梅雨の合間の6月18日(火)、「JR 駅からハイキング」で「湘南の絶景と寺社めぐり(in 二宮)約6.5km」に参加。
コースは;二宮駅吾妻山公園展望台吾妻神社ふたみ記念館 美術館川勾神社西光寺 等覚院ガラスのうさぎ像二宮駅
東京駅から東海道本線熱海行に乗って、1時間10分。二宮駅には9時5 0分に到着。駅前北口から横断歩道を渡って二宮町観光協会で、スタート受付(10:00)。台帳では2人目。天候は曇りで湿度は高い。梅雨の合間としてはまずまず。
建物の裏手にまわり左折すると、ゆるい上り坂。二宮町役場が前方に見えると、左手に吾妻山公園の案内。役場横の入口から急階段を登ります。100段登った所に標示があり、「あと200段続く」とのこと。上を見ずに足元だけを見てじっくりと登ります。
階段を登ると、汗ビッショリ。一息入れて、散策 道を上ります。左手に東海道線 の電車の通る音が聞こえ、アジサイが、この季節にピッタリで一角に咲いています。間もなく、右手に鳥居が見え、浅間神社。続いて左手の道は、吾妻神社へと続いていますが閉鎖中。
ゆっくり散策路は、右手にまわると、途中、長~いローラす べり台〔全長約102m、傾斜10度)を過ぎると、木目調でロッジ風の公園管理事務所と右手にトイレ。
標識にしたがい、展望台を目ざす。
展望台は、芝生広場や東屋、ベンチもあって、相模湾をはじめ湘南の海。そして丹沢などの山並み が観えます。標高は136.2mで低山ですが、見事な景観が広がります。残念ながら、本日は晴れていなかったので、感動するまでには至らず。それでも広々とした天上からの眺めは、来て本当に良かったと...。
マップを見て、東屋横の道を下ります。途中に、吾妻神社(東屋下に鎮座し、日本武尊と妻の弟橘姫命伝説に因み、縁結びの神とし て親しまれている)を通って、吾妻山の緑豊かな森林浴を楽しみながら、だらだらと長い山道・階段をゆっくりと降りて行きます。雨が降るとすべりやすい道。途中で、女性ハイカーが登って来ましたが、長くて大変そう。300段の方が距離が短く、得をした感じ。
右折して歩道を進むと、足元に「梅の実」がいくつも転がっていて、梅沢というだけに梅林。その先には、梨畑があり、袋を被せた梨が...。ちょっぴり、線路に沿って歩き、今度は右手に大きくカーブ。車道には、一段高い歩道が片側だけ。釜野橋のバス停過ぎまで、安全に右側を歩行。
バス停を過ぎて、チェックポイント(2.3km)のふたみ記念館(博物館)http://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/futami_museum/ 前へ。冷房が利いていてホット一息。館内の入口にスタンプがあり押印。せっ かく入館 したので、館内の二見利節氏絵画〔二宮出身の異才の洋画家で、生前4千点もの作品を残す〕を鑑賞。抽象画の影響も受けたと思われる筆で、色づかいが茶や灰色を基調に、濃淡を大胆な構図で描くという印象。親切な女性学芸員と立ち話をして、「この先も頑張ってください」という声に励まされて再スタート。外で、マップを持っていた1番目の男性ウォーカーと遭遇。
バス停前で右手に曲がる道に入って、運動場入口の信号地点まで。そこから 右折して上り坂。右手 が町民運動場になるY字路を左に行くと下り坂。途中、右手の畑では、農作業をする人たちを見かけました。
川勾神社の入口看板があり、右折。3分ほど歩くと、正面に、延喜式式内社の川勾(かわわ)神社 〔相模の国「二之宮」として、社名が大和朝廷「延喜式」に記されている、千年を超える由緒ある古社。子宝、縁結びのご利益がある〕へ。四方を森に囲まれた自然豊かな所で、鳥居を上がると、藁葺屋根の門に県内最古の随神の神様が...。境内には、茅の輪くぐりがあり、夫婦杉が立派でした。
続いて、川勾神社手前に墓が立ち並ぶ西光寺〔鎌倉時代開山で、真言宗東 寺派の由緒ある寺。境内に、カヤの大木(樹齢約5百年)は町の天然記念物〕を参拝。また、本堂前には、砂利の上に、円状に干支の焼物が囲んでいました。
その後、いったん来た道を戻って、今度は右手の急カーブを進むとゆっくりと上り坂で、間もなく下ります。密厳院を過ぎて間もなく東海道本線の陸橋を渡ると、前に車が行き交う広い国道1号線が見えて来ます。
不意に横の建物の名前を見ると山西防災コミュニティーセンター。あわてて、手前の細い道路を右折して、裏通りの車の少ない道を進みます。宝蔵禅寺を過ぎて、T字路にぶつかり、右折すると、1号線(山西)へ。
そこから、旧東海道に沿って少し歩くと、左に一段高くなって、等覚院〔境内には、六地蔵尊、子を抱 く観音地蔵など。本尊は不動明王および両脇侍像〕へ。ふちが赤い屋根には、町指定の町最古の梵鐘がぶら下がっており、薬師堂前のフジの木も町の天然記念物とのこと。開花時期に合わせて参拝したいものです。
ここで、寺社参拝は終わり。旧東海道を進んで帰ろうと思いましたが、急に湘南の海が見たくなって、手前の道を右に曲がって、海岸へと...。
海岸は、工事中の場所もありましたが、 砂浜近くまで歩いて、潮の香りをかぐこ とに。釣り人が手前に一人、桟橋にだいぶ集まっていました。波は穏やかでしたが、先日訪れた千葉・九十九里浜とは大違いで、水は濁っていて、ゴミも散乱していてガッカリ。
それでも、昔、ハトちゃんは夏休みになると、月の半分は湘南(片瀬江ノ島や七里ガ浜)で泳いでいた頃が懐かしい。
来た道を戻り、民家脇の階段を見つけて上がると、1号線。反対側に横断して先を急ぎます。途中、吾妻神社入口や吾妻山入口の横断歩道名があり、右手を振り返るとこんもりした山が観えました。
12時7分発の東京行に間に合わせるため、梅沢からは時速6kmペース。バス停を次々通り越して、二宮駅入口を左折すると、駅前へ。
ロータリーの一角にガラスのうさぎ像〔二宮駅周辺は、太平洋戦争終結直前の爆撃により尊い多くの生命が犠牲になった。戦争体験記「ガラスのうさぎ」(高木敏子著)が国民に深い感動を呼び、二度と戦争があってはならない、恒久平和への思いを込めて建造〕を見て、感動。
あわてて、駅反対へ階段を昇降して、観光協会でゴールの手続き。台帳には10人ほど参加。もちろん、1番早く到着。すでに、正午の時報は鳴っていて、慌てて改札口へ。見ると、なぜか、次発は11時58分の表示。本日は列車の遅れで、結局、5分遅れで電車に乗り込みました(12:03)。平日なので、席は空いていましたが、平塚で早くも立ち見が出るほど。千葉の内房線・外房線とは利用客に雲泥の差。
吾妻山の眺望こそ霞んでいましたが、異才の画家で、二宮に生きた二見利節の絵画にも触れることができた、有意義な湘南駅ハイ(in 二宮)となりました。
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