に飛び込んで来ます。観光案内所へ行くと、まだ開いてなくてトイレに行って5分ほど待ち。30分になって受付、コースマップをもらいスタート。
左手にゆっくり下る坂を、市の中心部へと下りて行きま す。 高所からぶどう棚が連なっている様子が、良く見えました。道沿いのぶどう棚は、枯れたり、紅葉している葉っぱがわずかに残っていて、栽培されている幾種類のぶどうの木だけが目立ちます。
約15分ほど下ると、左手に看板と大きな建物とワイナリー。「シャトー勝沼」で、 建物内に入って、駅ハイ参加者へのぶどうゼリーを一ついただきました。また、いろいろな種類のワインが並べられ販売されていて、今秋できたばかりのワインの試飲もできました。
その後、また下り坂を進んで、旧甲州街道に出ます。右折して上町の交差点を左折して間もなく、左手に、一段高くなって案内板がある史跡公園(やまなし歴史文化公園)がありました。
勝沼氏館跡〔1973(昭和48)年に県立ワインセン ター建設に伴って発見された中世史跡で、二重の堀で囲まれた主郭内部には建物跡、水路、水溜などが発見された。中世武士の館の構造を知る上で国内屈指の貴重な遺跡。武田信玄の父、信虎の弟、勝沼信友と子信元2代の武将として活躍した武田親族衆。戦国時代の武田武将の暮らしぶりが明らかになり国指定史跡として保存されている〕に立ち寄りました。
建物跡、土塁や堀跡が残っていました。
次のポイント祝橋〔1931(昭和6)年に建設され、コンクリートア ーチで眼鏡橋の愛称で親しまれてい る〕へは手前の道路を行かねばならなかったのですが、寄り道したので、そのまま舗装道路を進んで、新祝橋を渡って、うっかり見落としてしまいました。
ガソリンスタンド横の細い道を入って坂を下ると、宮光園への矢印があります。
農道を入ると、両側にぶどう畑が一面にあって、くねくねと畑の間を縫って行きます。ぶどう畑を過ぎ て、舗装道を上がって、民家の先にシャトーメルシャンワイン資料館がありました。
内部が薄暗い倉庫の中には、醸造製法の過程や醸造用の大きな酒樽も並んでいます。
その先、右手の宮光園〔宮崎光太郎が創業した宮崎葡萄酒醸造所と観光葡萄園の総称。1877(明治10)年、祝村下岩崎(現甲州市勝沼町下岩崎 )に設立されたわが国初のワイン醸造会社である大日本山梨葡萄酒会社が1886(明治19)年に解散した後、醸造器具等一切を引き継いで、フランスでワイン造りをした土屋龍憲とともに操業を開始〕へ。
主屋は和風建築で、当時のワイン醸造や皇族の行啓、行幸の様子がわかる貴重な古写真や、観光葡萄園に関する数多くの資料などが展示されています。
ちょっと休憩をして、宮光園でチェックポイントの押印をしてから、コース先の角を右折すると、下り坂に。ぶどうのデザインが橋の欄干に描かれている葡萄橋を渡ります。
すぐ左折して、日川沿いの道を直進。兼六園などで 冬見られる雪吊りに似た形のぶどう棚を吊って いる光景が続きます。なかなかマップにある道祖神への分かれ道が 出て来ないので、ぶどう畑で音楽をかけて作業をしていた地元の人に道を尋ねて、教えてもらいました。
結局、曲がり角は道なりに進めば良かったことが、あとでわかりました。
道祖神を過ぎて、薪が積んである茶色の民家を見つけ、左折して細い 農道を進んで行くと、旧甲州街道の等々力交差点にぶつかる右側手前に、麻屋葡萄酒が...。
ちょうど建物前で女性店員さんと会い、駅ハイのプレゼントがあることを尋ねると、「山梨ワイナリーマップ」は終わってしまい、代わりに会社の手ぬぐいとパンフレットをいただきました。
旧甲州街道から、等々力寺町に入り、突き当たって萬福寺〔往時天台宗の寺で、聖徳太子の関わっ た創設伝説があり、その後、親鸞上人の甲斐国布教ゆかりの地として、浄土真宗に改宗した〕へ。境内は、落葉で一面覆われていて、幻想的な風景。黄葉も遅ればせながら観ることができました。境 内に推定樹齢500年の天然記念物ムクノキ〔樹高 26m、幹囲 5m〕が...。
境内の風景を撮影した後、山門を出てすぐ左折。細い農道を通って、石畳の道に入ると、道の両側 に浄土真宗などの寺が次々と立ち並ぶ寺町へ。
旧甲州街道に出る手前に、諏訪神社 。大ケヤキが鳥居横に立っています。
旧甲州街道に出ると、ここもぶどう観光園、ワイナリーが道の両側に続きます。途中、 日本最古の甲州ぶどうの木を確認。
また、旧田中銀行〔明治30年代初め「勝沼郵便電信局舎」として建設された藤村式建築の流れをくむ建物。 大正時代は「山梨田中銀行」社屋として改修され利用された。1階には銀行時代の貴重な品々、2階の和室には疎開当時の遺品がそのまま残されている〕博物館は、建物全体からノスタルジックな雰囲気が感じられました。
上町交差点前の小佐手小路に入ります。ぶどう園を探しているハイカーに道を 教えてあげました。
突き当りにお寺、その後、「勝沼ぶどう郷駅」への案内矢印をたどって、県道214号線を渡っ て、坂を上って行きます。最後のポイント、「シャトージュン」は、手前の道を右折してしまい、寄らずじまい。
駅へ向かって、狭い橋を渡って、ゆるい上り坂。右側の民家にたくさんの柿がなっていて、青空に遠方の紅葉した山々が映し出されます。
駅近くの、小さい穴地蔵堂を見て進むと、鉄道建設のとき造られたレンガ構 造の道路隧道がありました。
右手の坂を上ると、勝沼ぶどう郷駅前へ。お昼になって、日差し が高くなって、正面に360度ぶどう畑に囲まれたぶどうの丘がはっきりと観えました。観光協会は昼休み休憩中で、駅員さんにゴールの受付をしてもらいました。トイレにユニークな言葉アリ。
先輩たちは、3人でワインを試飲しても酔っ払わずに、帰りにぶどうの丘の「天空の湯」に浸かって、終了したそうです。 小生は、勝沼ぶどう郷駅(12:41発)から中央線に乗って、高尾と御茶ノ水で乗り換え、最寄りの幕張本郷駅(15:28着)へ。
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10月の勝沼は、小生の都合で一緒に歩けなかったのですが、11月20日(木)はオジン4人組で駅ハイ 中野を楽しく歩きました〔次回のブログで、紹介いたします〕。
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