毎月1回の恒例、大学先輩たちとの駅ハイ。今回は、潮来よりさらに遠出をして、期間限定コース「栃木県大田原市黒羽での紫陽花と寺社めぐり(約7km)」に参加。7月5日(金)雨も心配されましたが、強行。なお、本日は小生の61歳誕生日。
ハトちゃんは、例のごとく鈍行で、10時集合の那須塩原駅へと向かい ます。最寄の幕張本郷駅(6:03発)で、那須塩原駅へ(9:29着)。先輩2人は新幹線利用で3分遅れ(9:32着)。ハトちゃんの出迎えに、ニコニコ笑顔。駅前は、新幹線発着駅なので整備されています。
まず観光案内所で、バスの時間やチラシをもらい、大田原市営バスに乗り込みます(10:05)。あたりを見回しても、駅ハイ参加者らしい人はいません。舗装された道路を進むと、途中で、刑務所の敷地内に入って停車。面会と思われる女性が一人、停留所で降りました。
3人は、刑務所談義で盛り上がり...。 駅から35分ほどで、最寄のバス停である「黒羽支所」へ。局長は、『駅ハイならずバスハイでは?』と長いバス乗車にうんざり。親切な運転手さんが、『大雄寺の方が紫陽花まつりの会場に近いよ』と言ってくれましたが、「パンフレット」のとおりに「黒羽支所」で降車。
降りると、左手に那珂川が流れ、小雨が降っていて、早くも傘をさしての歩行。あたりがヒンヤリとした冷気の中、和気藹々と話しながら、コースマップに沿って歩きます。
すると、右手下方に、小さな案内矢印があり、何やら予想しなかった山道へ。階段は急勾配で距離が長い。いきなりの急登で、遠藤副長はペースダウン。『雨がもっと降れば道悪で登れるの?』という愚痴も出ますが、先頭の兼子局長は元ワンゲル部だけに突き進んで、われわれはしぶしぶ付いて行きます。
3人いたので進みましたが、独りでは暗くて心細い山道。山を越えて、平らな部分に出てからも、会場の黒羽城址公園まではなかなか着きません。途中、芭蕉の館あたりで、観光客と出会い、その後は会場までの散策道に、大小色鮮やかな紫陽花が咲き並んでいます。場所に寄っては、最盛期を過ぎた花もありましたが、今が盛りの色とりどりの紫陽花に対面できました。山を越えての近道でしたが、最初から疲れました。ただし、後でこの道を通ったおかげで、時間を稼げることになるとは...。
ゆっくり観賞するのを後回しにして、スタート受付時間の11時が迫っていたの で、急ぎ受付へ。公園内も広くて、会場内にあった観光案内所へ。ちょっと時間は過ぎていましたが、係の女性に話してセーフ(11:05)。
マップと資料をもらって、紫陽花観賞を後にして、駅ハイコースを回ることに。
先頭は兼子局長、2番手に遠藤副長、写真を撮る関係で小生がしんがり。
黒羽体育館横からシャトルバス発着所(土・日のみ)を過ぎて、大宿街道をひたすら北上します。大きな木が並び、森林浴を楽しみながら、時にウグイスの鳴き声が聞こえて来る山間のウォークに。前後に歩いている人影が見えません。物好き3人組は1.4kmほど直進して左折。途中、那珂川の向こう岸と流れが見えました。
黒羽橋を渡って、川幅や分流を確認。何でも、副長のお母さんが烏山の出身で那 珂川で小さい頃、水辺を散策していたそうです。
県道294号線とぶつかる角に、くらしの館〔約150年前の民家 を移築。 内部には、昔の生活用具のと変遷がわかる展示。絵画などを展示するギャラリーとして使用され、隣接の物産センターで野菜などを販売〕をちょっと覗いて、裏のトイレで休憩(11:30)。
ここからは、道幅も広くなり、交通量も増えました。車は、水しぶきを上げて...。とくに、目立つ建物は無かったのですが、ゴミ屋敷 と、なぜかパチンコ店名の「金の玉」で、新米看護師盲腸手術事件と、珍名いろいろなどで大盛り上がり。淡々と南下。那珂川の反対岸を戻る形ですが、川は全く見えず、こんもりした樹木が見えるのみ。かなり、雨が強くなって来ました。
1.8kmほど歩いて消防署を過ぎて左側に、小さな明王寺があります。芭蕉 の里といわれるだけに、芭蕉の句碑が建っています。
続いて、400mほど先に常念寺(12:00)。境内に入り、参拝。同じく芭蕉の「~ほととぎす」の句碑 があります。また、投句コーナーがあり、局長が一句投じてご満悦でした(以前、流山でも投句コーナーが)。
常念寺を出て、間もなくまちなかギャラリー〔黒羽藍染紺屋・(株)商美社・(株)足利銀行黒羽支店〕通りへ(12:21)。美術・工芸・書・手作り品等、地元作家による企画展が行われていました。
なお、足利銀行黒羽支店は、黒羽銀行として明治末期に建てられ、寄棟造り桟 瓦葺、2階建てで、下屋庇や大谷石積みの張出しと玄関ポーチがあります。外壁は2階軒まで土塗り黒漆喰で厚く塗りこめてあり、2階の鉄扉や1階正面の鉄格子などの開口部が厳重に造られています。栃木県内唯一の土蔵造りで国登録有形文化財になっています。
県道461号線の曲がり角に「ホテル花月」があり、左折して那珂橋を渡って、川を覗くと、雨中でも釣り人が 竿を垂れていて、いかにも「鮎の里」の雰囲気。コースを進み、田町十字路へ。ここで、先を行く局長に、副長が「待った!」。右折しようとしたので、反対だと。副長の慎重さと的確さは、ウォーキング時には欠かせない。
助かったと思って、間もなく、右手前方にチェックポイントの観光交流センターが見えて来ます。観光センターの先に、降車した「黒羽支所」のバス停。
正午を過ぎて昼休み中でしたが、受付 の女性が対応 してくれて、スタ ンプを押印(12:43)。帰りのバス停「黒羽出張所」までの近道を教えてくれました。というのも、バスの本数が少なく、違うバス停が始発になっているので。聞けば、この観光交流センターから自分の足で約15分と言われ、前日、東野交通に聞いていた徒歩30~40分とだいぶ違い、半信半疑に?
