スェーデンで行われている世界卓球選手権女子団体で、5月3日衝撃的な事件が起こってしまった。準々決勝で対戦するはずの北朝鮮と韓国が、戦わずに合同チームの申し入れを行い、国際卓球連盟は南北合同チームを認めたというニュースが飛び込んで来た。
卓球が好きなハトちゃんは、毎夜、テレビ東京の放送を楽しみにしていて、日本の団体男子と女子の快進撃に拍手喝采。順調に勝利して、3日も3-0で男女とも勝って、男子は準々決勝で韓国と、女子は準決勝で何と南北合同チームと対戦することになった。
4月27日に板門店で南北首脳が会談して、歴史的融和があって、世界も大注目。政治的に朝鮮半島の平和へのスタートが始まった。
南北合同チームができることは良いことだとは思うが、すでに決勝トーナメントが始まっている途中での変更は、スポーツ競技のフェア精神やルールからアンフェアである。
29日から世界卓球は始まっていて、開催前の合同チームは何ら問題がないが、2チームが戦わずに、準決勝に出られて、自動的にメダルを獲得。男子は申し出がない。国民性といったらしょうがないが、"勝負するスポーツ" をまったく理解せず、これでは"言った方が得" 。卓球連盟はなぜ「チームは承認できない」と言った毅然とした決定をできないのか?
翌日のワイドショー番組で、木村太郎氏が「タイミングは関係ない。朝鮮半島ではすでに南北融和が始まっていて、今後も各方面で今回のようなことが起こる。現実を見ないといけない」と言っていたが、インテリのいかにも知ったかぶりのコメントで、出演者の大半が「なぜこのタイミングで、おかしい」と批判していたのと比べると、何とも不愉快であった。
日本の卓球3人娘は、相手チームを聞かされて「面白い。勝つのみ」と言っていたが、もし負けた場合は「お人好し」そのもの。
スポーツは、オリンピックでもあったように東西冷戦時代のボイコットなど、政治に利用された歴史があるが、本来、政治とは関係が無く、平和や友好、交流といった側面で行うべきである。
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