今回で、昨年初めからはじめた「美術館・博物館めぐり」もちょうど20回目になります。
花冷えの3月28日(日)に、東京メトロ南北線「白金台」駅から徒歩10分ほどの 「松岡美術館」http://www.matsuoka-museum.jp/ に行ってきました。
創立者の故 松岡清次郎邸跡地に移転した新美術館は、古代エジプト、ギリシア、ローマの古美術や、ガンダーラ・インド彫刻、中国の陶磁器など、また、フランス印象派絵画(ルノワールの作品を代表とする)、日本の絵画など、とても貴重な美術品が展示されていました。
閑静な住宅街にあり、庭園も併設されています。とくに、コレクションのきっかけとなった、中国陶磁は館のメインで、各時代の精緻な作品と多様な収蔵は見事でした。テレビの「お宝鑑定団」に出たら。ビックリする値段になるのでは...。
館内は、展示品ごとのスペースが比較的ゆったりしているので、ゆっくりと鑑賞できました。大形のブロンズ彫刻が、ロビー中央にあるのが印象的です。展示室は1階と2階で、企画展は2階になります。
ひととおり観て、帰宅しようと思いましたが、歩いて5分ぐらいのところに、目黒の 「自然教育園」http://www.ins.kahaku.go.jp/ があることを思い出し、向かいました。そういえば、小学生の頃、二度ほど遠足で来たことがあり、出入り口の風景に見覚えがありました。園内は、かなりの広さで、歩くとかなりの時間がかかるのと、まだ、桜も3分咲きぐらいなので、今回はパスしました。
ウォーキングして、武蔵野の自然を観察するのには、もってこいのスポットです。
次に、知らなかった、隣の「東京都庭園美術館」 http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html
に行き、「アール・デコ の館」展に足を運びました。桜の木を過ぎて、曲がりくねった道の先に「洋館」があり、建物そのものが展覧会場となっていました。
宮家の朝香宮邸として建てられた3階の建物(1933年)は、欧州を中心に流行した「アール・デコ様式」を取り入れて、部屋、窓、照明、そして置かれている家具、通気口のデザインなど、こだわりの内装が洋館の雰囲気を見事に醸し出していました。
また、出窓から見える庭園の全景や桜の眺望はすばらしく、夜、ライトアップされることを、昨日(3/31付)の「朝日新聞」夕刊で知ったのは、とても残念で、後の祭りでした。
ここは、JR「目黒」駅からも近く、初めて来たわりには印象に残りました。外気が冷たいので、早々に家路に着きました。