ウォーキングサークル「ゆうほ(友歩・遊歩)21」の今年最後のウォークは、12月21日(金)地元 「東習志野の自然と歴史をたずねて(約7km)」で実施。
京成実籾駅前(9:30)に集まったのは、総勢16名。神田先生の案内で、東習志野買物コースへと向かいました。
最初に、東部体育館手前の文教公園へ。舗装道路との境界に土塁が続き、公園側に高い松並木があり、30cmほど公園側が高くなっています。
その先の東習志野4丁目児童遊園には、ドイツ人捕虜収容所オーケストラの記念 碑があります。習志野の地が、江戸時代は牧草地として利用され、明治時代に陸軍の演習地になり、将兵の宿泊のための廠舎が建っていたとのこと。当時の住民千人に対し、日露戦争時のロシア将兵1万4千人、第一次世界大戦時にはドイツ兵捕虜5~6千人がいて、音楽会などをやっていたそうです。太平洋戦争での日本の捕虜の取り扱いとは、だいぶ違 って交流があったようです。また、広い舗装道路は、現在では「エービン薬局」前で、左に少し曲がっていますが、明治時代は、現在、細い道路になっている直線上に本線があったそうです。
その後、東部体育館へ。ここで、先生が11月2~4日(東松山)で行われたスリ ーデー・ウォークの参加賞(マグカップ)をメンバーに渡すために自宅(体育館近く)へ取りに行かれ、その間、東部体育館内で待つことに...。館内では、卓球や、ユニカールなどに夢中になっている中高年が汗を流しながら歓声を上げていました。
先生を待って、次に、四中脇を通って、まず左手に旧陸軍の厨房棟で煙出しの付いている建物が残っていました。途中、庭先にぎっしり生った夏みかんや、窓辺に日向ぼっこしている猫2匹を発見。
マラソン道路に出る少し手前に、支那囲壁砲台のある民家(4丁目国吉家)に寄 りました(国の登録有形文化財に指定)。ご好意で、建物内も見せていただ きました。19 34(昭9)年に工兵37名で旧日本軍の中国大陸進攻の演習用に建てられたもので、壁に銃眼、壁の内側の高いところに「囲壁」の文字が刻まれていて、目を見張りました。初めて観たメンバーは、市内にこんな貴重な文化財があることに、驚いていました。
そして、習志野市と八千代市との境の広い道路から、実花緑地公園へ。晩秋の落葉の中を歩きます。高い松の木立ちが立ち並びます。
「イトーヨーカドー」を左折して「 ロイヤルホームセンタ ー」を通って、通称、買物道路を進みます。道路反対側には、開発後の工場誘致で、日鐵工業や鈴木金属工業などの工場が立ち並びます。先生を先頭に、ゆっくりしたペース(時速4.0~4.5km)で、おしゃべりをしながらのウォークとなりました。
東習志野6丁目の滝沢家の庭にあるトーチカ(旧陸軍のコンクリートで堅固に固めた要塞で中に銃火器などを備えていたもの。時代考証は、日清戦争か日露戦争かのどちらかという説)へ。滝沢さんの 奥様は、ハトちゃんと同じ市民スポーツ指導員で顔見 知り。 船橋市に史料があったとのこと。幅2~3mぐらいで、分厚いコンクリートで、頑丈。民家の庭にある貴重なものを拝見できました。庭木の立派さと桃色の花が可憐に咲く「ヒマラヤユキノシタ」が...。また、約100m離れた場所にも、同じトーチカがもう一基あります。この近辺に4基あるそうです。
実花公民館にも立ち寄り、トイレ休憩と小休止。リフレッシュウォークでお世話にな った、鈴木さんや館長にも久しぶりにお会いしました。写真展を観たり、開催イベントのチラシをもらったり...。
いったん、マラソン道路の愛宕橋から、八千代方面に進みます。橋上からは雲 が多くて、スカイツリーは見えずじまい。マラソン道路(ハミングロード)は、もともと陸軍の鉄道連隊演習用線路で、高層マンションの「ユトリシア」(もとは演習地で川鉄鋼板、そして現在に至る)前に陸軍の演習鉄道跡の記念碑およびマラソンの有森裕子の足形碑もあります。今回は通過しながらちょっと見るだけ。
「ユトリシア」は建設がほぼ完成し、昨年の地震で地盤が固いことが証明さ れ、再び人気が出て来たそうです。敷地内からの近道(自転車用のかまぼこ型の道路を登って降りたりしました)を通り、「ブレーメン習志野」(1階に東習志野ヘルスステーション も 併設)で解散(11:30)。時間のあるメンバーは、館内で昼食。
「ブレーメン習志野」は、ゆりかごから墓場までという 言葉にあるように、「地域社会づくり モデル事業第1号」の地域住民交流のための拠点施設で、堂本元知事の平成21年8月1 日オープン。
小生は、13時に東部体育館で体組成計測の予約だったので、文教公園で「オリジン弁当」で買った「のり弁」を食べて、チャリンコで向かうと、体育館前で、会長と女性メンバーに、バッタリ。
これで、今年最後のサークルウォークは終わりに。来年も楽しいウォークを続けたいので、よろしくお願いします。
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