3連休の初日、10月12日(土)は秋晴れの下、駅ハイで「旧東海道川崎宿めぐり(約6km)」に...。
ハトちゃんは、10時30分からのスタートということで、幕張本郷駅から総武線と総武・横須賀線、そして京浜東北線で川崎駅へと。
地下街のアゼリア・インフォメーションセンター(観光案内所)で時間前に受付開始(10:20)。
地上に出る出入口がいくつもあり、22番から上へ。コースマップだけでなく、「さいか屋」の男性店員に聞き、確認して通りを京浜急行線に沿って直進。時々、赤い電車が行き交う。
市電通りとの交差点(日進町)を横断して左折すると、旧東海道に出ます。右折して京急の線路際 まで進むと、角に松尾芭蕉の「麦の別れ」と呼ばれる「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」という句碑が建っています。
句碑を見た後は、川崎警察署前を 通って、元来た道を引き返す。署前で立番の警察官に会釈。途中、「ビバース日進町2005(高齢者向け優良賃貸住宅)玄関前に、芭蕉ポートパークがあり、句と作者と旅姿のシルエットに目が止まりました。
市電通り(日進町)を横断して、旧東海道の川崎宿があった道を進みます。
「旧東海道」と刻まれた石の道標を見ると、電車が無かった頃の江戸時代以前の飛脚や旅人の姿が目に浮かびます。その時代に思いを馳せて、ゆっくりしたスピードで...。 道幅は意外と狭く、車の往来も少なくて歩きやすい。
新川通り(県道101号)に出ます。小土呂橋前の交差点を、いったん左折して、パチンコ「すずらん」を通り過ぎてしまう。「おかしいな、この辺なのに?」と思いキョロキョロ。 小土呂橋跡〔1931~33(昭和6~8)年に埋め立てられた)は、交差点脇に橋の欄干の親柱だけだったので、見落としがちです。
横断して、さらに旧東海道を散策。 「いさご通り」の幟。間もなく左側に「砂子 (いさご)の里資料館」へ。かつて、川崎宿として賑わった地に建てられ、川崎宿の模型や浮世絵、資料等を展示。外装はなまこ壁風で江戸町屋の雰囲気を醸し出しています。入館無料なので、入館。中は薄暗く狭いが、観覧するウォーカーの姿が目につきます。先月、3人組で行って来た富士山の登録記念「浮世絵に見る富士」展が開催されていて、いろいろな富士山を観ることができました。
次に、すぐ先の右側に、今月1日にオープンしたばかりの「東海道かわさき宿交流館」へ。江戸時 代の川崎宿を伝える歴史文化資料館(入館無料)で、開館記念特別企画展 「広重 東海道五拾三次」展を開催中〔10月1日(火)~10月27日(日)(休館日を除く)〕。余談ですが、1階から3階の展示室までの階段の一段一段に、広重の「五拾三次」の絵が日本橋から京都三条大橋までがプリントされていて、知っている絵と宿が順番に覚えることができるナイスアイデア。ちなみに「川崎宿」は2番目。
途中左側に、目立ちませんが、田中本陣(宿)跡の案内板を確認。直進 して、本町交差点を渡り、左手の小道の左側の柵越しに、一対の狐が鎮座する川 崎稲荷社は覗くだけ。
多摩川(下流域を 六郷川と呼んでいた)の土手に、六郷の船渡し跡があります(11:28)。
そこから、橋を渡らずに、手前の舗装道を進みます。左手に幅広い多摩川の流れと河川敷、釣りやボートで楽しんでいる姿を眺めながら、間もなく右折。
橋を渡り、京急線路に沿って歩くと、京急港町駅へ。駅は改装工事中。 駅改札口前に、美空ひばりの写真とレコードが描かれている「港町十三番地」歌碑があり、小休止。
駅入口前の道路に出ると、前に女性ウォーカー。コースに迷っている様子。久根崎の Y字路から一緒に右折。「昨年と違うコースになりましたね」と、ベテランの様子。
一緒に歩いても良かったのですが、相手から「先に行ってください」と言われたのと、明日も駅ハイ〔さいたま・桶川15km〕を考え、別れてペースを上げました。
昨年は、途中でコースを間違えて川崎競馬場横を通らず残念でしたが、今回は横を通ると、かなりの広さを感じ、また本日はJRAの場外馬券発売があり、駐車場への往来でガードマンが出入口で誘導に忙しい。
直進してローソンの先の市役所通り(国道132号)に出て、渡らずに右折すると、右手に富士見公 園があり、左手には川崎競輪場の大きな建物(11:44)。歩行者と自転車専用道路が色分けされています。ところどころ銀杏(ぎんなん)が落ちて踏み潰した異臭が漂う。
公園側を歩いて行くと、緑が多く、弓道場や体育館があり、テニスコートでは少年の大会を開催中。公園の脇 では、ベンチで軽食やくつろぐ 人たち...。
通りは、まだ黄葉にはちょっと早い、きれいなイチョウ並木の両側がシンメトリーになって続きます...。
この直進が約1km。 裁判所や税務署、教育文化会館などの官庁街にもなっています。
正面に第一京浜(国道15号)が見えて、長い歩道橋を渡り、右側に下ります。歩道橋の下に稲毛公園のトイレがあり、臭いがプゥーンと。その先に鳥居の観える川崎稲毛神社〔江戸時代川崎宿の鎮 守で、通称"山王様"といわれる古社〕境内へ(11:56)。
大きな鳥居をくぐると、小さな赤い 鳥居も...。横にある御神木の大銀杏は樹齢約千年ともいわれている古木で、江戸時代には東海道を旅するものに「山王様の大銀杏」として知られていたとか。また、周囲を回りながら願い事をすると、願いが叶うとも言われています。
神社を出て、公園のトイレを過ぎて、右手方向へ。市役所通りが川崎駅まで続きます。現在、整備中のモデル看板がかかっています。道路の色分けはあるが、あまり守ら れていない。歩行者用道路に自転車が走っていたり―。
だんだん駅に近づくや、商店街や大きなビルも...。
JR「川崎」駅から帰るため、地下街を通っていったん地上へ。通行人に聞いて、デパート「アトレ川崎」中へ。エスカレーターに乗って、階下を見ると、「秋の収穫祭(ハロウィン)」 でフロアでミニSLを走らせていたり、催し物で多数の買い物客が集まっていました。3 階からJR川崎駅に直通。
改札口前は、多くの乗降客が行き交っていました。
本日は、歩行距離が短かったので、駅へは12時12分に到着。昼食をとらずに電車(京浜東北線)に乗り込み、品川で総武・横須賀線に乗り換え津田沼、中央・総武線で幕張本郷へ。
〔川崎の近代的な街づくりの陰に、多摩川や旧東海道の川崎宿の歴史と文化に触れたウォークができた半日に...〕
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