雨が心配された、6月12日(火)「ゆうほ(友歩・遊歩)21」のメンバー18名(顧問の神田先生を含む) 都下国分寺へのウォーキングへ。
ハトちゃんは、実家が西八王子のため、先月と同様に、JR「西国分寺」駅〔1973(昭和48)年4月開業〕へ直行。他のメンバーは、船橋駅から、JR総武線、中央線に乗って、11時に到着。駅で30分ほど待ちました。その間、駅前の変わりようにビックリ。小生が学生時代にできた駅で、南側は小規模ですが、バス・タクシー乗り場のあるロータリーを中心として商店やマンションが立ち並んでいました。
トイレ後、スタート。マンション群の間の「史跡通り」の緑多き遊歩道を和気藹々と歩いて行きます(11:12)。
最初にほぼ武蔵野線の府中本町方面に南下します。まず武蔵台公園内の武蔵台遺跡敷石住居跡に。それから旧鎌倉街道を通過。新緑と蕉風が流れる中、切通しの古道を、わずかの間、歩きます(11:20)。
間もなく、黒鐘公園へ(11:29)。ここには、国分寺崖線(ハケ)を利用した長いすべり台があり、ちょっとすべって 見たい気分に。その東側に、武蔵国分尼寺の礎が残る市立歴史公園(平成15年4月開園、日本の歴史公園百選の一つ)へ(11:30)。かなりの広さでそばに武蔵野線の電車が通ります。先生から、、奈良時代に武蔵国分寺・尼寺が建立されたいきさつを聞きました。
「本日は、歴女の気分で、レッツ・ゴー」「天気が持つかなぁー」 という心配も。
ついでに、公園内の低地に設置された施設を、ガラス越しに地層を覗くことに...。
続いて立ち寄ったのが、市文化財資料展示室で、鍛冶工房跡が見つかった第四中学校内から出土した瓦、土器などを展示・また住田正一の古瓦コレクション等を見学(11:40)。その後、武蔵国分僧寺跡へ〔国指定史跡〕へ。七重塔跡があったとされる場所に着くと、ひっそりと佇む大きな礎石があり、別の観光グループが来ていました(11:54)。同じく、説明板の前で先生の話を...。
全国最大の規模で、鎌倉時代に新田義貞の合戦で焼失。講堂、金堂があり、 東大寺に似た伽藍配置になっていて、七重塔(高さ60m)は、伽藍配置の外側にあり広大な敷地です。途中に、白い栗の花の強烈な臭いが漂って来る...。
その後、医王山最勝院国分寺(真言宗豊山派の寺院で、1733(享保18)年本堂が再建され、1987(昭和62)年に改築)に寄ると、本堂のある境内には、花に「万葉集」の短歌を詠っている札がかかっています(12:03)。明治28年に移築した楼門〔市重要文化財〕は風格があります。
その後、雨が少々強く落ちて来た。境内の奥に、仁王門を通って、急階段を上 って薬師堂〔1751~1763年建立。国重要指定文化財〕へ(12:10)。古刹でまわりは閑静な雰囲気。参拝後、先に進むと、後方の4人の姿が見えない。ちょうど、メンバーが話している時、Nさんの携帯に迷子の連絡。
Nさんが迎えに行き、都立武蔵国分寺公園〔旧国鉄・鉄道学園跡地に作られた公園〕内でやっと合流(12:20)。「脱走していた」という冗談も (女流歌人がコースの万葉植物園で植物と万葉歌に見入っていたのかも?)
