「ゆうほ21」石神井公園周辺ウォークと、美術館めぐり(パート24)

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12月14日(火)は、「ゆうほ(友歩・遊歩)21」の定例の市外ウォーキング。

9時30分に,船橋西武前に集合となっていました。ハトちゃんは、3分前に着いて、あたりを見回すと、誰もいません。一瞬、場所を間違えたかと思いましたが、店内を覗くと、そこにメンバーの皆さんが集まっていました。 寒さ避けでした。ホット一安心!

今日は、神田先生以外、行き先を知らなかったため、ウォーキングのメンバーは戦々恐々。とくに今回「ミステリーツアー」と称していたので、どこに行くのか、興味津々で、参加した10人のメンバーは、先生から「今年の5月に発足して、最初に市外ウォークで皇居周辺を観たので、今年は城跡で締める」とのこと。石神井城跡のある、石神井公園周辺を歩くことになりました。

天気予報では、午前中に雨が上がるとのこと。出発時には、雨も上がって、今回も雨の心配が無いと思ってラッキー気分。電車に乗り込み、東京駅までJR総武線、東京メトロ丸ノ内線で、池袋へ向かう。そこから、東武東上線で「練馬高野台」駅まで、各駅停車で。「江古田」駅で乗客が降りて、車内は我々以外はガラガラに。

10時55分に高野台駅に到着。ログハウス風のトイレに立ち寄り、いざ神田先生の案内で11時に出発。ところが、出発するやいなや、雨がポツポツと落ちてきました。急いで、傘をさし始めましたが、何やら、雲行きが怪しくなってきて、これが本当の「ミステリー」。みんな、天気予報を恨んで、最悪のスタートとなり、最初の「長命寺」では、雨の中、広い境内と、4つの木彫りの像 のある仁王門などを見て回りま した。長命寺を離れる頃には、本降りとなってしまい、 DSC01406.JPG足下も 悪くなってきて、ここで、神田先生から、「そば屋」で雨宿りの提案が...。メンバー一同、賛成し、お昼には30分早かったのですが、昼食をとることに。

  店内で手打ちの技が観られる「長命寺そば」に入店(本当に洒落じゃないけれど、寺の門前にあって、そば(傍)にあるからそば屋なのかな?と思うくらい)。各自、思い思いの「手打ちそば」を食べて、お腹を満たしました。先生のかけ声とご馳走で、早くもビールを飲む人たちも。和気あいあいで話が盛り上がりました。

さて、このままでは、本日は終わりになってしまう懸念もありましたが、幸い、そばを食べ終わった頃に雨が小止みになり、ウォーキングを再開。

CA3C0511.jpgまず、「石神井公園」駅前を過ぎて、「都立石神井公園」へ。ちょうど、12時30分。まだ、紅葉が残っている石神井池は、水深が80cmぐらいで、平日というのに、釣り人が竿を垂らしていました。また、池の周りには、柳の木がかなり低く垂れ込めており、桜の樹木も観られて、春には、桜の名所となりそうです。また、池周辺の散歩道の周辺には、豪邸がたくさん立ち並び、モダンな洋館造りの華道家の假屋崎省吾宅も拝見しました。周囲の環境のすばらしさに、ただただ憧れを思い浮かべて...。

池周辺の道から、歩くこと20分。 101214_1256~01.jpg「石神井図書館」を通って、「道場寺」へ。歩く間もなく「三宝寺」では、 三重の塔に紅葉が映えて、見事な風景。山門、長屋門、本堂、鐘楼も立派でした。先月、妻と一緒に観た松戸の本土寺の紅葉を思い浮かべました。寺の各所で、先生から、由来を話していただき、感心しきりでした。

13時15分に、「氷川神社」横の道の落ち葉を踏みしめて、閑静な雰囲気の中をウォーキング。雨が降った後は、少し気温も冷えていて息が少々冷たい感じがしました。

その後、「三宝寺池」(井の頭、善福寺と並ぶ武蔵野三大湧水池) 周辺を散策。武蔵野の雑木林の中を、木道が隙間無く横に並べられた道を、歩いて行きました。雨の後で、滑りやすかったのですが、注意して歩き、池の周囲には、紅葉した樹木が、まだ残っていました。平日で降 CA3C05140001.jpg雨後のせいか、歩いている人ともあまり会わず、我々が「貸切状態」で歩いていて、何とも得した気分。湧き水の出ている場所では、水面が盛り上がるほどの場所があり、池には錦鯉や、真鯉がいて、橋のたもとでは、大きな口でエサを欲しがる姿も見られました。「三宝寺池沼沢植物群落」の立看があり、「ミツワガシワ」や「ハングショウ」など天然記念物に指定されているとのこと。貴重な自然と、残り少ない紅葉などを満喫しました。

また、神田先生から、池の南側に、年末締めの目的地である「石神井城跡」(土塁)を案内していただき、前方が池で自然の要害を備えた場所を見学、説明を受けました。

13時45分には、自然の中を森林浴および散策した道と離れ、目を惹く建物の「ふるさと文化園」へ。ここの常設展示場では、練馬の郷土歴史を知る上の貴重な資料や土器、工芸品などがあり、また、有名な「練馬大根」の見本が吊ってあったり、生活の様子を展示し、学芸員が説明をしてくれました。2階には、昭和38年当時の街の様子を復元していて、懐かしい家電や什器、タバコ屋や広告の看板、赤電話などがあって、小生も思い出しながら、「...があった、あった!」と何人かで、郷愁に浸っていました。そこを、しばらく見学休憩して、外に出たとき、隣接する茅葺き(厚さが30cm以上もあった)屋根の「旧内田家住宅」を目の前にして、帰りの最寄り駅である、西武新宿線「上井草」駅へと向かいました。

最後の見学地は、「ちひろ美術館」 http://www.chihiro.jp/tokyo/。 そこまでの、帰り道は思っているより、距離が長くて、メンバーの中には、ばてて来て無言で歩く人も。15時前にやっと、美術館に到着。そこで、自由行動の休憩となりました。小生は、前々から「いわさき ちひろ」の絵のタッチで、少女画の絵が気に入っていて、以前から、ここに来たいと思っていたので、Kさんと一緒に入館し、美術作品を鑑賞。

「ちひろ」 の水彩画の色つかい(淡いパステルカラーが多い)「にじみやぼかし」―水墨画の技法を採り入れている―、そして、輪郭線を余り画かずに色の濃淡で表現、愛くるしい表情など、人間性を感じさせる絵を観ることができました。いつ観ても、「ちひろの絵」は気分を和ませてくれます。

「ちひろ美術館(東京)」は、館内が狭く、作品もそれほど多くなくて、また、他の画家たちの作品もあって、小生としては、少々期待はずれの感がありました。それでも、アトリエを復元してあったりで、今年の市外ウォークの歩き納めとしては、バラエティーに富んでいて、ハトちゃんも久しぶりの美術館鑑賞ができて、先生に感謝。

30分ほど館内で休憩して美術館を後にして、7分ほど歩いて、「上井草」駅へ。そこで、今日の解散となりました。

そういえば、今から30年ほど前の独身時代、『東京街歩きガイド』(実業之日本社)という本を片手に、このあたりを歩いたことを思い出しました。遠い記憶が甦って来て、月日の経つ早さを感じてしまいました。東京にもまだまだ、自然が残る、ステキな場所が残っているので、これからも厳選して歩き続けたいと思います。

今回は、ゆく秋を惜しみつつ、「雨上がりの自然探索―貸切ツアー」となりました。こんなに、落ち着いて観れるウォーキングも乙なものですね!

 

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