自衛隊の富士総合火力演習を観た

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「バーン」「ヒュー」という発射音だけでなく、「ズドーン」と身体全体にひびく衝撃、8月25日(土)陸上自衛隊による「富士総合火力演習」静岡県御殿場市東富士演習場)に行って来ました。

知人の紹介で、どんなものか、わからずに早朝5時30分に習志野市を出発。知人の車に乗せていただき、高速道路を利用して、現地に向かいました。早い時間だったので、難所の首都高速も無事通過、途中、1箇所休憩して、東名高速(御殿場)で下りました。

会場へは直接入れず、自衛隊の若い隊員が交通整理をする一木塚駐車場へ。そこから、送迎バスに乗り会場前へ到着。すでに会場内は、見物客や自衛隊員で大混雑。

DSC01798.JPG DSC01803.JPG今回の見物席はブルーシートで、来た順番に並んで、一列ずつ着席。正面に雪がほんのちょこっと残る日本一の高さを誇る富士山が目の前に...。もちろん、遮るものが無いので、炎天下で見物。熱中症にならないように帽子、飲料は欠かせない。

始まる時間までしばらくあったので、 DSC01805.JPGハトちゃんは、席をはずし、場内を一覧。トイレや仮設のスタンドにも大勢の人が...。

DSC01815.JPG開始前に音楽隊の演奏があり、10時ピッタリに一般公開がスタート。本番前日ということで、本日は防衛副大臣が列席。司会進行のアナウンスが自衛隊の主要装備品の紹介、前段と後段に分かれて、前段が始まり、順番に富士の裾野に設置された標的地点に向かって、戦車やヘリコプター、高射機関砲車が出て来て、三段山上空などへ演習部隊の攻撃、砲弾が始まります。距離や爆発威力によって遠・中・短距離火力もさまざま。目を離 DSC01818.JPGすとあっという間に爆発。

標的地点が離れているので、発射されて数秒経ってから音と、命中した煙と土ぼこりが上がります。その後、最新鋭の戦車も登場。発射音とともに赤い火柱が立ち、一瞬、「ビクッ」と身体が震えます。また、イメージしていた戦車より、スピードがかなり速い。

DSC01847.JPG空挺団の降下(本日は1800m上空から)が始まり、パラシュートでの目標地点 DSC01879.JPGへの正確な降下、大型スクリーンに後の迅速な行動などが映し出されます。

やっと、休憩になり、しばし席を離れて、トイレへ。「満員御礼」といって良いほど、大縦列。座席の位置に戻るのも一苦労。「涼感マフラー」を水に浸して首に巻き、後段に備えます。

DSC01904.JPG DSC01919.JPG後段は、統合による偵察攻撃部隊を編成してのヘリコプターオートバイ(突然、偵察警戒車から次々と飛び出して来てビックリ)、戦車などで一気に攻撃前進する様子のど迫力と戦術突破の紹介。また、海自のP3C哨戒機空自のF2戦闘機も披露。最後に、多数の戦闘ヘリコプター戦車戦闘部隊など空地一体による戦果拡張の攻撃が一斉に砲撃されて幕を閉じました。

DSC01931.JPG使用された弾薬は、26日の本番前日のため、少なかったそうですが、それでもかなりの弾薬量で、2本番で砲弾にかかった費用は、約4億円にもなるそうです。

日本の防衛問題を考える上で、自衛隊がかなりの戦闘力を備えて、訓練に励んでいることがわかりました。

しかし、公開場所が日本の象徴である富士山をバックに、爆音および砲弾が打ち込まれる姿に、自衛隊のあり方、国防に対する認識が深まるというよりは、疑問を持ったのは小生だけだったでしょうか?

遠くから、アナウンスを聞いて、目標地点を見て命中する様子は、ショーであり、「すごい」という印象はあるものの、実戦を想像すると非常に残酷な戦況が見えます。「兵器を持ち、戦う」ことが愛国心や正義と言えるか。現在、わが国でも起こっている隣国との領有権問題など考えさせられるが、「戦うことを美化」することだけは、間違いであると考えます。

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