〔コース〕
スタート 京成西船駅 宝成寺葛羅の井奥の院中山法華経寺市川市東山魁夷記念館仁王門(赤門)清華園総門(黒門)京成中山駅
1月24日、冬晴れ強風の中、今月30日(月)に行われる、千葉健生病院健康友の会健康ウォーク「葛飾から中山法華経寺」下見に行って来ました。前回は雨天中止になり、2016年度は1回目。
この地が「葛飾」という地で歴史ある名前でしたが、1937(昭和12)年船橋市誕生で「葛飾」から「西船」へと駅名も変更。
京成「西船」
駅に着いて、南口からすぐ横の地下道をくぐって北口へ。線路づたいに歩いて2番目の踏切を右折。
最初に訪ねたのは、宝成寺。ここが、日本の城で国宝3城の一つ、犬 山城城主 成瀬氏(栗原藩)の菩提寺として創建された曹洞宗の寺。境内右手奥に立派な墓があります。
その先右側に、葛羅の井。古くからある井戸が雑草に埋もれていたのを、散歩中の永井荷風(小説家)が見つけて話題に。船橋名木十選の大ケヤキが聳えている裏にあります。
井戸から左折し、坂を上り広い道路に。横断してローソンの左の道を道なりに直進して 、住宅街を抜け細くなった道をたどると若宮八幡神社。
角に奥の院の標識があり、200mの表示。そこから少し行くと、いよいよ法華経寺奥の院(若宮館跡)。
掲示板前の細い道を入った左手。本堂脇に土岐常忍(のちに日常上人)の石の立像が建っています。土岐常忍は日蓮と出会って熱心な信者となり、法華堂を建て、後に法華寺と改め、後に中山の本妙寺と合体して法華経寺となり、法華寺を奥の院と称し、「若宮館跡」と読んでいます。
その後、元の道に戻ってパン屋の正面に突き当たり、左折してゆるやかに迂回する坂を下ります。
間もなく右側に五重塔が見えて来ます。
中山法華経寺の境内は広くて、本院、荒行堂(入口から「行堂清規」板などを覗く)、五重塔(国重要文化財)〔関東では池上本門寺と双肩〕赤色で歴史を感じる建造物、十数人が境内の建物・風景を写生に来ていて遭遇。
残念ながら大仏は修復中で見られず。大祖師堂(国重文)は本堂にあたり参拝。その他法華堂(国重文)、四足門(国重文)などをゆっくり観賞しました。どれも貴重な建築物で、あらためて法華経寺の歴史的価値を痛感。県内の寺院がこんなにも立派なことに驚きました。
昭和の始めに建てられた聖教殿は、頑丈そうな建物で国宝の「立正安国論」、「観心本尊鈔」など、日蓮関連の貴重な資料が保管されています。
トイレ休憩後、東山魁夷記念館へと向かいます。
工事中の道を通り龍王池、本行院脇を抜けて、細い坂道を上っていくと、木下街道へ 突き当たります。
その右手に洋風で八角形の塔の建物。20世紀を代表する日本画の東山魁夷記念館 http://www.city.ichikawa.lg.jp/higashiyama/ が。
記念館は2005(平成17)年11月オープン。常設展の他、四季折々の作品展も開催。画伯の生涯、画風、作品紹介など「人間・東山魁夷」を堪能することができます。今回は外観のみ。
青系統(東山ブルーといわれている)の配色、ドイツ留学、北欧スケッチなどの洋風感覚(倒影の構図)、京洛四季、唐招提寺との解逅・障壁画→中国高山でのスケッチなど、90歳で亡くなるまで「人間・東山魁夷の芸術」追求は、やまなかったのです。
先ほどの坂を下っていくと、竜王池に。また工事中のクレーン下を通過。
五重塔前から京成、JRの駅方向に石畳の参道を歩いて行くと、立派な山門(仁王門・赤門)が 見えて来ました。
門前町にはお店屋さんが立ち並んでいます。賑わいはいま一つ。
駅への進行方向左側に中山文化村の一つで地域活動の場 の清華園が。江戸時代からここに住み、明治期から文房具・書店「清華堂」を営んでいた建物を、1992(平成4)年に石井はな氏から寄贈され、2年後にオープン。庭園内には遊歩道や四阿(あずまや)があり、訪問者の憩いの場となっています。園内は無休ですが、案内所は金~日のみ開館。
総門(黒門)前の踏切を横断して右側の「京成中山」駅から帰宅の途に着きました。
お寺見学で歴史を感じたウォーキング下見(歩行距離約8km)となりました。コースにトイレが少なかったのが課題。
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