10月末日(水)は、爽やかな秋の天候の中、JR 駅ハイ「秋の手賀沼を望む野鳥と自然の道(7.2km)」へ...。
「幕張本郷」駅から総武線、武蔵野線、常磐線を乗り継ぎ、「我孫子」駅に9時35分に到着。スタート・ゴールの観光情報発信基地「我孫子インフォメーションセンター (アビシルベ)」で、受付を済ませて、38分にスタート。駅前のロータリーを抜けて、直進。ゆるやかな下りの先に、左手に「サンドラック(ドラッグストアー)」を過ぎて、手賀沼ふれあいラインの交差点手前の狭い道へ。
そこから文学の道。左に折れて、木々や竹林で覆われている天神坂の階段を上がると、右手に嘉納治五郎別荘跡の案内板が。無料で見学ができます。
ちょうど、庭掃除をしていた方がいて、立派な建物が観えました。
今回は新コースになっていて、突き当りを右に折れると、昨年11月1日にオープンしちょうど1年。閑 静な場所に位置する杉村楚人冠記念館http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/21,84624,65,html。杉村〔本名 広太郎〕氏は、明治末期から昭和前期まで東京朝日新聞で活躍した幹部ジャーナリスト。手賀沼湖畔に集まって来た白樺派文人などへも多大な影響を及ぼした先進的な新聞人です。
母屋に入って、サロンには功績を讃えたブロンズ像や記念 品が並べられており、写真、肖像画などが飾られています。展示室が二つあり、書斎は当時の雰囲気がそのままに残されていて、執筆道具、椅子、机、本棚が...。また、我孫子の名工佐藤鷹蔵が建てた現存では最も古い離れ「澤の家」などもあります。
道なりに下って行くと、閑静な道沿いに、文人の史跡があり、まず右側に、白 樺文学館http://www.shirakaba.ne.jp/ があり、入館。白樺派(大正デモクラシー時代の新文芸活動)が、 手賀沼のほとりで育まれ、発展したことを紹介。雑誌『白樺』原本、復刻本や白樺文人の貴重な原稿、書簡、書、色紙などが展示されていました。
また、すぐ先の左手石段を登ると、志賀直哉邸跡(9:55)として、緑地木立 の中に書斎を復元、旧居見取り図などが案内されていました。
その先の道を進んだのですが、途中、大通りに出て、前回、買った10円饅頭の「和ふ庵」は閉店していてガッカリ。
また、コースに戻って、700mほど先で、門の入口に 旧村川別荘の案内が。敷地内は庭園風で、階段を上って行くと、西洋史の大家、村川堅固の離れ屋と朝鮮風な新館。観光ボランティアガイドもいて、説明をしてくれます。
若松交差点に出て、横断して進むと、右手に親水公園「水の館」の建物。手前に可憐なコスモス。
親水公園広場の看板を過ぎて、左に鳥の博物館 http://www.bird-mus.abiko.chiba.jp/ に到着。ここも手帳で無料になりました。トイレを拝借。3階のデッキから、手賀沼が 眺望できます。館内では、手賀沼の四季の鳥や自然、鳥の剥製など貴重な資料を展示。
博物館前の信号を横断。手賀沼周辺案内板を見つけて、湖畔の遊歩道に出ました。
ここから折り返しのコー スとなり、遊歩道の左側に見える沼周辺には、お休み所が何箇所かあり、トイレもあります。また見晴らしデッキから野鳥も観察できます。沼は色づいた秋色の葦で被われ、途中、へら鮒釣りや、遊歩道のウォーキング、サイクリングを楽しむ人々にも出くわしました。
沼にある噴水の河童3匹の像 が印象的。ジャブジ ャブ池、水の広 場があり。建物内では、プラネタリウムも無料で楽しめます。
先ほどの若松交差点を横断して、長い手賀大橋を渡り、農産物直売所のある「道の駅しょうなん」へ着きました。中間チェックポイントの後、また手賀大橋の反対側を戻ります。水の館と手賀沼が一望できます。
我孫子手賀沼漁業組合の手前の舗装道路をUターンして左折し 橋の下をくぐり、我孫子高校を過ぎて、また遊歩道を進みます。昨年も工事してい ましたが、まだショベルカーが残って いて護岸工事中。1.2kmほどで公園広場に出ました。手賀沼公園内には、平 和の記念碑があり、貸しボートやレンタサイクルでの散策も楽しめます。ペタング〔スポーツ〕鉄球を投げて得点を争う競技で、高齢者が楽しんでいました。
公園前の交差点を直進して、朝来たコースを戻ります。なだらかな坂を上がって、我孫子駅前まで。やっと、ゴール(11:55)にたどり着いて、観光パンフなどをもらいました。また駅前広場には、手賀沼ゆかりの文人の記念碑が...。
深まる秋を、手賀沼湖畔の自然とともに、歴史・文学・文化の街並みをゆったりと歩いた半日でした。
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