「長崎は今日も暑かった♪」 長崎被爆から68年。8月7日~9日、千葉健 生病院健康友の会代表として、「2013原水禁世界大会(長崎)」へ、昨年に続いて参加。
3日間の日程は、千葉県民医連として団体行動。参加者は全国で7000名を超えました。
初日の開会総会から、会場内は熱気に包まれ、国内外各地で進められた活動報告・草の根運動で集めた署名や平和大行進の通し行進者らの登壇。
また、被爆者から被爆の実相と二度と戦争を引き起こしてはならない決意が述べられました。原発事故による避難生活の困難さを訴える、福島県飯館村の男子小学生の話「原発事故が無かったら、つらく、悲しく、悔しい体験はしなかった。核兵器はこの世に必要ない」は、胸を打ちました。
さらにフィリピン代表者が核兵器の廃絶を訴え「核兵器禁止条約の交渉いつ始めるの」とリードすると、会場全体から「今でしょ!」の声が響き渡りました。
2日目の分科会では、15分科会・シンポジウムに分かれてテーマ別に参加。ハトちゃんは「映像のひろば」に。
前半は、今春完成した原爆症認定集団訴訟の記録映画「おりづる」(有原誠治監督)を鑑賞。訴訟関係者のインタビューを中心に、被爆者が政府を相手に、全国で集団訴訟を起こし、29勝という勝利で、国も認定基準の見直し、改善を認めて日本被団協と確認書を交わさざるを得なくなりました。細かい問題点は、継続中。
後半は、「もうひとつのアメリカ史【原爆投下】(オリバー・ストーン監督)」を鑑賞。ピーター・カズニック教授と監督とが、原爆投下 の犯罪性、米国大統領の裏の顔、ソ連の対日宣戦への 対抗措置、終戦後の核兵器量産、核抑止力政策の欺瞞を指摘。歴史の新事実に触れられて有意義でした。
終了後、平和公園、平和記念像、原爆資料館などを見学。持参した千羽鶴を献納。
2日目の夜は、自由時間があって、長崎港夜景を観ながら、名物の長崎ちゃんぽんをたらふく食べました。
翌日の早朝には、長崎港周辺を散策。市電で一つ先の「出島」商館跡にも足を伸ばして、気分転 換。
最終日の閉会総会に出席。田上 長崎市長の挨拶では、核兵器廃絶に向けての政府の姿勢を批判。「被爆国としての原点に返り、国民一人ひとりにできること、非核宣言を強調。広島と協力して核兵器の無い世界の実現に努力する」と。
特別企画のオリバー・ストーン監督と語ろうでは、監督から「多くの日本人が、自分たちの歴史を知らされていないのではないか。日本人が米国に占領されて、戦後の捻じ曲げられた戦争観により、米国から自立できなくなり、イラク開戦も支持。米政権の中国と対抗するアジア軍拡を懸念。若い世代に、恐れずに世界に対する道徳的権威を持ち、東アジアに平和をもたらしてほしい」と。
また2015年に向けた被爆者の決意では、各地、各運動・活動団体から力強い決意とメッセージが続き、核兵器開発・廃絶・全面禁止への思いを共有できました。あらためて「核兵器廃絶と平和運動」へ積極的に連帯し支援していく必要性と、日本国憲法9条を守って「自分にできることを積極的にやろう」と決意させた貴重な時間でした。
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