〔水仙は、日本の自生種ではなく、地中海沿岸の原産でヨーロッパから中国にわたり、日本に渡来。水仙の名は、「水の仙人」と呼ばれたことから来ています。ギリシャ神話では、美少年ナルキッソスが泉に映る自分の姿にうっとりして命を失い、その後、花になってほとりに咲いたのが水仙という伝説。そこから、花言葉がナルシシズム(うぬぼれ・自己愛)に〕
日本の水仙三大群生地として、福井県の海岸、淡路島と並ぶ南房総の鋸南町。水仙を観に1/17(金)、駅ハイ(約10km)スタートの内房線「安房勝山」駅へ。
わがオジン隊は、今回から山根副長が入り、4人部隊。 小生は4年連続、他の皆さんは駅ハイ(鋸南)では初参加となりました。
ちょうど鋸南町では12月中旬から2月2日まで、「水仙まつり」を開催中。9 時34分に「安房勝山」駅に到着。ここで、合流。天候は曇っていて、気温は低めで寒く感じます。参加者は平日のせいか少なめ。駅前にある観光案内所で受付を済ませ、缶バッチとマップをもらってスタート(9:40)。
案内所の名物オバちゃんが元気な声で出迎えてくれました。次の日曜に、妻たち5人がハイクの予定があり、昨晩頼まれたパンフをもらいます。
例年開催されているコースなので、案内標識、それに道路に白く大きく矢印が書 かれていて、道 に迷うことはほとんど無し。4人で四方山話をしながら、兼子隊長を先頭にマップに沿って歩いて行きます。佐久間川岸あたりの風景を眺めながら、橋をいくつか渡ります。川の 水量は少ないのですが水鳥がいっぱい。風は無いのですが、日陰は少々寒い感じ。「カモを撃たないで」の立て札に、猟をする人がいることに驚き。
歩いているうちに、見る見る晴れ上がって来ます。晴れ男の隊長が、雨男のハ トちゃんに、最近ずっと勝っていて、ちょっと自慢げに?。だんだん房総の山々がくっきりと見渡せるように。山肌がモロに見える山を観て『ハゲ山』(小生を意識していたのかはわかりませんが)〔笑〕。『薄毛のイタリア人はもてるとか』という話題に発展。隊長から、ハトちゃんが、駅ハイにいつも鈍行列車を利用するので、「特急さざなみ」に乗って来た副長たちと比べて『波に乗れない』と(笑)。
天寧寺までは約2km弱。道を入ったところに寺の門柱があり、階段の先に本殿が ありますが、今回 はポイントに入っていないため、小生が紹介したのみ。その後、川に沿っている道は蛇行しています。途中、舗装道路を工事中。工事車両が数台。道は舗装しなおしたのですが、ところどころ、コールタールが道に残っていて、その臭いと、靴の底につきながら進みます。都会の工事では考えられない、適当さ。ふわふわして靴の底に違和感が...。
間もなく、前方の富津館山道路の高架にぶつかり、 その下をくぐって一本道を進みます。途中に田舎の田園らしく、「田舎の香水」の臭いが漂い、サイロと牛舎があり、 牛が数頭寝そべっています(10:25)。
阿弥陀堂のあたりで、墓地を確認。工事中の車両が駐車中。大橋を渡ると、民 家があって、その横を通り過ぎると、ソテツが植えられている丘に出ます。南房総の暖かさを感じます。青空にとんびが輪を書いて♪ 鳴いていました。
左に曲がって急な上り坂になります。尾根に抜けるまで30分ぐら い。副長 たちが乗って来た特急で見かけたカップルが保田駅で降りて、この地点まで来て会ったことにビックリ。 『カップルコースが別にあるのでは?』と不思議な現象〔笑〕。急勾配を上って行くと寒さ対策で厚着をした分、暑くなって来ました。遠藤副長から『ウォークをサボっていたので、きつい』という弱音も。
上りきったところが江月見返り峠。振り返ると、晴れていたので、東京湾も一望 できました。さらに右手の道祖神の先にもう一段の上り。江月山頂まで、もうひとふん張りで汗ビッショリ(10:59)。
