3月10日(火)は、「ゆうほ(友歩・遊歩)21」で「小石川後楽園から徳川ゆかりの地(約7km)」を歩きました。
当日は、怪しげな天気で、晴れ間が出たり黒い雲に覆われている地域も。ハトちゃんは、京成船橋駅構内に集まったメンバーと、都営三田線「白山」駅で合流。
というのも、駅ハイ期間設定の「初春の神田川沿いを歩く」コースでも、小石川後楽園がコースに入っていて、スタートがJR飯田橋駅となっていてゴールが無かったので、スタート時(10時)にカードだけ登録。その後、都営線を乗り継いで、12分前に到着。パソコンで調べた時刻ピッタリにメンバーは駅に着きました(10:27)。今回は、先生を含め19名。
〔コース〕
スタート 都営三田線・白山駅→白山神社→小石川植物園→播磨坂→伝通院→善光寺坂→源覚寺→礫川公園→文京シビックセンター→小石川後楽園→ゴール JR中央総武線・水道橋駅
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いつもは駅のトイレを借用するのに、この日はそのまま改札口を出て、スタート(10:28)。
改札口を上がって、駅に近い白山神社〔948(天暦2)年、加賀 一宮白山神社を勧請した神社で古刹。東京十社の一つで、江戸時代から歯痛止めの神様として信仰される〕へ。
白梅やこぶしが咲いていました。
続いて、白山通りを横切って、住宅街の合い間のゆるやかな御殿坂を上り切ったあたり、右側にこんもりとした雑木林と外壁が見えて来ます。
出入口は、右手にまわり込んで、入園料400円を払って、小石川植物園〔1684(貞享元)年、江戸幕府が造った「小石 川御薬園」が前身。現在は、東京大学理学部附属植物園となっていて、近代植物学発祥の地でもあり、現在も自然誌を中心とした植物学の教育・研究の場となっています。植物園内には約4000種の植物があり、標本は約70万点。赤ひげ先生の「小石川療養所」が置かれていた〕に入園。
園内は広くて、案内板に沿って、ニュートンのリンゴ、メンデル葡萄、松やシラカバ、スズカケ(日本一)、桜やカエデ、多種類の樹木の他、池や湿地帯、青木昆陽(ここで、甘藷を栽培)の碑、旧療養所の井戸があり、サンシュユの黄色い花やタラヨウ〔葉書のような固い葉に書ける〕、ハンカチの木,3色の交じりのツバキなど、珍しい植物もたくさんありました。雑木林内の道は、落葉やどんぐりなどの果実も落ちていて、四季折々で楽しめます。紅葉は見事だそうです。
本日は、先生の案内でざっと観賞しましたが、花や植物の好きな人は、園内をゆっくり観ると半日は楽しめる場所です。
園内のベンチがある広場で、ちょっと早い昼食になりました。
40分ほど休憩した後、園内の奥まで散策。ちょうど見頃の梅林や池の周囲も歩いて、出入口の門に戻りました。
都道436号線に出て、ゆるやかな播磨坂の桜並木〔お花見の名所になっている〕の広い道路を上って行きます。ちょうど、中央部に親水公園になっている「水と緑と彫刻のある散歩道」が できていて、ゆっくりと風景を楽しみながら歩いて行きます。
ここで、先生が散歩道から寄り道。
小石川が石川啄木終焉の地になったということで、 銘文が掲 示 されていて、また顕彰室も3月下旬にオープンするとのことでした。小生は、岩手県で亡くなったものだとばかり思い込んでいました。
春日通りに出て、左折。
車の多い広い通りを600mほど歩いて左折すると、正面にパアーと視界が開けて、黄土色の新しく立派な山門や広い境内と本殿が並ぶ傳通院 〔1415(応永22)年、開創で、徳川家康が生母 於大の方をこの地で葬ったの で、於 大の法名から名前がついた〕へ。
先生の案内で、境内の裏手にある、於大の方、千姫、徳川家ゆかり の女性や子供(孝子など)の立派な墓があり、墓参しました。墓は大きくて、やはり江戸徳川将軍家の力を感じました。佐藤春夫や柴田錬三郎の墓もあります。
また、永井荷風の随筆「伝通院」をはじ め、小説の舞台にもなっています。
善光寺坂〔浄土宗の信州「善光寺」の分院・月参堂もあって、曲がり角には、1908(明治23)年創立の、浄土宗の学校を元にした淑徳学園がありました。
坂をを下って、小石川2丁目の都道436号線を右折して進みます。間もなく、富坂下交差点を右折します。直進すると、「こんにゃくえんま前」右手に入ったところにある源覚寺〔木造閻魔大王坐像が本 尊として祀られている〕境内へ。
境内は狭いんですが、珍しい、塩で固めた塩地蔵尊があります。内藤新宿での2月ウォークの最後のポイント太宗寺にあったことを思い出しました。眼病治癒の閻魔さまとして「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになり、人々の信仰を集めています。
水道橋方面へ南下。
春日 町交差点前に高層の建物「文京区シビックセンター〔文京区役所があり、25階に展望ラウンジは無料〕」へ。あいにく曇っていましたが、池袋や新宿の 高層ビル、 東京スカイツリー、筑波山や眼下の景色が観えて、しばし楼閣からの眺望を楽しみました。晴れた日には、富士山も良く観えるそうです。
高速エレベーターで下りて、下界へ。
東京メトロ丸ノ内線 「後楽園前」には、轢 川公園〔イタリアルネッサンス式の造園を 取り入れていての広場がありましたが、歩道の反対側から概観のみ。
最後のポイント、水道橋の小石川後楽園(西口)〔1629年水戸徳川家の祖である頼房が中屋敷として造った もので、光圀の代に完成。回遊式築山泉水庭になっ ていて、中国趣味豊かな庭園で、国の特別史跡・名勝に指定されている〕へ。
途中で、30名ぐらいのウォーキンググループと出会い、ほぼ同じコースを歩いていたこともあり、意気投合。
小生たちは、入園せずに、長く続く外塀から梅を観賞。石垣には、藩や個人の紋が刻印されていました。入園すれば、大泉水周りの景色と遠景に東京ドームが観えるスポット。
最後は、小石川後楽園の外壁に沿って遊歩道を進みます。途中に、徳川将軍家、水戸藩の家系図が観られる後楽園展示室に立ち寄りました。
その後、水道橋のシンボル黄色い建物横を通って、後楽園に通じる陸橋(後楽橋)の下を通って、JR水道橋駅で解散。
文京区小石川にある植物園・庭園と、徳川ゆかりの寺院をめぐって、都会の喧騒を離れた自然と歴史のロマンに触れられたウォークでした。シビックセンターからの眺望が、天候のせいで、いまいちだったのが唯一の残念賞。
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