大変ブログを書くのが遅くなりましたが、今年世界文化遺産に登録された富士山へ行って来ました。富士山といえば、日本最高峰(3,776m)の独立峰で、古くから信仰や芸術の対象になって来ました。ところで、最近は10月中旬だというのに、なぜか習志野でも30℃近くの気温で、夏が戻って来た感じ。
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9月20日(金)快晴の下、湿度も低くすがすがしい秋晴れに恵まれて、いつもの大学勤務時の先輩二人と待ち合わせて、ハトちゃんは「駅ハイ お気軽ハイキング(in 富士山五合目)」約4.3kmにチャレンジ。
髭の兼子隊長と、いつも笑顔で最近山登りにも積極的な遠藤副長と、2ヵ月半ぶりの再会。小生は強行軍のウォークがたたり、この間、足を痛めて駅ハイは先輩たちと同じくポイント付加無し。
小生のみ、前日、八王子の実家に泊まって、中央線の「大月」駅で集合。富士急行線に直通だったため、特急「あずさ3号」で後から着いた先輩たちの座席を確保。車窓からコスモス、山々がくっきりと...。
ちなみに、狩人「あずさ2号♪」は上りの一番列車でした。世界遺産の影響か? 河口湖行はリュックを背負うハイカーたちが多く乗車。再会と快復を祝して話が弾みます。約1時間で最寄りの「富士山」駅(2011年7月に「富士吉田」駅から改称)へ(9:19)。
駅ホームから、前方に富士山の雄大な姿が見えます。反対側に、富士急ハイランドも...。
到着後、観光案内所へ行って、コースマップをもらいスタート受付。絵はがきやペットボトルのサービスもありました。受付のおばさんの話では、とくに外国人の来訪が増えたそうです。
路線バスは満員御礼!ギュウギュウ詰め(10:20発)。 途中のバス停では、運転手が乗ろうとした客に「いっぱいなので、次のバスにしてください」という非情な言葉。1時間に1本のバスなので、かわいそうになりました。世界遺産になって観光客が増えたのに、会社で増便するなりの対応が必要だと3人の意見が一致。 われわれは、とりあえず「座れて正解」。
富士山駅からバスは、木立ちを抜けて、高速道路(富士スバルライン)に入り、徐々に上って行きます。駅ハイでは、スタートが駅になることがほとんどで、バス利用は、前回の那須黒羽に続いて2回目。
結構、お尻が痛くなるほどの長い時間乗りました。やっと、左手に富士山4合目にあたる「御庭」バス停に着い て、十数人が降りました。気温は意外と高めの感じ。少しヒンヤリした程度で、半袖でのウォークが可能。
ウォークの途中に、あまりトイレが無いと聞いていたので、バス停前のトイレで用を足します。
早速、隊長の誘導で奥庭展望台へと向かいます。傾斜の ある急坂を下ります。途中に、カラマツが生えていて、その間を縫うように道が続いています。副長は今夏、日本で2番目の高さを誇る北岳登頂を果たしただけに、足取りも軽やかに、隊長の後に続きます。小生がしんがり。
奥庭山荘の前に、カメラ・三脚を持ったカメラマンの人だかり。とりあえず3人は、小さな神社の鳥居 と下駄が置いてあるのを見て、左手の奥庭遊歩道へ。火山土の上に飛び石の道を進み、左手には富士山の赤茶けた山肌全体が、目前に迫って大迫力。展望台では、さらに展望が開けて360度見渡せます。
ハトちゃんは、遠くから眺める美しい形の白富士のイメージが強く、身近で眺めると、赤富士 の絵画の方がリアルで合っています(季節にはよるでしょうが?)。近くから圧倒されました。副長も堂々とした富士を観て「来た甲斐があった」と...。
展望台を回って山荘に戻ると、カメラマンたちに「何のバードウォッチング?」と 聞くと、「嘘?」と言う返事。しばらくして「鷽(うそ)」という鳥だとわかり、苦笑い。何でも人が脅かさないので、慣れて近くで観れるとのこと。毎週、わざわざ、沼津から車で来ている人も。
バス停まで戻り、少し富士スバルラインを進むと、右手にゲ ートがあり、通行止めかと一瞬、思いましたが、隊長の機転で「五合目方面の道標」を見つけ、横から入ります。
御中道自然探勝路に入って、林の中を歩き、石畳、次に石段と急な登りが続きます。約300mの一気の登りで汗 ビッショリ。右手上空の先、ヘリが荷物をぶら下げて何度も輸送するのを目撃。だんだん、しんどくなって言葉が少なくなって来て息が上がります。展望の開けたところで小休止。前に富士山の斜面が...。
