9/26(火)、ハトちゃんは駅ハイで上州富岡と上州福島へ。上信電鉄「上州富岡」駅までは、各駅停車に揺られて片道3時間40分の長旅。
最寄りの幕張本郷駅(5:18)から上野駅(6:12)で高崎線普通列車を利用して高崎駅(8:01着)へ。いったん改札口を出て、0番線が上信電鉄で改札口までが長い。
20分の待ち合わせ。ホーム奥には、車両待合室もあります。車内には市民らによる絵手紙が多数貼られています。2両編成のワンマン電車に乗ると、沿線には無人駅(車両ドア上部にある掲示で停車駅に赤い印)が多くあって、無人駅は先頭車両前のドアだけが開閉。運転手が切符を回収。
田園風景が途切れて、いきなり広い駐車場が見えて、駅員のい る「上州富岡」駅へ(9:00)。駅ハイウォーカーや観光客が十数人降りました。まちなか周遊バス(ガイド付き100円)がちょうど通りました。晴天でウォーク日和。
駅前通りを直進。国道256号線突き当たりを渡って右折。諏訪神社の赤い鳥居が見え ます。信号を左折。宮本町通りを直進し、徒歩5分ぐらいの左手に「まちなか観光物産館(お富ちゃん家)」―「お富ちゃん」は富岡市のイメージキャラクター。
館内はインフォメーションセンターになっていて、地元の物産やシルク製品、お土産品を販売―スタート受付。
コースは約8km;上州富岡駅まちなか観光物産館 仲町まちなか交流館富岡製糸場甘楽教会永心寺龍光寺銀座まちなか交流館高田川親水公園上州富岡駅
本日は上州福島との掛け持ちだったので時間の関係で富岡製糸場のみ見学。
ここから徒歩5分の至近距離。街なかには絹にちなんだ石鹸、菓子の老舗、地酒の銘酒販売店などが並んでいて、飲食店、土産店があちこちにあります。街なかは狭いので、すぐ一回りできます。
通りの突き当たりに、製糸場の門と赤レンガの東繭倉庫の建物が見えて来ます。
入場すると左手の検査人館が入館受付になっていて、早速、手続きをして館内の案内チラシをもらいました。ボランティアガイドが多数。お富ちゃんがガイドさんたちと一 緒に体操や記念写真を。出入口右手に、行啓記念碑などが建っています。
30分間隔で、シルバー人材センターの観光ガイド さんが、ガイドツアーをやっています。ガイド付きだとよく理解できますが、小生は一人見学。
東繭倉庫1階が見学できるようになっていて、向かって右手にガイダンス展示と売店。製糸場の歴史―1872(明治5)年、明治政府により官営工場として近代国家への礎石として建設され、当時世界最大規模を誇っていた―や、フランス式繰糸器(復元機)の展示、写真やパネル紹介。座繰り実演・体験も休日に行われています。この倉庫の2階に乾燥させた繭を貯蔵していたそうです。
館内は少し照明がほの暗い感じだったのが、かえって雰囲気がありました。また、10月群馬県先行ロードショーの映画「紅い襷~富岡製糸場物語」のポスターが貼られていました。
東繭倉庫の外観は赤レンガが見事な「木骨煉瓦造」で、木材の骨組みの間に煉瓦を積み上げています。通風の用途から窓が多くなっています。
その後、順路に沿って「検査人館」(フランス人検査官の住居で、2階には、貴賓室)が、現在は立入禁止中。
「女工館」(日本人工女に技術を教えるためのフランス人女性教師の住居)外観のみ。
「操糸場」(入口から、ビデオ上映のある地点まで見学できて、両脇に自動繰糸機(昭和40年代以降に設置された)がずらりと並んでいて、カバーがかけられていない で直に見学できる場所もあります。
内部は柱がない広いスペースと採光用の多くの窓、蒸気を抜く越屋根など。操業時の「繰糸場」は、300釜の繰糸機が稼動したともいわれ、操業停止まで115年間もの間、休むことなく活躍し続けたそうです。
工女の活躍が、絹産業ひいては日本の近代化に大きく貢献した足跡を見ることができます。
「女工館」の脇には「診療所」。 続いて、「ブリュナ館」―床下に煉瓦造りの地下室が現在でも残って いて、高床式で回廊風のベラン ダが付いています。当初は、フランス人指導者の住居でしたが、後に、寄宿舎や工女の夜学校として利用されました。
「ブリュナ館」の奥に、寄宿舎が2棟観えました。また左手の鉄網の下を眺めると、鏑(かぶら)川のゆったりした流れも。
最後に、「西繭倉庫」付近の建物は2015年から5年計画で保 存修理工事中。見学施設が公開されています。
