8月10日は、「ハト(8と10で)ちゃんの日」 と勝手に呼んでいます。
10日(月)ハトちゃんは、八王子の実家へ。昨日収穫した野菜を届けに行って来ましたが、翌11日に川内原発1号機(鹿児島県川内市)の原子炉が起動し、再稼動。 『なぜ、今?』
奇しくも4年前の11日。東日本大震災福島原発事故の日にちと一緒とは皮肉なものです。
今回の再稼動は、新規制基準をクリアしたとしていますが、基準に適合したといっても、福島原発のような事故が起こることを本当に想定した上での基準でしょうか?「明確な基準内容は?」 「どこが安全なのか」 「また九州には5個の火山カルデラがあって、専門家も火山発生の予知が難しく、発生確率も高いという報告があり、大変疑問です。火山活動を過小に評価しています。
福島では。いまだ約11万人を超える避難者がいて、不自由な生活を虐げられています。事故が収束しておらず、同じことが起こらないという保障はありません。
また現実問題として、今夏の猛暑に対応した電力量は足りています。火力発電依存度は90%以上ですが、原油安なので、何とかやり切れています。
国民世論も各社の調査で、半数以上が反対しているのに、無視して再稼動を強行。
結局、①九州電力の赤字解消のため、政府が折れた
②電気代コストの低減(既存の原子力設備投資がもったいないので利用)
③福島原発事故の反省・教訓無し
もしも、福島のような事故が起きた場合、責任は誰が、どうとるのでしょうか?世界は、原発以外の代替エネルギーへの依存を強めているのに、「福島」で大変な思いに駆られているのに、原発をさらに勧めて行く国策は誤っており、断じて他の原発の再稼動推進もやめるべきです。
使用済み核燃料や最終ゴミ処理問題も、未だに解決していないのに、危険な原発に走って、さらに事故が起こればコスト増になるのは明らか。世界の流れに逆行するのは、理解できない。
今からでも再稼動中止を求めて行くべきですが、さらに政府は住民説明会の実施や、住民の安全を確保するための諸政策を実施していく義務があります。
最後に、読売新聞の社説(2015.8.12朝刊)の見出しに「電力安定供給へ重要な一歩だ」とあり、「(中略)運転開始から原則40年で廃炉にする規制を厳格に適用すると、達成できない。最長60年への運転延長や、原発新増設を行う方針を明確にすべきだ。」とは、何をいわんやか。
国民多数の声を無視して、原発推進を先導する論調に腹が立つ。民主党幹事長の言葉を引用して「今、無理に急いで再稼動する必要性があるとは思えない」と述べたのは、認識が甘過ぎると。
認識が甘いと言う批判の前に、マスコミとして原発の安全・危険性、事故リスクについて、客観的な事実を認識する方が先。
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