ここからは、ほぼ下り一辺倒の江月水仙ロード。周囲の風景と水仙の香りを楽しむことにして、ペースダウン。
途中、写真の絶景スポットや、富士山を観れるスポットもあり、少し遠方が曇っ ていましたが、富士山の雪化粧がうっすらと確認できました。写真家気分に浸って歩けます。また、「カメラスポット」の立て看板からは、山小屋風の家と、斜 めの線にかかる道路と水仙群。隊長から、斜面の道をウォーカーが歩いているのを見て、『斜面に水仙が群生していて、その道を下りて来たかった』と。みんなも同様に、駅ハイのコースを変えてほしい希望も。みかんや夏みかん、ゆずなどの柑橘類がたわわに実っていました。
下りでは、約3kmにわたり、山の斜面や道の両脇に水仙群が咲いていましたが、開花情報では8分咲きとのこと。あと1週間ほどで満開とのこと。花の密集度がいまいち少ない感じ。妻が行くときが最高かも知れません。地蔵堂は外観だけ。
道の両側に観られる「水仙」から漂う、甘い香りを嗅ぎながら、咲き誇る水仙群に感 激。平日で観光客が少ない分、水仙ロードを上って来るマイカーに多く遭遇。途中には、地元の売店が点在。「水仙 100円、200円」という表示があり、市販よりもだいぶ安くて採りたて。
江月 水仙ロードは、駅からアクセスしやすい人気コース。しかし、平日ということもあり、すれ違う観光客もまばら。
若い女性を見て、小生が『旬が一番』と言うと、隊長が『松尾しゅん(前職場の後輩)』と答えて、4人だけに通用するダジャレ。
「水仙ひろば」(11:12)あたりだけがちょっとウォーカーが休憩したり、土産を買ったりしていた程 度。隊長が近所の人に水仙を5束土産にするということで、自分で選んだものの、店のおばちゃんにダメ出しされ、結局、つぼみの水仙が日持ちして必ず咲くということを教えてもらい納得。花が満開の小さめの1束をサービスしてもらいました。「巨人デーデ ッポの足跡」の看板を読ん であたりを見ながら伝説に感心しきり。チェックポイントの江月コミュニティーセンターでスタンプを押印(11:28)。
日なたは、暖かい陽射しが差し込んで来て、ウォーク日和に。水仙群を観ながら、 やっと今年初の菜の花の黄色い絨毯も少し観ることができました。藁ぼっちの周りに水仙の群落も...。
斜面に降りて、花を観賞する観光客や、写真を撮っているグループ。われわれも負けじとベストショットを狙 います。
七面川沿いに水仙ロードを下って行き、富津館山道路の高架下を通ると間もなく、「ばんや(食事 処)」への近道と、保田神社→保田駅へ行けるT字路へ(11:51)。
みんなの希望で、昼食を保田漁協直営 「ばんや」へ(ちょうど正午)。本日は、空いていて待ち時間 はほとんど無し。地元で獲れた新鮮な魚を安価で提供していて、各自が好きなものを注文。ビールで乾杯後、おいしく食べました。40分ほど、 飲食しながら 、来月の駅ハイ日程、場所(大磯)を決定。
先輩たちは、昼食後、隣接する「ばんや(日帰り温泉・24時間営業;大人550円) へ。出入口でハトちゃんのみお別れ。
2時間ほど温泉で休憩後、帰るそうでした。
小生は、別れて国道127号線を進んで、保田駅に到着(13:07)。コースの保田神社は昨年行って、公園広場みたいで失望したので、今回はパス。駅前の観光案内所で参加者名 簿にチェックしてゴール。水仙の球根をもらい、裏の公園で着替えとトイレ休憩。仮設のトイレは、まさしく水洗(スイセン?)ではありませんでした。山の中腹に、ひときわ目立つ「東京都足立区自然の家」が建っていました。13時22分発の電車で帰宅。単線なので電車が上下線で5分程度数駅で待ち合わせ。先輩たちは、平日で特急無し。さぞかし、じれったくてくたびれたことでしょう?
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