に位置する小江戸「水の郷 佐原」は、舟運で栄えた商都・交易都市で自然と文化に恵まれています。町の名所や寺社・史跡はもちろん、小野川ほとりの風情のある商家群は必見。昔にタイムスリップしたようなノスタルジーを感じます。
〔コース〕
スタート 香取駅→鳥居河岸(津宮浜鳥居)→道の駅・川の駅 水の郷さわら→雛めぐり→水郷佐原山車会館→観福寺→東薫酒造→伊能忠敬旧宅→伊能忠敬記念館→ゴール 小江戸さわら春祭り会場→佐原駅
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ハトちゃんは3月14日(土)、駅ハイ(香取~佐原) 約9kmにチャレンジ。
京成大久保駅から京成成田駅へ行って、徒歩3分ほどでJR成田駅へ。駅前は整備中ですが、近道は通れるようになりました。その後、成田線香取駅へ到着(9:11)。
天候は曇っていて時折日ざしが出る程度で、風はほとんどありません。ふだんは 乗降客が少ない改札口も、同じ電車で降りた駅ハイ参加者で、Suicaのタッチパネルに触れるため、ごったがえし。
スタート受付をすませて、北口から線路に近い道を、前のウォーカーに続いて踏切を二度渡って、直進。
前方に一段高い利根川土提が見えて来ます。また正面に、鳥居の頭の部分も見えます。
国道356号線(利根川水郷ライン)を横断して、石段を上り土手に上がると、すぐ利根川手前に「津宮浜鳥居」が立っています。水面の前にあるので、一瞬、厳島神社を思い出しました。
続いて、利根川土手のサイクリングロードを、ひたすら佐原方面へ。はるか前方の茶色っぽい香取市役所 の建物に向かって歩いて行きます。河岸にカモがいっぱい浮かんで、羽根を休めています。
右側に流域面積が広い利根川の流れと河川敷、左側に国道356号線と田園・市街地風景が続きます。
約30分ほど歩いて、やっと道の駅・水の駅 水の郷さわら〔全国初の「道の駅」と「川の駅」が一体と なった複合施設〕に到着。野外では、バザールを開催中。小生は、母親が好きな佃煮を購入して、コースに戻りました。この道の駅・水の駅は、義母が佐原中央病院に入院中、小見川の実家から見舞いに行った際、何回か立ち寄ったので見慣れています。
香取市役所へは、国道を通った方が近いのですが、モータ ーボートなどが止まっていたり、スポーツ施設が見える利根川沿いの道を、景色を観ながら進みます。標識がわかりにくく、曲がり角で迷いそうになりましたが、ちょうど女性ウォーカーと出会って助かりました。
利根川土手の河川敷近辺は、4年前の東日本大震災で液状化の被害が大きかっ たところ。玄関前が被害を受け修復した、懐かしい「佐原中央病院」手前の道を左折。一緒に話をしながら、香取市役所前まで。
線路を渡って、市街地に入り、町並み交流館の隣りに、赤レンガの三菱館(三菱銀行佐原 支店旧本館 )〔1914(大正3)年建築で、英国から輸入したレンガを使った洋館〕が建っています。
途中、小野川沿いに造り醤油屋 「正上」がありました。
小野川が流れる忠敬橋を渡ります。警察官が交通整理を 行っていて、ちょうど、歓声が聞こえて来たのでそちらへ振り向くと、地元の山車を引っ張る一行に遭遇。追いかけて、パチリ。かなりの高さの山車で、子どもたちも元気に引 っ張っていました。
その先の道の両側は、いろいろな雛かざりが店頭に並べられていましたが、取手と比べると、規模も小さく華やかさには欠けていました。
大きな木が聳える八坂神社の境内一角にある山車会館へ。本日、駅ハイ参加者は無料。
入館すると、大きな山車2台と鯛の飾り物、ビデオシアターもあり、2階のガラス越しに山車が上 から眺められます。絢爛豪華な山車が観られ、また佐原の祭りのビデオや廊下の写真や道具から、本物の迫力と熱気を体感できました。神社にも参拝。
ここから、次のポイント観福寺までは、いささか長い距離を歩きます。
