9月11日(火)残暑の中の都内ウォーキングとなりました。今回は「赤坂迎賓館から東京駅まで」。
「船橋西武」前に9時半に集合したのは、神田先生をはじめとする「ゆうほ(友歩・遊歩)21」のメンバー18名。早速、JR中央・総武線(緩行)で四ッ谷駅へと向かう。ラッシュアワーを避けての出発なので、車内は空いていて全員着席。クーラーが効いていて、「このまま車内にいて往復しましょうか?」という冗談も。ハトちゃんは、電車の揺れも手伝ってスヤスヤとお眠り。
四ッ谷駅近くで目が覚めて、降車後、駅前でトイレを済ませていざ出発(10:24)。待っている間、駅の窓から、電車を眼下に上智大学の建物・チャペルが目に入ります。
駅からは、先生ができるだけ木陰を探して案内。女性陣は帽子の他に日除け傘をさしてウォーク。まず、赤坂迎賓館(外国の国家元首や政府の長などの国賓を迎え入れたときに、宿泊等の接遇を行う施設)の門の前からバロック様式の西洋風宮殿(モスグリーン色)および広い敷地内の手入れの行き届いた低木の松などを外から覗いて見物(10:32)。1周すると約3kmにもなり、本館・主庭噴水池等が2009(平成21)年12月国宝に指定。隣りに学習院幼稚舎も。
また、隣接した奥に東宮御所(皇太子・妃の住居)や秋篠宮邸などのある赤坂御用地(皇室の御用地)があります。赤坂御用地は江戸時代、紀州徳川家の上屋敷(紀州藩赤坂藩邸)があったところで、明治維新後、政府に接収されて帝室(現在の皇室)に献上されたもの。新春の園 遊会が行われます。
その後、紀尾井坂(江戸時代、紀州徳川家、尾張徳川家、井伊家の中屋敷があったことから頭文字から由来)を歩き、赤坂御用地東門、江戸城喰付見附の説明板や井伊家屋敷跡の碑などを見学。
次いで、角川映画「人間の証明(森村誠一書)」で麦藁帽子の象徴として、有名な「ホテルニューオータニ」の敷地内に入ると、大きな松林と風情のある茶屋などが散在する庭園へ(10:50)。イヌマキとカヤの大木も ...。トイレのみ利用。暑いので、ホテル内を通ると、円形の結婚式場を見て、玄関に向かうとホテルボーイに挨拶されます。ウォークの服装で歩くと、なんとも照れくさいやら、恐縮しごく―。出入口の建物壁面に「建築業協会賞」の銘板がありました(11:00)。
ホテル前を横切り、ちょっと戻るような感じで、清水谷公園〔紀州徳川家の中屋敷があったところ〕へ。緑多き公園で江戸水道の石枡と木桶(発見された水道は、玉川上水を四谷門 をわたり江戸城内に給水されていた)や、刺客に暗殺された明治維新政府で参議兼内務卿であった大久保利通の哀悼碑があります(11:10)。
そこから500m先に、平河天満宮〔1478(文明10)年、太田道灌により江 戸城内に創祀。その後、徳川家康、秀忠の時代に現在地へ移転。皇居平川門内の天神橋は、この天神社の名残りだそうです〕へ(11:25)。
そこから、ビル街を抜けて、途中、国立演芸場前のカラフルな幟を観な がら通って、国立劇場の入口前に並んでいる多くの観光バスを観ます(11:35)。
青山通りと内堀通りが交差する三宅坂へ。車線が増え、交通量も一段と増えます。前に桜田濠が見えて来て、皇居ランナーの姿 も...。正午近くになり、衆議院事務局憲政記念館〔1970(昭和45)年、議会開設80年を迎えたのを記念し設立。2年後に開館〕の前を通って、裏のベンチと自販機のある休憩所へ直行(11:45)。
やっと、昼食にありつけました。ベンチが向かい合っての並びで利用。暑さが厳しいので、十分な水分補給と食事、それに塩あめなどが配られ、和気藹々と話が弾みます。女性陣から今日のコースはトイレが多く、きれいで恵まれていると...。
