25年ぶりに思い出の 川苔山へ

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7月22日(日)、曇りで真夏では涼しい気温の中、25年ぶりとなる奥多摩の川苔山(1,364m)に行って来ました。1,000m以上の山に登るのも、10年ぶり。というのも、白馬岳に登った後、心臓の手術をして、以後、山登りは無理かなと思って控えていたからです。

 

今回は、ハトちゃんが30~40代にかけて山登りをしていた頃(千葉山の会)のメンバーが計画した山行で、妻がチラシを持って来たので思い切って電話で申し込み。

当日、JR新宿駅ホームに集まったメンバーは、ハトちゃんを入れて6名。うち2名は屋久島で珍道中を繰り広げ(ハトちゃんのブログ'11.3.15をご覧ください)、他にベテランの T さんや、手術の際、仕事で立ち会ったWさんという、懐かしの面々。

コースは、奥多摩駅→(バス15分)→川乗橋バス停→(42分)→細倉橋(公衆トイレ)→(45分)→ 百尋の滝→ (1時間25分)→川苔山山頂→(1時間40分)→大根の山の神→(30分)→鳩ノ巣駅 〔休憩を除く当日の歩行時間 約5時間10分〕

 

早速、ホリディー快速おくたま1号(7:44発)に乗り込み、思い出話に花を咲かせながら、1時間ほどで奥多摩駅に到着(9:15)。バスを待つ間、ハトちゃんは、トイレをすませ、駅前の観光案内所に寄って、受付のおばさんに挨拶して、パンフレットをゲット。戻ると、すでにメンバーは東日原行きのバスに乗り込むところ。一緒に並んで、無事、座席へ。その後は、ギュウギュウ詰めになるほど1台のバスに乗客が...。座れてラッキーでした。道はカーブが多く、埼玉・朝霞から来たボーイスカウトの子どもたちが目の前に立って、車の揺れをこらえていました。

DSC01103.JPG登山口の川乗橋には20分弱。バスに乗っていた半分くらいが降りて、全部が折り終わるまでしばしかかる。

川苔山というと、昔話になりますが、ハトちゃんが結婚する前に、妻と知り合った頃、彼女が山登りが趣味ということを聞き、小生も山登りを始めたきっかけの山。

一人で登り、途中で大雨が降って来て、けもの道に迷い、本線に戻ったところで、若い男性と出会い一緒に鳩の巣駅まで歩いた山です。スミレを摘んで、押し花にして送った 今では考えられないレターを送った思い出の地。その後、一週間に一度は奥多摩の山々に登り、わざわざそこから投函して消印を奥多摩などにした記憶があります。今、考えるとDSC01121.JPG、純情だったのかも?

話はこれくらいにして、バス停の前で準備ストレッチ。入口前は、ゲートになっていて、その横から中に入ります。

右手に、川のせせらぎが聞こえて、他の登山グループが出発するのに続いて、われわれもスタート(9:57)。先頭に男性のT リーダーで、次に健脚のⅠさん(鹿嶋からの遠出)が続き、3番手に小生と続きます。一番後ろに会長のMさん。

舗装された林道のゆるやかな上りを進みます。少し前に大雨があったのか、木屑がいっぱい道路に。このコースは、初心者でも登れる人気ハイキングコース。何より、水が多く DSC01120.JPGて、清水が湧き出ているところや、登山道が渓谷沿いに続いているので、沢、淵や滝を眺めることができ、沢で清流に浸ったり楽しめる場所がしばしば。木製の橋がかかっていて、滑り止めも付いています。

DSC01119.JPGハトちゃんは、久しぶりなので登れるか不安に。リーダーが優しくて、ゆっくりしたペースで進みます。幸い、雨は降らず、逆に少し歩くと汗が吹き出て来ます。1時間ほど歩いて、舗装道路とお別れして細倉橋のたもとで小休止(10:30)。そこには、水力を利用した発電用メーターと公衆トイレが...。夏なので、大目の水分を持って来ました。のどを潤し、甘い羊羹を一切れいただき、ふたたび元気が出て歩き出す。

 

そこから、本格的な山道になります。苔むした清流の美しさに驚く。沢や橋 を渡 DSC01123.JPGり歩き、滝がいくつもあらわれるが、ポイントの百尋の滝までは遠い。昔の記憶が薄らいでしまって、だいぶ長く感じます。

DSC01124.JPGやっと、落差40mの百尋の滝が見える地点に...(11:15)。しかし、木立が邪魔していて、全体が見えない。アップダウンがあって、ここまで結構きつくなって登って来ました。滝壺が観える位置までは、いったん降りないといけないので、全員、先を急ぐことにして、上から眺めたのみ。

