6月21日付で、都知事を辞める舛添(あえて呼び捨て)は、最終日に登庁せず、昨日が残務整理となり、都庁を去った。
週刊誌に報道されて以来、マスコミに追われ、都民・都議会にも総スカンをくっても、頑なに知事のイスにしがみついて都議会議員の追及にも、一応答えていたのに。皮肉にも東京五輪の開催国知事として、プライドだけは高かった。
自分が辞意を表明してからは、一切の謝罪や説明もせずに、口を閉ざして貝になってしまった。資料提出・回答、説明責任は無し。これでは、追い詰められずに、本人が逃げ切って得しただけ。自分が公金を使って、多くの人に多大な迷惑をかけているのに、退職金や期末手当も出て、返金や別荘売却もどうなるかわからない。一般社会では、懲戒解雇に相当し、退職金などは持ってのほか。
都民や国民は、政治資金の不正使用疑惑、高額の海外出張費、公用車の私的利用、多数の美術品の購入など公私混同問題など、次から次へと疑惑が深まって、かなり黒に近い灰色なのに法的拘束力が無いとの理由で、何の説明もせずに終わろうとしている。
政治資金の領収書や経費が、何でも政治に関するものとして認められる、ザル法は以前から指摘があったが、今回もわかって「政治と金」問題は依然として根深い。都議会の自民党のS理事にいたっては、ただこれまでの繰り返しの質問で、正直、よく与党の理事をやっていると思った。
結局、自民党は7月の参議院議員選挙を控え、ヤバイと思って、舛添を降ろしたが、20日の総務委員会の質疑も温情なのか、約束なのか、自公反対で否決し、真相は闇に...。
マスコミもあれだけ連日報道して追及していたのに、辞意が決まってからは、新都知事候補の話題で持ちきり。情け無い!
歴代都知事の中で2番目に短命というが、どれだけ「都民や国民」を欺いたのか。謝罪して最後くらいはきちんと辞めるのが人間で、最後の挨拶もしない非常識でまったく人間失格だ。知名度などから選んだ枡添の人間的本質を見抜けなかった都民も裏切られた。
金に汚い政治家の悪い例がはびこると、政治不信はますます増えて、将来の日本が危うい。
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