一まわりした後は、来た道を戻って駅方面へ。電車の到着まで時間があったので、駅前の「あい愛プラザ」で湯茶(無料)の自動サー ビス機があったので、冷たい水を飲んで、小休止。
この建物には、社会福祉協議会事務局、ボランティアサポートセンター、障がい者団体コーナー、市民生活窓口、消費生活センター、児童館、障がい者集団活動訓練室などが設けられています。
1年ぶりに、世界遺産の富岡製糸場見学と街なかを散策できました。
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富岡の歩行距離は約3km。10時6分発の高崎行に乗り込んで、二つ目の上州福島駅へは10時12分着。
駅では、小生一人のみ下車。駅員さんにレンタル自転車(無料)を借り て、スタートの甘楽町役場へと。というのも、役場まで徒歩で25分もかかるため。駅に10台あり、本日2台目。
駅前を直進して、上州やまびこ街道に出て右折して信号を渡り、県道197号線を直進。ゆるい上り坂になっていて、右手にモダンな甘楽町図書館がありました。
さらに車に注意して進むと、上信越自動車道高架前の右側に甘楽町役場の建物。中に入って、スタート受付。
自転車ではさほど感じませんが、歩くとかなり遠く感じるでしょう。
コースは約12km;上州福島駅甘楽町役場 雄川堰・桜並木散策古民家かふえ(信州屋)歴史民俗資料館中小路(武家屋敷)国指定名勝 楽山園長岡今朝吉記念ギャラリー織田宗家七代の墓吹上の石堰甘楽ふるさと館道の駅甘楽こんにゃくパーク甘楽町役場 上州福島駅
早速、マップをもらい、さらに県道を直進。左側に養蚕農家 群の町並み(明治中期の建物で雄川堰沿い)が立ち並んでいます。また手前には、雄川堰(古くから生活用水や灌漑用水として住民に利用されて来た)があり、日本名水100選に選定されています。武家屋敷の町並みと桜並木が見事です。横には石畳の車も通れる道や遊歩道も付いていて、自転車をひいて風情を眺めながら歩きました。
県道も堰のあたりから石畳になっています。
間もなく、大手門の四つ角に歴史民俗資料館。バスの団体客が館内からちょうど出て来たところに。
今回の主目的である名勝「楽山園(らくさえん)」を目指します。町行灯のある角を右手に曲がると、中小路。武家屋敷(高橋家・松平家)が続いていて、無料で見学できます。
その先に、国指定名勝「楽山園」の番所(受付)と中門があります。自転車を止めて外観のみ写真を撮っていると、受付のおばさんが声をかけて来まし た。話をしていると、身体障害者手帳持参していれば、3館(他に長岡今朝吉記念ギャラリー・歴史民俗資料館)無料入館できると。
お言葉に甘えて、入園。ここは、織田信長の次男信雄が7年の歳月と数万両の巨費を投じて築いた池泉回遊式庭園があり、手入れが行き届いていて、見事でした。また長屋や藩邸跡地や井戸、土塁の他、拾九間長屋(藩邸の使用人が住んでいた )では出土品の展示 やビデオがあり、楽山園の紹介や城下町小幡の様子も上映されていました。
その後、御礼を言って、隣接する長岡今朝吉記念ギャラリー〔2011(平成23)年 3月開館。名誉町民長岡今朝吉の絵画を中心に展示〕に入館して絵画等を鑑賞。織田氏の甲冑がホール中央に展示されていました。
中小路の駐車場まで戻って、県道を駅方面へ。織田宗家七代の墓以降は次回にまわすことにしました。
途中、折角なので歴史民俗資料館(旧小幡製糸レンガ造り倉庫―町指定重要文化財)へ。1階では 養蚕を実際に飼育していて、養蚕の資料や甘楽町福島で焼かれた富岡製糸場のレンガや日本最古の顕微鏡などを展示、2階には室町時代後半、支配していた城主小幡家の赤い甲冑が保存・展示されています。大変希少な品でした。
帰りは列車の時間に合わせて、ゆっくりと走行。駅に自転車を返して 、スーパーで買ったおにぎりで昼食、列車を待ちました。その列車に乗ったのは3人。車窓の景色を見ながら高崎まで30分。 上信電鉄の改札口で、硬券の切符が懐かしいので記念にもらいました。
高崎駅では、予定していた電車の1本前の始発(12:53)にギリギリ間に合ってラッキー。15時30分に幕張本郷駅。約30分早く着いて家でゆっくりしました。
一度訪れたかった名水流れる織田宗家ゆかりの城下町小幡。自然と歴史を感じる町でした。遠出をしての上信電鉄の旅は疲れよりも収穫の多いものになりました。
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