「暑~い」という言葉を言いたくなくても、自然と出て来るくらい、連日猛暑日が、続いています。
そんな中、7月9日(火)は、習志野市内のサークル「ゆうほ21」の定例 市外ウォーク。
今回は、「歌舞伎座・旧新橋停車場~芝界隈コース(7km)」
船橋西武前に集まったメンバーは、先生を含めて14名。暑さのせいか、いつもより数名少ない。先生から 「暑いので、コースのショートカットと歩行時の熱中症予防・注意」 を聞きます。
9時30分に集合したメンバーは、JR船橋駅から中央・総武線に乗って浅草橋で、都営浅草線に乗換えて、東銀座駅へ。
地下の通路から、早くも歌舞伎ファンと思われる人々が多数。エスカレーターで上がると、新装された 歌舞伎座前に大勢の観光客が、写真を撮ったり、買物をしたり...(10:27)。
駅のトイレ休憩の間に、新歌舞伎座の前で、立ち話をしながら、立派な建築物と、日本古来の歌舞伎の融合性に感心しきり。
築地本願寺と東京都中央卸売市場築地市場への約1kmはショートカット。
昭和通りを新橋方向へと向かいます。途中に、狩野画塾跡あり。真っ直ぐ進み、高速都心環状線の 高架下から右手に入ると、旧新橋停車場〔新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が敷設された時に建てられた「旧新橋停車場」・駅舎は関東大震災時に焼失したものを復元。国の史跡に指定されている。鉄道発祥の地〕
建物裏手に回って、「0マイル標識」〔東海道本線の起点〕と線路の一部、駅舎、プラットホームの一部(35m)を見学。
次いで、建物内に入館〔入場無料〕すると、隣り は「ライオン(ビアガ ーデン&レストラン)」。そちらに興味のあったメンバーも。鉄道歴史展示室の2階と、1階には床の一部がガラス張りで、開業当時の駅舎基礎石を直に見ることができました。大した高 さではないのに、東京スカイツリーの展望台でもあったように、その場所に立てない女性メンバーも...。
鉄道開業140周年、開館10周年企画展「情景作家―昭和のミニチュア」が開催中。
停車場を見学後は、ゆりかもめの新橋駅、日本テレビなどの脇を通って、建物等を眺めながら、新橋 高層ビル街を抜けます。建物へ通じる出入口に回転ドア。立ち往生する姿に、苦笑い...。ビル横の道が遊歩道で、地上より高いぺデストリアンデッキとなっていて、車や信号の心配をしないですみます。地上を歩くのとは、暑さもだいぶ違います。
右手に、東海道新幹線やJRの各線が走り、ビル群が続き、ゆ りかもめの車体も時々お目にかかります。眺望がきき、ときおりビル内に入っ て冷房下を歩くことも。1kmぐらいで、先生お奨めのイタリア公園〔2001~2002」の事業の一環で、イタリアから寄贈〕へ。
小さな公園で、大理石の彫像がいくつも並び、噴水があり、花壇風に作られていますが、花がこの時期イマイチなのと、大きな木が無いので、陽光をまともに浴びて暑さがしのげません。
早々に、さらに直進して、「アクティブ汐留」過ぎから地上へと階段で下りて間もなく、前方に横断歩道。
渡って前方に旧芝離宮恩賜庭園〔江戸初期の大名庭園の一つで、回遊式泉水(せんすい)、池を中 心とした庭園。明暦(1655~1658年)の頃に海面を埋め立てた土地を、延宝6年(1678年)に老中・大久保忠朝が4代将軍家綱から拝領。忠朝は小田原から庭師を呼び、庭園を作ったと言われている。幾人かの所有者を経たのち、幕末頃は紀州徳川家の芝御屋敷となり、明治4年には有栖川宮家の所有となり、同8年に宮内省が買上げ、翌9年に芝離宮となった。大正13年に、皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市に下賜され、園地の復旧と整備を施し、同年4月に一般公開。また、昭和54年6月には、文化財保護法による国の「名勝」に指定〕。
離宮と呼ばれているのは、今の赤坂離宮と同様に、皇太子の住居がこ の地にあったことという説明が先生からありました。
入園し、お休み所で昼食に。庭園の景色を眺めて、藤棚の下で、そよ風に当たりながら食べる昼食の優雅さは、大名になったよう。紫のききょうが咲いていました。都会のオアシスで、涼感に浸りました。
思い思いの弁当を頬張りながら、歓談。
その後、先生の案内で、庭園内を散策。大山からの眺めは、一段と際立ちます。回りはビジネス街で、新幹線や東京タワーも観えます。南側は、以前、海だったこともあり、海からの水を引く取水口もありました。手入れの行届いた松のすばらしさに対し、芝生の雑草が目立つ場所も...。
