前日の雨とは打って変わって晴天。「JR 駅からハイキング」で12月4日(日)文化・歴史の街「目白」(約7.4km)を歩きました。
洗濯物を干した関係で、いつもより、30分遅く家を出て、JR山手線「目白」駅前をスタート(9:37)。好天のため都内のウォークは、ウォーカーがいっぱい。
まず、ぞろぞろとウォーカーに付いて行きながら、5分ほどで、豊島区立目白庭園〔園内中央に大きな池と、水際に石垣を築き「赤鳥庵(数奇屋造り)」を配置。門は長屋門〕(9:42)へ。 池の周囲を歩くと、紅葉と相まった眺めがすばらしい。
次に、上り屋敷公園を左前方に見て、右折して間もなく「自由学園明日館」 〔大正10年、羽仁吉一・もと子夫妻が創立した自由学園の校舎。国の重要文化財に指定。中央塔の左右がシンメトリー形式〕(9:47)。当日は、東京音楽大学学生の特別コンサートがありました。
その後、西武池袋線とJR山手線の高架下を通り、都電の路線橋を渡って、400mほど進むと、明治通りに出ました。明治通りを横断して、すぐ、雑司ヶ谷鬼子母神の案内と、飲食店が道の脇に(10:01)。
コースは、裏道から境内に入り、境内には「子授け銀杏」といわれる、樹齢約700年の大銀杏をはじ め、銀杏がまっ黄色に色づき、あたり一面、独特な臭いが漂っています。銀杏(ぎんなん)を拾っている人が数人。ウォーカーのオバちゃんも急に拾い出す人も、ハトちゃんもぎんなんは、大好物なので拾いたいのは山々でしたが、持ち帰るのに、帰りの電車のことを考え、断念。
鬼子母神像をお参りして、鬼子母神を後にしました。参道には、お土産店や飲食店が立ち並んでいました。参道を出て、道なりに進むと、東京で唯一の都電荒川線「鬼子母神」駅前の踏切を渡ります。小さくて1両編成の懐かしいチンチン電車がやって来ました。
踏切を渡って200mほどで、広い目白通りに。江戸川橋・護国寺方面に向かい、不忍通りを横断すると、赤レンガの塀が。しばらくすると、日本女子大学の正門(10:16)と、校舎が見えて来ます。反対側に、目白台運動公園で、スポーツに興じる若者の姿が見えます。そこから1kmほど歩くと、東京カテドラル関口教会 聖マリア大聖堂〔カトリック教会の教区長(司教)が 着座する椅子 "カテドラ"がある教会なので、こう呼ぶ〕(10:24)。入口を入ると、大聖堂は、高さ約40mのシルバーの建造物。上から見ると十字架になっている、デザインが特徴的。聖堂内部は見上げるほど天井が高く、ステンドグラスと祭壇、聖マリア像、パイプオルガンが設置されています。
目白通りをそのまま行くと、椿山荘正面入口ですが、今回のコースは横断して、野間記念館の横から細い道に入り、胸突坂の途中に永青文庫(現在、休 館中)。文庫を過ぎて、急な階段を下り終えると、桜の名所 神田川遊歩道へ(10:30)。
左折すると、すぐに関口芭蕉庵〔松尾芭蕉が住んだと伝わる地。戦後、復元 された「芭蕉庵」も。ゴールまで残り半分〕(10:33)。遊歩道は、駅ハイのウォーカーだけでなく、観光客や散策を楽しむ人が往来。花見に来た時は、歩くのが大変だったことを思い出しました。
椿山荘の冠木門から入る(10:34)と、紅葉で色づく、椿山荘〔明治11年に山県有朋が購入し、景勝地「つばきやま」にちなんで 「椿山荘」と命名。結婚式場として有名〕の日本庭園へ。約2万坪の敷地に、池には錦鯉、真鯉。手入れの行き届いた樹木や水車など。庭園散策や食事利用など、都会のオアシス。庭園をバックに、一組の新婚さんが結婚式の記念撮影。ほほ笑ましい風景。
土手の遊歩道を曲がった地点を、川に沿って歩くと、右側に新江戸川公園 〔細川家下屋敷の跡地。回遊式公園で、この時期は松の木など雪吊り(金沢兼六園が有名)がある〕(10:43)の風景も観られました。
豊川稲荷神社を左折して、神田川(豊橋)遊歩道に出て、川に下がる紅葉した桜並木を観ながら、面影橋まで。
橋を渡らずに、右折して南蔵院、氷川神社を過ぎて、目白不動 金乗院〔真言宗豊山派の寺院。江戸五色不動尊の目白不動を祀る〕目白不動尊は境内右側の 階段上に。扉から覗くも、奥に安置されていて、目が白いのは確認できません。目白、目黒、目赤(ハトちゃんは、本駒込で拝観)、目青、目黄の五色不動のうち、「目白」と「目黒」が地名の由来とも。ここでも、ぎんなんを拾う人が。
坂を上ると、再び、目白通りに出て「目白」駅に向かうと、千登世橋(11:02)上から、都電の線路を見て、目白警察署前を通って、学習院大学〔明治10年、皇族・華族の教育機関として開校。構内に、正門をはじめ7つの建造物が国の登録」有形文化財〕(11:06)へ。正門から、守衛さんに駅ハイのマップを見せて、ガイドマップをもらい、紅葉と落葉で埋まる大学キャンパス内を見学。ちょうど試験中 で、静かに通行。歩いてみると、かなり広いキャンパスに、明治・大正時代の風格ある建造物が...。乃木庵〔第10代乃木希典院長は総寮部内の一室に起臥し、学生と寝食を共にしてその薫陶 にあたった。同院長の逝去後、院長の居室であった総寮部を「乃木館」として保存〕。一番奥には、貴族のスポーツといわれた、立派な馬場がありました。今回で、2回目の見学ですが、桜シーズンも趣きがあります。
学生さんが練習するテニスコートとグラウンド先の立て看板が並ぶ西門から出ると、すぐ「目白」駅のゴール(11:18)。続々と、ウォーカーたちが到着し、ゴールラッシュ。
帰りは、東京メトロ東西線で帰ろうと思い、一駅歩くことにしました。山手線の線路に沿って、坂を下ります。すると、偶然、右手に「切手の博物館」 http://yushu.or.jp/museum/ (11:23)が。小学校5,6年生の頃、切手ブームで夢中で収集した記憶がある切手。館内では、切手の歴史(世界最初の切手、日本最初の切手の展示、発行された各種切手の資料・図書、世界の古代文明を紹介した切手各種、特別展はクリスマス関連の可愛い切手展で、大変、興味深い時間でした。また、機会があれば、ゆっくり見たいです。
10分も歩くと「高田馬場」駅で、ここから東西線快速で西船橋経由で、幕張本郷まで。思っていた以上に早く着いたので、2日連続のウォーキングだったので、チャリンコをとばし、京成線二つ先の八千代台の「やまとの湯」で、ゆっくり足腰の疲れを癒しました。
本日は、深秋としては絶好のウォーク日和となり、目白界隈の閑静で自然豊かなコースと、歴史を感じる半日となりました。
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