やっと、前方に森が見えて来て、幻想的な雰囲気の境内に入ります。観福寺〔真言 宗豊山の古刹。日本厄除三大師の一つ。890年の開山とされている。本尊は聖観世音菩薩〕へ。
境内に入り、古刹の雰囲気を感心し、本堂、観音堂、薬師堂などの諸堂を眺め、また風格の ある鐘楼をはじめ、重要文化財の釈迦如来など。伊能忠敬の墓にも墓参。墓は墓標が目立つ程度で、大したことはありません。その他、伊能頴敬(国文学者)、楫取魚彦などの墓があります。
紅梅、白梅の咲いている境内の出口で、懇意にしている旭市のご夫妻にバッタリ出会いました。前日の深夜メールしましたが、返事が無くて、会えないかと思いましたが、近距離の駅ハイだったので、参加されていました。ここからゴールまで一緒に歩くことに...。
観福寺参詣後は、四方山話をしながら珍道中。駅ハイポイントは、ご主人は100ポイント、奥さんも40ポイントを越えたそうです。すごく、頑張っています! 途中、前回迷った佐原学校給食センターを通過。
直進すると、左手に東薫酒造があり、立ち寄って、ぐい飲みと甘酒のサービス。利き酒もでき ましたが、3人ともあまりお酒を飲まないのでパス。
ちょうど、茨城から来た初参加の若い女性ウォー カー二人に特典を教えてあげると、喜んでいました。
また、小野川にかかる忠敬橋へ。時間が経つにつれ、川沿いにカメラを構える人や人通りも多くなって来ました。川に沿って、あまり垂れ下がっていない柳越しに国選定の重要文化財にもなっている建造物群保存地区へ。古い商家の町並みが立ち並びます。
桶橋手前の伊能忠敬旧宅へ。2011.3.11大震災の修復工事が終わり、旧宅内を見学。旧宅の 立派さと、敷地の広さ、銅像と横の碑「この一歩から 測量の日」石碑や家訓の案内板など、大変参考になりました。
続いて、桶橋(農業 用水の落ちる音から ジャージャー橋ともいわれている) を渡って、伊能忠敬記念館へ。
記念館は、こちらも本日の特典で無料なのでご主人と 入館。豪商の当主として 商才を発揮した前半生と、隠居して日本地図作成に捧げた後半生を紹介。関係資料は国宝に指定されています。入口正面に、当時の日本大地図と測量道具の展示を間近に観ることができました。ほとんど正確に現在の地図との整合性があるのは、精密な道具の無い江戸時代に、いかに苦労されたか計り知れません。館内は撮影禁止。
記念館を見学後、「小江戸さわら春祭り会場」へ。イベント では、佐原ばやしの披露や周囲に飲食物や特産品の店が並んでいて、盛り上がりを見せていました。
その後、歓声の上がった小野川を覗くと、ちょうど、手で櫓 を漕ぐ「さわら雛舟」が4艘戻って来たところで、舟上では化粧をした女性や娘さんが、ほとりから写真を撮る家族や観光客に手を振ったり、ポーズを作っていました。華やかな雰囲気が流れ、春の訪れを感じました。陸前高田市大使のゆめちゃんも愛嬌を振り撒いていました。
その後、駅への道を確認して、駅前の観光案内所で 珈琲のセルフサービス。佐原駅へ(12:17)。
帰りは、妻の実家のある小見川まで、電車とタクシーで帰る予定でしたが、実家まで車で送ってくれることにな り、昼食は、ウォークで歩いた道の駅・水の駅さわらへ。
ここで食べたうどんは、こしがあって、薄味の関西風で美味でした。
実家に着くと、前日から来ていた義兄が、畑仕事の休憩中。話好きの義兄が、野菜作りと山の話で熱弁。切りの良い ところで、買物の手伝いに呼び出されてグッドタイミング。
その後、ハトちゃんも二日間にわたり、畑仕事に精を出しました。
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今回の駅ハイを完歩されたご夫妻。車で実家まで送っていただき、ありがとうございました。次回も楽しみにしています。
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