やっと木造でぼろぼろの廃屋(御庭山荘)へと辿り着きました。今回は、昼食のおにぎりを用意して 来たので、小屋前で昼食に...(12:15)。同じバスで降りたウォーカーが通過して会釈。傍の松には、松ぼっくりがぎっしり。
冷たい飲料水で喉を潤し、腹ごしらえもできたところで、また登ろうという気に...。しかし、道標の先からは平坦な道になってしまい、良い意味での思惑ハズレ。
噴火口跡は確認できましたが、さっと通って眺めるだけ。斜面には、富士山がかつて爆発した火山 だったことを物語る赤茶けた溶岩石がゴロゴロ。上部に火山礫帯(砕け散った溶岩がいっぱい)が続いて、7合目から頂きまでの富士吉田ルート(通称;砂ばしり)が良く観えます。7~8月の夏開山の期間は、大変だろうと想像したり、いつか頂上まで登ろうと言う威勢の良い発言も飛び出しました。
5合目から逆に降りて来たハイカーと出会い、挨拶。溶岩の平坦な道は降り積った砂と砂利道部分もあり、歩きづらい箇所も。右手は山肌のみなので、今度はゆっくりと左手眼下と前方を観ながら歩くことに...。バスの出発まで余裕があったので、のんびりしたペースに。
お中道(おちゅうどう)といわれる場所は、富士山の中腹部を歩く道という意味で、晴れていたので森林帯の先に、富士五湖(本栖湖は大きく浮き上がっているようにも観える)や、うっすらと雲がかかり、南アルプスの山々(八ヶ岳はわかりやすい)などの絶景が観れてラッキー。しばし、足を止めて写真撮影も。日本一の高さを誇る富士山ならではの光景。きっと頂上から下界を観ると、"天上の楽園" という感じでしょう。 ご来光も拝みたいものです!
さらに進むと、白っぽい樹木が林立していて、隊長が 「ダケカンバ」は高い所に生育し、樹皮を見ると「シラカンバ(白樺)」に似ていて、同じカバノキ科の落葉樹で森林限界近辺で観られると教えてくれました。 山男の隊長ならでは!紅葉の時期も訪れたいと...。台風か? 山崩れか?わかりませんが倒木の枯れ木の山。また、山崩れ防止用の分厚いコンクリートの壁が数ヵ所、コース傍にも築造されています。
ゴール近くになって来ると、五合目バス停からの高速バス組と散策 道で多数出会います。五合目近くの道端に、黄緑色の短いコケがびっしり生えていて、美しい。
山道の前に急に明るく開けた五合目付近が目に飛び込んで来ます。遊歩道出入口横には、昭和天皇・皇后 両陛下の「 五合目御登山」記念碑もありました。
五合目前では、高速、観光バスやタクシーと観光客が賑やかに行き交って、山小屋、土産店が連な り、小御嶽神社、郵便局(赤いポストと二人の登山の銅像)などがあり、また総合管理センターでチラシをもらい、しばらく休憩。館内には、富士山の「世界遺産富士山パネル展」やビデオ上映が行われていました。
先輩たちは、土産店で「富士山ラスク」というお菓子を。なぜかって、それは「富士山らしく?」 だからですって〔笑〕。
ゴールは富士山五合目のバスきっぷ売場で、チェックポ イントのスタンプを押して、早めにバス停 に並び、座席を確保。チェックポイントとゴールが一緒なので、スタート地点に戻らなくても良いみたい。われわれは真面目なので、路線バスで戻ることに。一番後部座席に陣取り、隊長がバス内部も見晴らす位置を確保。
「富士山」駅までは、車窓から景色を観ながら、前職場の富士セミナーハウスの話題や紅葉時の観光地の話題に終始しました。
「富士山」駅からの富士急行線では、アニメで有名な機関車トーマスの 「トーマスランド」号に乗り込むと、車内の天井までカラフルに描かれていて、ファンタジーの世界。駅で買った缶ビールで乾杯し、次回の軽井沢(10/18)での再会を約束。
「大月」駅で、先輩たちは特急に乗り換え、小生はのんびりと鈍行で幕張本郷 駅までの帰宅。
シャクナゲなど、高山植物は観れなかったものの、天気が良かったので、富士五湖や南アルプスを眼下に望むことができ、標高2,300m付近あたりの森林限界を散策できました。
歩行距離は5km弱と短いものの、富士山を歩いたよい記念ができました。
話題満載の珍道中はいつも楽しいひとときに――
軽井沢ウォークで また珍道中を続けましょう!
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