昼食後は、まず選挙も近いというわ け?で勉強会。記念館まで戻って、手前の池の中に尾崎行雄銅像が立っています(12:30)。入口で手続きをして館内へ。1階の赤い絨毯を直進し、中央ホールからラセン階段を上って2階へ。まず、憲政史シアターで「憲政の歩み」を鑑賞。その後、自由行動になり、貴重な文書類、関係資料、写真、壁面に憲政に貢献した人物の肖像画など、1階に下りると、議場体験できるコーナー(自由に写真撮影可)、子ども向けのパソコンコーナー、尾崎行雄メモリアルホール、国会議事堂のミニチュアもあって、国会の組織や運営などを垣間見ることができました(13:00)。
憲政記念館前の南側には、時計塔が聳え立ち(13:10)、 その先に全国の土地の標高を決める日本水準原点があります(13:11)。昨年の3.11 東北大震災により、24 mm沈下したため、原点標高はT.P.+24.3900 mに改正されたという石碑の記述。
国会議事堂正面を真後ろに観ながら、広い道路から霞ヶ関離宮跡の日本庭園内を桜田門方面へ、木立と緑の中 を縫うように歩いて行くと、公園出口に。
右手に建物のある入口に、警察官が立っています。 そうです、テレビドラマでも出て来る桜田門前の警視庁が。向かい側には、法務省赤レンガ棟が(以前、このメンバーで館内見学)(13:27)。
桜田門前の内堀通りを渡って、城壁を一部修復中の桜田門〔江戸末期、大老 井伊直弼が水戸藩士に暗殺 されたことで有名〕へ(13:28)。上半身裸のランナーがジョギング中。外側の高麗門(こうらいもん)と内側の渡櫓門(わたりやぐらもん)の二重構造になっており、間に桝形があり、分厚い鋼鉄の門扉が特徴。国の重要文化財。
門をくぐると、目の前に皇居前の広大な広場(皇居外苑)になります。左手に濠、右手に砂利とコンクリートの道、遠方に日比谷や大手町のビル群、手前にクロマツが立ち並ぶ美しい風景に...。空が青くてマツの緑とあいまって壮観な感じ。
前にも「皇居東御苑ウォーク」で来たことのある、二重橋前へ(13:35)。ここは、やはりビュースポットですね!遠 方「二重橋」を眺望し、本来の「二重橋といわれた鉄橋」も観て、いきさつを先生から聴きました。また、櫓も現存は3つだそうです。
二重橋前から、右折して、日比谷通りを横断して東 京駅方面へ。明治生命館〔昭和の建造物で初の重要文化財〕の立派な建物を過ぎると、赤レンガの洋風建物が2010(平成22)年に復元されて、三菱一号館。中庭広場にはカフェやショップ、傍に無料で三菱グループの資料が閲覧できる三菱センターデジタルギャラリー(無料)に立ち寄りました(13:50)。なお、美術館は、別の機会に...。
最後に観たのは、東京駅丸の内駅舎(14:00)。暑さのため、冷房中の中央郵便局内をぞろぞろと団体で通っていったのには、局員さんもビックリ。1945(昭和45)年の戦災で焼失。今年完成を目指して現在復原中。足場が外れて全貌が観えていますが、まだ壁面にムラがあり、レンガの色が心持ち白っぽく観えるのは、目の悪いハトちゃんだけでしょうか?
もう一つ、駅で解散後、ハトちゃんとNさんはメンバーと別れて総武・横須賀線へ。他のメンバーは東京メトロで帰ったのかと。すると、総武・横須賀線ホームの真上でメンバーとバッタリ。結局、別の改札口から入場、一緒の電車で帰ることに。なお、JR船橋駅で降りて、小生は直帰したものの、冷たい飲物?を欲したメンバーの一部は、20時までお付き合いしたとの怪情報も。 元気で何よりです。
本日は歩行距離6kmと短かったのですが、暑さの中のウォークは、結構、きついです。
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