28日夜、甘利経済再生担当相の記者会見が行われ、テレビのライブで見ました。聞いていて、反省しているというより、秘書への責任転嫁という感じで、会見も嘘っぽく正直に話しているとは思えません。時折、涙ぐむ演出で同情論を引き出している感じに見えた。
先週、担当相や秘書が建設会社からの供与を受けていたという暴露で、国会答弁では「記憶を整理して説明会見を行う。逃げませんので待っていただきたい」 と。
この時点で「なぜ記憶があいまいで答えられないのか?」という常識では考えられない答弁。
今回の会見を聞くと、3つの大きな矛盾が残った。
1.本人は、金は受け取ったものの、政治資金にきちんと計上する指示を出した。受け取った金を口
座や台帳でなぜ確認していないのか。それで自分は知らずに潔白と主張し、秘書のせいとして、
「トカゲの尻尾切り」で幕引きをはかった。
2.記者会見の説明が長くて、第三者としながらも全く甘利氏に有利な話だけに終始。
3.監督責任だけを強調し、責任をとって大臣を辞任して、いかにもアベノミクスの推進者のように自
負しているが、やはり古い政治家体質で口利きや報酬・利権を否定しない。
「一から出直す」というのであれば、辞任だけでなく、初心に返って議員辞職をして、国民の審判
を問うべきであろう。
辞任で幕引きをはかって、自民党はこの問題を終わらせようとしているが、建設会社と大臣側の主張の食い違いなど、国民が理解・納得できるまで、野党が頑張って徹底解明していただきたい。そうでなければ、さらに政治不信が増大する結果になってしまう。
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