正午を過ぎて腹の虫が鳴いていたんですが、やっと園内の休憩所で、雨を避けながら固まって思い思いの昼食・トイレ休憩を(12:25)。
昼食後、高台にあるふれあい橋(わが習志野市にも同名橋あり)を渡り、円形広場を眺望(13: 00)。また、元の散策路に戻り、野鳥の森を過ぎて下り坂の細い道を進むと、赤い鳥居の真姿の池・湧水群へ(13:12)。清流が流れていて、ホタルの生息地でカワニナがいるとの案内板も。良好な自然環境が残っています。野菜の直売所で新鮮な大根が100円で販売。
お鷹の道〔江戸時代に尾張徳川家の御鷹揚だったことに由来〕を進むと、「史跡の駅おたカフェ」の前に。入館料は100円。入館の手続きをしていると、観光ガイドの方が「雨なのでガイドが無くて手持ち無沙汰」と言っていたら、その方が、一緒に旧本多家住宅長屋門〔国登録有形文化財〕から入り、カイドをしてくれました(13:18)。
まず、七重塔のミニチュアの前で、次に館内を見学。資料館内で武蔵国分寺復原模型の前で概要と歴史、それに史跡の発掘調査の成果を紹介、説明していただき、貴重な話を伺いました。また、出土した国分寺の各種瓦を観覧。昨春の大震災で話題になった「ガレキ」とは、「瓦〔ガ〕」と「礫〔レキ〕」とが残るということで、悪いニュアンスでは無いことが一つ勉強になりました。
30分ほど説明や展示を見て、少し理解を深めました(~14:05)。その後、お鷹の道を戻り、国分寺駅への近道を行き、不動橋を渡って、駅方面へ。ハトちゃんは、駅手前の交差点で、メンバーとお別れ(14:22)。
一瞬、タイム・スリップしたようで、武蔵国分寺の歴史と雨でしっとりの自然散策となりました。
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その後、一人で国分寺駅南口近くの殿ヶ谷戸庭園〔1974(昭和49)年に東京都が買収するまで、三菱財閥の岩崎彦弥太氏の別邸で、和洋折衷の回遊式林泉庭園〕へ入園して、公園スタンプラリーのスタンプをもらいに(14:25)。ついでに、庭園内を散策。段丘崖を含んだ地形に自然植生と池には湧き水の窪地もあり、野川の水源の一部となっていま す。竹の小径や萩のトンネル他、「紅葉亭」からの池の眺めは、秋が最高。雨の庭園は、人も少なく、しっとりと歩けました。受付で、花の種をいただきました(14:50)。
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国分寺駅に出た直後、「待てよ。小金井公園も時間的に行けるぞ!」と決意して、駅前交番でバスを調べてもらい、北口から立川バスで「花小金井南口行」に20分ほど乗って、「嘉悦大学前入口」下車して、徒歩5分で小金井街道沿いの「都立小金井公園」西口へ(15:48)。
広い公園(約79ha、日比谷公園の4.8倍)は、雨が降りしきり、舗装道路にも水たまりが。太く大きな桜の古木や、広い芝生が延々と続いていて、晴れていれば絶好の散策路になります。
公園中央のサービスセンターに行って、7個目のスタンプをゲット。
受付の男性係員と立ち話。「良く来られましたね。また来園ください」と言われて、挨拶後、公園正門口の花壇を観ながら、玉川上水に沿って紫陽花が咲いている五日市街道に出ます。左折して関野橋を渡ると、定年前に勤めていたH大学工学部への道。懐かしい感じになり、大学前を通過(16:19)。入口前の建物は新しくな り、昔の面影はありません。
校門を出て来た学生の後に続き、東小金井駅への道を急ぎました。駅までは、公園のサービスセンターから25分ほど。
中央線区間の高架になった関係で、駅前は工事中でしたが、様相は一変。 昔、仕事帰りに寄った居酒屋も無くなっていました(16:32)。
JR中央線に乗って、西八王子に向かいました。実家に着くと、17時をまわってしまい、母が風呂を沸かして待っていてくれました。結局、本日は3ヵ所をめぐり歩き、15km近くを歩く破目に...。夕食の寿司を平らげて、明日の駅ハイ(in 奥多摩)に備えて早めに寝ました。
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