ハトちゃんは、12月26日(金)夜は、肌寒い中、18時から千葉健生病院健康友の会大会議室で、平和学習会に出席。今年最後の集まり。前年の原水禁世界大会以降、原則として2ヵ月に1回、学習会を開催しています。
今回は、「原発」と「原爆」について、今夏、世界大会広島に一緒 に代表で参加した新人職員女性二人によるレポート発表会。病院以外に、民医連事務局(2013長崎での事務局代表)からプライベートで1名出席いただきました。それぞれ20分の持ち時間で、パワーポイントによる発表。
ちょっと残念だったのは、スクリーンの画像がいささか機械の調子が悪くて不鮮明でした。
〔発表の要旨〕
1.原発再稼動問題
2011.3.11 東日本大震災による福島原発事故は、安全神話が崩れて、多大な被害をもたらした。放射能汚染によって、自宅に戻れない避難民が未だに多数いるにもかかわらず、川内原発をはじめとする原発再稼動が推進されようとしている。被災者への補償も十分でない状態。
原発賛成派は、①代替エネルギー(たとえば石油)のコスト高や経済の停滞を少なくできる②原子力規制委員会による厳しい安全基準をクリアーすれば、安全である
反対派は、①現在、原発が一つも稼動しなくても電力は供給できている ②福島の事故で証明されたが、いったん事故が起これば放射能汚染で予測できない費用がかかり、かえってコストがかかる ③地球環境に優しく、人体にも安全な自然エネルギーの割合を高めるべき。
設置費用 1件あたり約260万円、800万件の家がソーラーを取り付ければ年間総電力量をまかなえる。
最近、原発に代わるエネルギーの割合が増えて来ている。大型風力計の設置なども自治体では進んでいる。
結論としては、
①原発稼働時の高レベル放射性最終廃棄物処理が不明のまま ②次の世代や未来にわたり、安全に生活できるものを残す使命がある ③万が一、事故があっても、危険な放射能汚染、長い年数や人体への影響が続く事故にはならない
以上のことから再稼動は不要である。
2.原爆
原子爆弾の理論と構造(核分裂反応と爆弾の巨大なエネルギーを放出する)
原子核を構成する核子は核力によって互いに強く引力を受ける一方、原子核 中の陽子は電磁力により極めて強い斥力を受ける。原子番号の大きな原子核では、電磁気力が打ち勝ち、ひとたび分裂すれば核力による引力はほとんど受けず、電磁気による斥力で極めて高いエネルギーを発する。
具体的な現象としては中性子を吸収させて核子の数のバランスを崩すと原子核が液滴のように二つに分裂する。これを原子核分裂と呼び、この核分裂によって、分裂前後の核子の結合エネルギーの差分が外部に放出される。これらは、人工的に作成できるのが問題。
核分裂の際には通常数個の中性子が外部に放出される。そのため、核分裂を起こす物質が隣接して大量に存在する場合には、核分裂で放出された中性子を別の原子核が吸収してさらに分裂する、という反応が連鎖的に起こる。核分裂反応を起こす物質(核種)はいくつか存在するが、原子爆弾にはウラン235またはプルトニウム239が用いられる。巨大なエネルギーと強烈な放射線を放出。
続いて、原爆の被害として①熱線 ②衝撃波 ③放射線など
広島の原子爆弾 (リトルボーイ)と長崎の原子爆弾 (ファットマン)の説明・分析
第二次世界大戦の連合国と同盟国の構図、
「太平洋戦争末期になぜアメリカが日本に原爆を投下したのか」を考察
①戦争終結を早めるため ②アメリカがソ連より優位にたつためにするため ③原爆が投下されなければ北海道がソ連に占領されていたため
戦後は、米ソの冷戦状態が続き、核保有による「核抑止力」論が出て、現在では核保有国が9カ国で、核保有数も約17,000発、そのうちアメリカとロシアで90%を保有している。
その後、出席者から質問があり、『よく調べてまとめた』という評価の下、5人の理解だけではなく、別の機会を設けるなり、レジメを配布するなどの要望が出されました。また、原水禁世界大会以降の平和活動の重要性と、継続を他の職場にも広げるように、民医連関係者にお願いをしました。
20時から場所を変えて、中華料理店で忘年会。学習会に仕事で出られなかった二人が後から合流。飲食をしながら、ここでも報告者から『資料作りの苦労話と調べることで理解が深まった』と。各人の平和への思いや四方山話で、あっという間に2時間が過ぎました。
リーダーのⅠさんは、退職後も参加し、今後の平和活動と、自分の未来世代への責任を決意表明。
今後も平和学習会をはじめとする活動を続けていくことを確認して、22時過ぎに終了。
酒を飲まなかった小生は、寒い中をチャリンコで帰路に着きました。途 中の住宅街で、イルミネーションのきれいなお宅があり、持っていたデジカメでパチリ。
これで、健生病院友の会活動も明日から1月7日まで、年末・年始休暇になりますので、ハトちゃんも病院に病気以外は、行かないと思います。
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