27日は、森友学園公文書改ざん事件の佐川前国税庁長官の証人喚問が、参議院と衆議院で各2時間行われ、テレビ各局の多くはライブ映像でその模様を伝えた。感想を短くコメント――
まず、質問時間について...議席数に応じた時間配分とのことだったが、野党の質問者の時間があまりにも短すぎる。
全体に真相の究明は全く進まず、佐川氏の「刑事訴追が行われる恐れがあるので、差し控えたい」という逃げ口上に終始した。
これでは証人喚問を開催した意味が全く無い。できるだけ感情を殺して、肝心の確信部分には触れない。自分が苦しくなると、補佐人である弁護士と協議。また、刑事訴追の話を繰り返す。多くの国民が知りたい真実・疑惑―「いつ、誰が、どこで文書の改ざんをして、何の目的で改ざんの必要があったのか」は何一つ語らず、時間と証人喚問を行ったという事実だけが残った。
最初の質問者、丸川珠代(自民党)議員が、個人の名前を読み上げて、政治家等の関与を確認。なぜか、安倍首相と昭恵夫人には「関与がありませんでしたよね」と聞くと「ございませんでした」とここは明確に答えました。
なぜ無かったことを断言できるのか?質問にダメ押しの返事なのか?自民党は政治家等の関与の有無を聞くのではなく、財務局だけの責任にして、国民の目を欺き、トカゲの尻尾切りにしたい思惑がハッキリ。佐川氏個人が何らかの指示や関与、影響が無ければ、官僚だけで改ざんできないと思うのが自然である。
どれだけ優秀であったのかは別にして、真実を語れない佐川氏を国税庁長官に推挙して、退職したとはいえ「適材適所」と思っていた首相の任命責任、行政の最高責任者である安倍首相は、企業であればトップは当然退職して、その地位から去るのが当たり前。世間の常識さえ、通用しない。
録画してあったのでもう一度よく見ると、平然としているようで、顔の表情や仕草に、動揺が見られる。判を押したような答弁は、あらかじめ決めていたようだ。佐川氏のメガネの奥にうそつきとしたたかさが感じられた。「何とか喚問を乗り越えた」という自信みたいなものも感じられた。
終了後、さらに疑惑が深まって、佐川氏の再喚問と野党があげる安倍首相夫人他の関係者の証人喚問も引き続き行って、真実を知りたい。安倍首相が夫人をかばうのは当然であるが、国民が追い込んで真実解明のために大英断することを望みます。逃げないで真実を話せば良いので。
「安倍首相、あなたは答弁で徹底した全容解明と今後の防止を国民に約束して、あいまいにしないんじゃないですか? 国民は見ていますよ!」
内閣支持率がさらに下がって安倍退陣まで追い込めるように、野党および良識ある国民は頑張ってください!
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