センター内部で休憩後、コースにしたがい、大宿街道にぶつかった正面に、黒羽小学校へ(12:55)。正門が侍門になっていて珍しく、趣きがあります。
校庭脇の道路は、石畳になっていて、紫陽花と、親水公園には鯉が泳いでいました。この道の雰囲気に3人とも絶賛。こころもち、ゆっくりした上り坂になり、左手奥に入ったところに大雄寺(だいおうじ)へ。蕎麦屋のあたりで、行きの運転手が話していたバス停を探すも見当たらず。
大雄寺〔黒羽藩主大関家の菩提寺で、総茅葺きで室町模様を今に残 す〕境内へ。 寺から先は、あじさい通りといわれて、紫陽花が道の両脇に咲き並びます。間もなく、芭蕉公園に、旧浄法寺邸〔1689年、芭蕉の愛弟子であった藩城代家老 浄法寺桃雪に招かれ、13日黒羽で宿泊。桃雪邸跡や句碑がある〕へ。冷たい麦茶サービス(13:05)。
その後、ゴールをめざして、左手の小高い山道に入って、芭蕉の道を通って、左手の芭 蕉の広場、芭蕉の館【三の丸跡】〔芭蕉に関わる資料と藩主大関家の資料を常設展示〕 へ。時間の関係で、入館せず。館前の庭には、文学碑や、芭蕉が馬に跨り曾良を従えているブロンズ像がありました(13:11)。
崖の紫陽花を観ながら、黒羽城址公園【本丸跡】【旧物見台跡】内へ。公園内は、スタートに比べ、 天候も回復して、かなりの観光客(老若男女を問わず)や車イスを押す姿も見られて、各種の紫陽花の花観賞や写真撮影で賑わって来ました。3人組もゆっくり雨露に濡れた紫陽花の色・形状・大きさなどをゆっくり鑑賞できて満足。公園内6千株といわれていましたが、点在しているため、鮮やかという感じで、圧倒感はもう一つ。
受付でゴールし、紫陽花まつりののステージ前の飲食店で、遅めの昼食で、焼そばとコロッケを賞味(13:26)。副長の準備万端の性格で、持参した3個のおにぎりを分けてもら い、道中初の野外での昼食談義に花が咲きました。
帰りは、観光交流センター受付嬢の近道を、先頭の局長が確認しながら、行きで汗ビッショリになって苦労した芭蕉の館先の急坂を下ります。一度、来た道なのでスムーズ。バス停 「黒羽支所」手前で、那珂川歩道橋(206m)を渡ります。歩道は自転車・歩行者専用なので、楽に歩けます。また、地面は、陸上競技のトラックみたいに、クッションがあり、歩いていて気持ちが良い。眼下に、那珂川も観えます(14:20)。
橋を渡り終えて、真っ直ぐは、何と常念寺(14:25)。左折して、一度歩いたコースなので、スイスイと。真っ直ぐ行けば、まちなかギャラリーですが、藍染紺屋を右折し約300m。黒羽 郵便局の手前のスーパー前に、待望の「黒羽出張所」のバス停(14:35)。3人の足では、観光センターから15分弱で着いてしまい、余裕で次のバスの始発(15:05発)を待つことに。局長と、小生は、スーパーのトイレで着替えて、さっぱり。
帰りのバスは、黒羽街道を西那須野駅へ向かう順路で、途中、国際医療福祉大学のキャンパス内に入り、停留所で学生たちの乗車があり、大学勤務していた3人は定年後、キャンパス内に入れて苦笑い。
バスが駅へ着くと、次の宇都宮行き電車との乗継ぎが4分。大急ぎ で、ハトちゃんは、駅のNew Daysでオリジナル付箋をもらい、先輩たちとの挨拶もそぞろに、改札口から階段を降りると、電車がホームへ滑り込んで来て、あやうくセーフ。
先輩たちは、駅近くの乃木温泉「ゆの郷」に入浴して、ゆっくり至福の時間を楽しんだそうです。したがって、宇都宮へ出たのが19時過ぎとなり、立って、新幹線で帰宅したと、メールに書いてありました。
8月は、暑さのため、3人組の珍道中もお休み。9月の駅ハイで、世界文化遺産に登録された富士山散策にチャレンジする予定です。
結果的に、関東地方は翌6日に梅雨が明けて、連日、猛暑日になってしまいましたが、涼しい中での紫陽花まつりと寺社めぐりは、緯度が北にある分、色鮮やかな紫陽花にお目にかかれて、魅力あふれたウォークとなりました。
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