予定時間よりは約30分ほど早いペース。そこから、スピー ドをゆるめて、いくつかのアップダウンを繰り返し、急登が10分ほどある山頂下まで。その下で、最後の休憩をして、ぐんぐん高度を上げて登ります。だんだん、足元だけに集中して、周りの景色には目が行かなくなります。荒い息づかいの中、登り切り、やっと明るい尾根へ...。 DSC01114.JPG薄紫のホタルブクロが可憐に咲いていました。

頂上手前の矢印、ベンチのあるところで、昼食休憩するグループも。ここで、リーダーが足がつるハプニング。「先に行ってくれ」と言われたので、ひとまず頂上まで。

200mほどで、間もなく三角点や看板のある頂上へ(12:45)。すDSC01133.JPGでに、多くの登山者が休憩や食事をしていました。頂上の感じは、四半世紀立っても変わりなく、懐かしさが込み上げて来ました。雲が一面にあって展望は残念ながらゼロ。リーダーも少し遅れて到着。頂上にアリや八チが多くいたのにはビックリ。みんな思い思いの昼食をとり、達成感に浸りました。

 

少し多めに時間を割いて、昼食。記念写真の後、下山を開始(13:25)。

DSC01139.JPG問題は下りなので、小生は順位を二つ下げて、慎重に。もやが立ち込めて、幻想的な感じ。視界が悪いので一人で山歩きは不安。会長の若い奥さんと、経験談や冗談を言いながら下って行きました。ポツポツ雨が降って来ましたが林に吸収されます。

最初、急速な下りがしばし続き、その後は、道は歩きやすいのですが、森林の中をだらだらと降りて行きます。距離は稼げますが、高度は稼げません。

ところどころ、大きな木が伐採されて倒れていました。落葉やササなどの一面に、なぜか白 DSC01142.JPGいものがあちらこちらに広く点在。よく見ると、蜘蛛の巣

ハトちゃんは、一緒の女性メンバーに「何か?」を質問。「蜘蛛の巣」と答えたので、「違うよ。鳩ノ巣」と言うと、「キョトン」とされたので、この辺の地名と言うと大受け。よくあとで考えたら、もう一つ引っ掛けて「ハトちゃんの巣」と言えば良かったかも?

思っていた以上に早いぺースで順調に下る。標識はあるものの、あとどれくらいか距離・時間が書かれていないのは昔と同じ。ちょっと不親切。

 

以前の山道が崩れたのを、木で補強した階段の段差が高くて、歩きにくく、次第に膝に負担が...。

一番、恐れていた古傷(尾瀬で苔の生えた石で足を滑らせ、膝の皿を痛打)が出始め、左足をかばって下ることに。

舗装道路に出たところで、一人の男性が休憩中。そこが駅付近だと思っていたら、大根の山の神地点(15:10)。「あと30分ほど下る」とのこと。小生は、消炎剤を塗ってシップを貼り、応急手当。

以前、高尾山の下りで再発し、仕方なくケーブルカーで降りた悪夢がよみがえる。

ちょっと休憩後、リーダーから「各自のペースで下るように」と言われて、再出発。薬とシップのおかげで、痛みは薄れましたが、階段道を降りるときに、「ビー」と痺れが走り、我慢しながら前へ。

一人山行でなかったので何とか、自分を奮い立たせて下ることができました。

DSC01147.JPG鳩ノ巣駅には、予定通りの時間に着き(15:50)、予定通りの青梅線上りに乗ることに。

しかし、ここで思わぬハプニング。というのも、障害者運賃で買おうとしたんですが、無人駅で買えません。

仕方なく、みんなを見送り、自分は二つ先の「奥多摩」駅へ戻り、駅員に事情を話す。奥多摩から切符を買って、乗って来た電車(単線なので1本遅れ)で、2時間半ほどかけて、最寄りの幕張本郷駅へ。紅葉の時期に、もう一度、すばらしい景観を観に来たいと思いながら...。

 

久しぶりの山行で、翌日は太ももなどパンパンでしたが、膝もその夜に痛くなくなり自信がつきました。これも日頃ウォーキングをしているおかげです。もちろん身体と相談ですが、少しずつハイキング程度は、始めたいなぁ~と...。

 

知人とのハイクは、都会の喧騒を忘れて森林浴と清流とを満喫できた一日となりました。

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このページは、hatochanが2012年7月24日 16:05に書いたブログ記事です。

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