秋晴れの10月12日(水)、「JR 駅からハイキング」の今月いっぱいの「恵比寿・六本木のお洒落な街歩き」に。このコースは今月いっぱいの期間設定で、遅くならないうちにと思い、勇んで出かけました。
JR総武線「幕張本郷」駅を8時30分過ぎの電車に乗り、東京メトロ東西線・日比谷線を乗り継いで「恵比寿」駅へ。というのも、この乗継が一番運賃が安かったので利用。結構、東京メトロは、長く乗っていても運賃が安いんです。
ちょうど地上に出ると、すぐ前のビルがスタート地点のチェック場所の「アトレ恵比寿」(10:10)。エスカレーターを降りると右前方に、リュックを背負った7,8人のウォーカーが。並んでチェックを受け、マップを見ながら歩き出しました。平日なのに、都内はウォーカーが多いんですね。
まず、受験校でも有名な広尾小、中、高校まで、なだらかな上り坂。右側に、洋風で入口が自動扉になっている第1のポイント「山種美術館」(10:17)へ。以前は、ハトちゃんが勤めていたH大学の近 くの「九段下」にあり、4回ほど足を運んだものです。広尾に移転してからは初めてだったので、館内を絵画鑑賞。「知られざる歌舞伎座の名画」72点が、まとまって観ることができました。歌舞伎を観ることの無い小生でも、「勧進帳」の見得を着る姿や、女性の表情や着物の感じ、当時の文化をうかがい知ることが...。歌舞伎役者や有名画家の作品も目を惹きました。
坂を下って行って、本来は国学院大の方に左折し寄るところでしたが、ショートカット。そのまま大通りを進み、首都高速を過ぎて周囲が竹林になっている根津美術館(10:36)前へ。以前、一度入館していたのと、展示があまり興味が無かったので寄らずに直進。
右手にいろいろなお墓が見えて来ました。青山橋を渡って青山霊園(10:47)内へ。墓地中央で右 折し、両側の墓地を見ながら霊園にサヨナラ。霊園は約26万㎡もあり、著名人や忠犬ハチ公の碑もあるそうで、管理事務所で歴史的墓所マップを配布しているんですが、今回、観るところが多いので先を急ぎました。
政策研究大学院大の先に、六本木の「国立新美術館」(11:00)が。建物も独創的で、入口の案内板を見ると、特別展として「二紀展」「モダン・アート,アメリカン展」を開催中。美術に興味のある、ハトちゃんは久しぶりに入館。とくに「二紀展」での絵画・彫刻では、大胆な構図や繊細なタッチ・色使い、表現力など、すばらしい作品に出会えて感激。一つ一つじっくり鑑賞しました。
「モダン・アート,アメリカン展」は12月中旬まで開催している(現在、読売新聞夕刊1面で紹介中)ので、次回にまわし、コースに戻りました。
このあたりは、アート・トライアングルと呼ばれ、新しいアートの拠点にもなっています。
前方に高いビルディング。東京ミッドタウンで、横断歩道を渡り、東京ミッドタウンガーデン(11: 11)内の遊歩道を歩く。池、芝生、ベンチ、オブジェもあり、ミッドタウンの外周を散策。檜町公園も憩いの場所で覗いて見ました。ホテル横を高級車が横切り、ホテルマンの姿も...。
坂を上って、大通りに。左折して、人通りの多い高速道路下の道に。六本木交差点を左折すると、見上げるほどの高い建物。六本木ヒルズ(11:29)で、ここはゴールまで5.4kmとなって、やっと全コース半分の地点。以前来た事があって知っていたはずでしたが、わかりづらく、チェックポイントはエレベーターで3階の森美術館(11:33)入口へ。帰りのエレベーターで降りる階をハトちゃんは勘違い。時間をロスして通りに出ました。
ヒルズを過ぎて、交差点を左折し、あまり車の往来が多くない道を入って行くと、警察官が物々しい警備。中国大使館(11:47)があり、大使館壁に写真が飾られその近辺に中国人がいて、新聞配りや店屋前でたむろしていました。
交番を過ぎると、雑木林が見えて来て、有栖川宮記念公園(11:52)入口へ。ここは高松宮家より1934(昭和9)年に東京市に賜与され、記念公園として開園。園内には、丘や渓流、散策路、噴水広場は、噴水が見られなかったのですが、広場では、多くの母子が遊具で遊んでいて、中央図書館や馬に乗った銅像 もありました。
トイレ休憩後、出口の先に坂があり、道を聞いていたところに、男女のウォーカーが。一人で心細かったので、同行させてもらい、そこからは、ウォーキングの話や世間話をしながら、一緒に歩いて行きました。御夫婦で一緒に歩く姿は、ほほえましく見えました。新坂〔このあたりは、結構、坂が多い〕を降りて行くと、パキスタン大使館やフィンランド大使館も見えて来ました。
明治通りと首都高速下(12:18)を横断後、直進し、サンクスの角を左折して、三光小学校の先で三光坂にぶつかります。坂を上って行き、すぐ右手に西光寺、突き当たりが白金通りに。JR山手線 目黒駅に向かう白金通りを右折すると、東京メトロ駅前の東大医科研究所病院横(12:38)。そこを過ぎて、白金台の交差点を右折し、二つ目の信号横に松岡美術館(12:48)の案内板が。脇の細い道路に入ると、左側に美術館の入口が。今回は、美術館愛好者のための コースといっても良いほどです。
美術館には入らず、首都高速を越えて直進するとウエスタンホテル東京の脇から恵比寿ガーデンプレイスの建物の中へ。そろそろゴールも近づいて来ました。あと300mの地点左手に、東京都写真美術館の表示が。通路から、美術館2Fへの入口がつながっていて、ここでハトちゃんは、同行の御夫婦に 別れの挨拶をして、一度は来館したかった写真美術館へ入館(13:05)。
約25,000点の収蔵作品と6万冊の蔵書、映画も上映していて、写真のみ鑑賞。10月の展示で、上の方から
3階「こどもの情景―原風景を求めて」被写体としてのこどもの姿・世界から、際限ない生命力を感じることができました。日本の写真家作品だけでなく、海外の作品にも目を惹きました。
2階「畠山直哉 個展」では、自然と人間との関わりとして、山(美しさと厳しさ)、工場や炭鉱の爆発現場、そして陸前高田市生まれの畠山氏が、今春の東北大震災後の時系列の記録写真(人物は入れずに、自然風景のみ)も展示されていて、自然の脅威と人間の共存を痛切に感じさせる作品群がてんじされています。
地下1階「JPA(Japan Photographers Assosiation)地球はいま」では会員出品作、公募入賞・入選のすばらしい作品が並んでいて、写真がアートとしてのすばらしさ、輝きを放っていました。目を見張らせる作品と、撮影者の技術力、創作力に酔ってしまい、ゆっくり鑑賞することができました。
恵比寿駅周辺は、20数年ぶりかで降りたので、街の変貌にビックリしました。広場、サッポロ ビヤステーション前を通り横断して、帰りのゴール地点(インフォメーションセンター)(13:43)で手続きを 済ませ、飲み物と缶バッチをもらって、歩く歩道を駅方面に4度ほど乗り継いで、JR恵比寿駅東口へ。もらった飲み水は、ただの炭酸水で味が無く、飲みづらかった。
西口にまわり、そこから東京メトロとJRを乗り継いで、家路を急ぎました。
〔今回のコースは、お洒落な街ウォークに大満足し、また久しぶりの美術館めぐりとなりました〕
コメントする