毎月恒例、大学先輩たちとの駅ハイ。今回は、遠出をして、期間限定コース「熱海(約8km)」に参加。12月13日(金)午後から雨も心配されましたが、スタート時はまずまずの天気。
ハトちゃんは、東海道本線各駅停車で、9時集合の熱海駅へと向かい ます。最寄りの幕張本郷駅(6:13発)から、熱海駅へ(9:02着)。東京駅から2時間余り。先輩2人はもちろん新幹線利用で、既に観光案内所に到着してオープンを待って、改札口でハトちゃんを出迎えてくれました。
観光案内所では、駅ハイ参加者は前に1人。案内所をスタートして、兼子隊長を先頭にコースマップを見ながら、舗装された道路を進みます。
熱海というと、3人には懐かしい思い出が甦って来ます。仕事をしている頃に、熱海で眺望が良いものの缶詰になった研修会場ホテル「シャトーテル赤根崎」を思い出し、その話題で持ちきりに。
四方山話に夢中になり過ぎて、最初のポイント 「池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家」を通り過ぎてしまいました。すぐ先で気がついたものの、戻らずにパス。
その後、伊豆山神社へと向かいます。道路の左側を歩きます、市内バスや車が、結構、横を通り過 ぎて行きます。だらだらと1kmほど坂道を上って行きます。
途中、『これまでの駅ハイで、景勝地は富士山の川沿いの遊歩道?」と言うと、2人に話が通じません。しばらくして、記憶力の良い遠藤副長が 『あそこは軽井沢だったよネ』と。
「そうでした」。小生は毎週駅ハイに行っているのと、記憶の混在で場所を間違えていました(大笑)。
やっと、「伊豆山神社」の看板が見え、仲道バス停の先に、鳥居が見えて来ました。
鳥居の前に立つと、急な上り階段が参道から伊豆山神社〔源頼朝・政子ゆかりの 神社で、頼朝が源氏の再興を期し、また二人が結ばれ縁結びのご利益があることで有名〕社殿まで。小生はズルして、参道横の舗装された坂道を選択。隊長と副長は、コースマップに忠実に階段を上って行きました。隊長は、『あのなぁ~』という言葉を、小生に残して、苦笑い。
途中の参道で合流。本殿に参拝後、振り返ると神社右手前方に、熱海の海岸と市 街地が見渡せる場所が。
その後、2人は階段を、小生は舗装道路を下って、鳥居前まで。バス停まで戻り、細くて急な下り坂を下りて行きます。
ここで、方向感覚と地図に明るい、遠藤副長が本領発揮。道を間違わずに進んで、東海道線・新幹線の高架下をくぐって、国道135号線の広い道路へ。
次のポイント、「お宮の松」までは、約1.5km。
一段高くなった歩道を進むにつれ、だんだん海岸に近づいて行きます。途中、歩道が狭くなってい て、一人ずつ歩きます。「ホテル水葉亭」前で、隊長がカメラで建物の外観をパチリ。以前に宿泊したことがあると言う。遠方に、海、初島、大島が観えて来ます。
国際医療福祉大学熱海病院 を過ぎる頃には、熱海の海岸、ホテル群なども大きく視野に入って来て、いかにも "東洋の〇〇"と呼ばれた風景。
「KKRホテル熱海」の外観は、立派。全室オーシャンビューという造り。3人とも大学の通信教育部で仕事をしたことがあったので共通話題に、副長から 『地方スクーリング出張先でチェーン店であるKKRを利用して、意外と安価だったこと』 を聞きました。
ガソリンスタンドを過ぎて、「ローソン」前の公園の一角に「お宮の松」(尾崎紅葉の小説 『金色夜 叉』の主人公、寛一がお宮を足蹴にする銅像が横にある)。松は手入れが行き届いていました。ただし、銅像を観て、『現代では、男が弱くなって、逆かも?』という話で、大笑い。
その後、親水公園前の人口浜のサンビーチを歩きました。誰もいなかっ たので、我々だけの足跡が 点々と続くのみ。その先のムーンテラスは恋人たちの聖地だそうです。
波は穏やかで、スパ・マリーナ熱海では停泊中のヨットを観て、資産家をうらやんだり。スカイデッ キ〔コートダジュールをイメージ〕からの眺めを楽しんだ後、あやうくチェックポイントの「ワカガエルステーション(熱海市観光協会)」を忘れそうになる場面も。
ステーションで押印をもらい、歩道橋を渡って、市街地方面へ。ちょっと、進行方向の空模様が怪しくなって来ました。
途中、「業務スーパー」を通過。地元にも業務スーパーがあって、結構安価で利用している話も出ました。
その先、左手にある大正時代熱海の三大別荘と賞された「起雲閣」に入館。駅ハイの特典で入館料は100円引き。入館して建物内部と、紅葉している庭園と建物の外観を見学。
館内は、大正から昭和にかけて、海運業で財を蓄えた内田信也と東武鉄道の社長・ 会長を務めた根 津嘉一郎の別荘。現在は熱海市に文化財登録されて一般公開されています。