庭園を出ると、線路高架下をくぐり抜け、左手に黒っぽい国際貿易センターの高層ビル。大門通り は、新橋駅から地下道を通ると短い距離ですが、冷気が感じられて、地上に上がらずに「帰ろうか」と言うメンバーが1名。
地上に出て、芝大神宮〔1005(寛弘2)年に芝公園丸山に創建。約600年後に現在地に移転。関東のお伊勢 様。だ らだら祭りで有名〕へ立ち寄り、烏帽子と擬宝珠をかぶった狛犬にご対面。
鳥居は、伊勢神宮と同じ神明鳥居。階段を上って、社殿に参拝。社殿内に入って、メンバーは小休止。暑さのため、水分補給。なかなか重い腰が上らない。
先生が先に行くのを見て、催促のかけ声をかけると、徐々に集まって来ました。
続いて、大門をくぐり真っ直ぐ進み、芝増上寺(浄土宗大本山。1598(慶長3)年に現在地に移転。 徳川将軍家の菩提寺として徳川将軍秀忠を含む6人を安置。三解脱門(三門)をくぐると、視線は大きく開けて、正面の大殿に圧倒されます。その前に、グラント松と名のついた巨木が、門を入ってすぐ右手にあります。第18代アメリカ大統領グラント将軍が、増上寺訪問記念に植えたもので、見上げてもてっぺんは見えない。広い境内からは、本堂の右手後方に、新化粧の東京タワーが観られるビューポイントも。小生は、新しく白と赤で形も変わった新東京タワーよりも、赤だけで三 角の頂点が望めるデザインの方がしっくり来ます。
本堂への参拝をすませて、前方を見ると、三門の方が、松より高いのに、二度ビックリ。
増上寺を観た後は、門を出て左折するのが本来のコースでしたが、右に曲がって、塗装がはげている ものの風格のあるニ天門前を通って、御成門(都営三田線)前を通って、芝消防署 角を左折し日比谷通りへ。上部が丸くなっている高層ビルのMORIタワーの角を右手に曲がって、直進。
左手に、見覚えのある山(標高が何と26mの愛宕山)が。エレベーターはゆっくりでしたが、山の頂上まで続いていて、乗った人は坂道を登らず、体力温存。
皆が揃って、NHK放送博物館〔1956(昭和31)年世界最初の放送ミュージアムとして開館。約2 万件の資料と約7千点の図書を所蔵〕へ。館内(入場無料)では、現在放映中のテレビ小説「あまちゃん」の主題歌が流れていて、1~4階フロアには放送のはじまりからテーマごとに貴重な写真や図書、機器など数多く公開されています。昭和世代のメンバーは、とくに過去の大河ドラマやテレビ小説などの若くて、はつらつとした俳優の姿に、時の流れを感じ、立ち止まって話に熱が入る場面も。
館内は、冷房がきいていて快適に館内を観て回りました。サークルでは、1度、同場所に来ていて、そのときはふれあいホールで公開番組を観覧。今回は、時間の関係でパス。
最後のポイントは、向かい側の愛宕神社〔1603年(慶長8)年、江戸幕府を設 く徳川家康公の命により、防火の神様として祀られる。オフィス街にも近いため、昼休みや市民の憩いの場になっている。京都の愛宕神社が総本社〕に参拝。
その後は、愛宕山男坂の86段40度の急階段を下ります。「出世坂」と呼ばれ ていて、下りは鎖に捕まらないと、今にも転げ落ちそうに。曲垣平九郎が騎乗のまま登った故事があるそうです。登って来る参拝者に尊敬の念を抱きながら、ふもとに着いてホットしました。
帰りの駅は、都営三田線の御成門駅でしたが、同じ道を戻りたくないのと、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に近いということになり、虎ノ門方面へ。
途中、右手にJR「新橋」駅の高架が見える地点で、先生が虎ノ門駅へ向かって先に行ってしまったため、JRで帰る組は、中川会長に話して、新橋駅方向に右折し直進。ハ トちゃんも一緒に同行。
ゴールは、流れ解散に...。 新橋駅日比谷口SL広場には、蒸気機関車が(14:16)。
歩行距離は、暑さのためショートカットしたので、約5.5km。神田先生の案内で、できるだけ涼しい所、道を歩けたので、誰も体調を崩さず、都内の名所・旧跡を歩けました。
夏のウォークは、水分補給と、できるだけ日陰と冷房室での休憩などを考慮しないと、大変です。早朝のウォークぐらいが、一番良いのでは?
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