8月30日(金)午後3時から、千葉県まくはり診療所の3階フロアにて、今年度の平和活動交流集会(神奈川)および原水禁世界大会(長崎)の報告会が行われました。
30名を超える熱心な方々が集まって、上記の参加者から順次報告を開始。
最初に、平和活動交流集会の報告があり、2番目以降、世界大会の報告が...。
5番目にハトちゃんが参加した分科会「映像のひろば」の報告と感想
以下のとおり。
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分科会【映像のひろば】
前半 「おりづる」(有原誠治監督)原爆症認定集団訴訟の記録映画
2003年。広島、長崎の被爆者たちが、日本政府を相手に全国で集団訴訟を起こす。
その結果、裁判史上例を見ない29勝を勝ちとる。集団訴訟10年の歩みを被爆者、弁護士
や医師、科学者たちがインタビュー形式で話す。その後、政府は日本被団協と交渉せざる
を得なくなり、認定基準の見直しを迫られ一定の改善があった。しかし、司法の判断を無視
続け、いまだに「黒い雨」を浴びた人たちまでは認めず。現在も、継続交渉中。
(感想)被爆者たちの苦しみやたゆまぬ努力と闘いの軌跡を通じて、核兵器の怖さと・廃絶を痛感
しました。
後半 「もうひとつのアメリカ史(全10話で3話 原爆投下)」ドキュメンタリー映画
(オリバー・ストーン監督(アカデミー賞2回受賞))
作成チームのピーター・カズニック教授とオリバー・ストーン監督が上映後、登壇。新しい歴史
観で、第二次大戦を総括
1. 68年前の広島・長崎への原爆投下で、核時代の幕開けとともに人類大量抹殺、世界が
終わりになる引き金を引いた。原爆投下の正当化は、大戦の米国兵50万人以上、はるか
に上回る日本人の生命を守ったという偽善。それは、冷戦下、後の核保有・抑止論、ひい
ては軍拡競争の道へと進んだ。
2. トルーマン大統領は、日本が降伏の道を探っていたことを知っていたし、ソ連の対日宣
戦情報も知っていた。ソ連をけん制する意味もあり、一部の科学者の反対を押し切り、作っ
ていた原爆の実験を強行した張本人。
【結論】 日本人の多くは、自分たちの真実の歴史を知らされていない。戦後、日本は米国か
ら今でも自立できていない。沖縄の米軍基地をはじめ、イラク戦争への加担など。「脱オ
バマ」「反安倍」で、日米安保を廃棄して、世界に対する道徳的権威を持って、沖縄の米
軍基地撤去をはじめ、米国の軍事戦略に手を貸さない方向を模索するべき。核兵器の本
質を理解して、地上から廃絶→世界平和への道
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その後、組合代表の I 友の会事務局長から、参加者たちの今後の活動提起がなされ、最後に県連事務局のTさんから「まとめの感想」とパワーポイントによる写真、説明が付け加えられました。
「被爆者が高齢化するにつれ、核兵器のない世界の扉を生きているうちに開けるよう、みんなで原爆・核兵器をなくすため、聞いた内容の伝承者になって欲しい」 という 要望や、「報告会だけで終わるのでは無く、活動の輪を広げて行こう!」というエールが送られて、1時間半ほどで散会。
報告会の参加者から、今後の活動への期待が寄せられ、感想文の提出で散会しました。