代表的な部屋として「麒麟」和室で大正時代の透き通しで表面がゆがんでいるガラス使用、床柱の下半分無し、欄間の高さと青壁使用、廊下の畳敷きなど。「玉渓」中世英国風の洋館 で、暖炉の飾りや豪華な家具、タイル床や天井や窓にステンドグラスなど。「玉姫」和 洋折衷で、中国的装飾、アールデコが彩っています。「金剛」は、格調高い雰囲気でタイル貼りの「ロー マ風 浴室」があります。
1947(昭和22)年旅館として生まれ変わり、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治などの文豪たちも宿泊利用しています。また、展示室、貸出施設としても多彩な文芸活動のスポットになっています。
十分に歴史的・文化的遺産を堪能した後、館外に出ると、梅園方面に黒い雨雲が垂れ込めています。
「かめや洋服店」先を曲がって、だらだらと上り坂。熱海は坂が急で多い。
福道町の信号前で、傘を持って来なかった隊長を心配し、小生がショートカットを提案。しかし隊長 いわく『オフ・コース』(もちろんマップどおり)とのこと。結局、左折して「来宮」駅を越えて、梅園前まで行くことに。
熱海梅園〔日本一の早咲きの梅で有名〕前の信号を横断すると、左前方に梅 園の正門入口。道路の反対側から、出入口と後方の紅葉を眺めただけ。
その後、川づたいに道路を進み、丹名神社(前を歩く女性が参拝)を覗くも小さくてわからず。
線路を下に見ながら、コースどおりに進むと、「来宮」駅の反対側(北口)から線路に沿って歩いて行くと、来宮神社の幟と鳥居。
境内に入ると、右手に大きい楠の木。こちらは御神木ではありません。境内左手に、御神木までの舗装道路を建設中。
本殿は高い木立に囲まれていて、奥に、パワース ポットといわれる楠の御神木 〔樹齢2千年以上、高さ26m、幹周24mで、幹周は日本で2番目〕が、聳え立っています。幹の太さや瘤、向かって左は火災か戦災かで焼失か腐ったかで枝葉はほとんど無いが、全体に枝葉が隆盛に茂っていました。
3人は、知らずに御神木を1周。1周すると1年寿命が延びるといわれていたので、もう少し周れば良かったと思ったのは後のまつり。
パワーをもらって境内を出ると、雨がポツリポツリと降って来ました。鳥居の目の前を在来線や新幹線がビューと通過。
眼鏡橋になっているトンネルをくぐって、熱海市街から「熱海」駅方面へとゆるやかに下って行きま す。途中、右手に入る道を見逃して、真っ直ぐ進んだおかげで、源泉が湧き出している「野中の湯」前へ。熱い温泉と湯煙が噴出していて、隊長がなぜjか近づいて体感?したのはご愛嬌。したがって、最後のポイント、湯前神社は通らずに。
ラーメン店でコースに戻って、熱海の平和通り名店街へと。ちょうど名店街へ右折する手前に、茶舗「茶千」があって、隊長が覗き込んだところ、店主に捕まり、5分ほど副長と小 生は待ちぼうけ。隊長の人の良さに付け込み、別の商品も買わされてしまいました。
ところが、複数個買った隊長から我々にお茶のビッグなプレゼント。お心遣いに感謝!感謝!
懐かしい駅前に出て、早速、スタート時の同観光案内所でゴール手続き(12:40)。約8kmを3時間40分で完歩。
正午をだいぶ過ぎていたので、駅前通りのそば屋に入って、昼食を注文。別々の品なのに、なぜか1,500円と同額。気が合います。地元の「熱海ビール」で乾杯。来月の駅ハイ「鋸南の水仙ロード」に決定。
歓談後、1時間ほどで解散。先輩たちは、日帰り温泉「大江戸温泉あたみ」でゆっくりウォークの疲れを癒し、新幹線で帰路へ着いたそうです。
ハトちゃんは、14時02分発の快速アクティーに乗ったまでは良かったのですが、途中の区間で、ビニールが架線にひっかかった関係で、電車がストップ。たまたま、「大船」駅で停車。横須賀線に乗り換えて、結局、最寄りの総武線「幕張本郷」駅へは10分遅れで済みました(16:33着)。乗り換えた横須賀線の隣席にいた女性の夕刊1面に北朝鮮の張成沢氏処刑の記事と写真に釘付け。独裁国家の恐怖と時代錯誤の非常識に衝撃が走りました。
あとで、マップやチラシを整理していると、今回の駅ハイタイトルが「熱海梅園の"芸術的紅葉"とパワースポットを巡るハイキング」となっており、梅園内の遅い紅葉を観れなかったのは、ちょっぴり残念。雨を心配し過ぎた小生のせいかも?
久しぶりの熱海。海も、緑も、神社もどこか懐かしい雰囲気に満ちたウォークとなりました。
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